22/04/20(水)19:54:08 日本中... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1650452048755.png 22/04/20(水)19:54:08 No.918949011
日本中の名バが集うトレセン学園、その校舎の廊下を、一人の清掃員が汗をアゴから垂らしながら歩いていた。彼の名乗る名とその顔は川尻浩作、しかしその中身は吉良吉影。恐るべき殺人鬼であり、住んでいた町で殺しを繰り返していたが、犯行がバレたので町の外へと逃げ出したのだ。 「クソッ、あのゴミクズどもめ…なぜ私の居場所がわかった？一か八かとここへ逃げ込んでみたが…ちょうどよく服があって助かった…運がいいのか悪いのかわからなくなってきた。本物はもう始末したが、今日のところは清掃員のふりをしてやり過ごす他はなさそうだな。…おや？」 彼の視線の先にいたのは、大人気のウマ娘、カレンチャンであった。その手は、とてもカワイイ、彼好みの手で、彼の視線は、そこへと釘付けになった。彼は、声をかけて、それから手を持っていこうかと思ったが、周囲に他の学生もいたので、逃亡中の吉良にとっては、それはやたらに目立つ、愚かなことであった。
1 22/04/20(水)19:54:56 No.918949327
「（ここで話しかけたりはしないぞ。待っていれば人気のない所へ行くこともあるだろうから、そこで付き合い始めることにしよう。いや待て…それじゃあ余りにじれったいし、特定のウマ娘をつけ回すというのは余計に目立つな。なるだけ早く仕留めよう。だがそれをするには、他の奴らの視線をどうにかそらすことが必要だ…私がたとえばマイケル・ジャクソンだったとしてもわからないくらい、大きく、そして強くッ！）」 吉良吉影が何か使えないかと探していると、数人のウマ娘がバーベキューをしているのが窓から見えた。 「…しめたぞ、これならやれる」 彼はバーベキューの火に向けて、自らのスタンド『シアーハートアタック』を飛ばした。戦車とカメを足したような姿のスタンドが、バーベキューの火に向かって一直線。そしてパーティーは大爆発を迎えた。
2 22/04/20(水)19:55:24 No.918949498
「何、何の音？」 「バーベキューが、バーベキューが爆発したっ！」 「こっち怪我してる！」 皆視線を爆発のした方に向ける。人はバーベキューが行われていた場所へと集まり、吉良とカレンチャンは立ってそれを見つめていた。すべてが、殺人鬼・吉良吉影の思い通りに動くかと思われた。しかし、計画は、肝心なところで、最悪の破綻を迎えた。 「…どうしたんだい？そんなに見つめて。ああ、爆発のことで、私に何とかしてほしい、ということだね？だが、ええと、たしかカレンチャンだっけな、私もファンだよ、私はトレセン学園にあまり詳しくないし、応急処置なんかもできないんだ、私と一緒に助けを呼びに行くというのはどうだい？」 「…あなたがやったんだよね」
3 22/04/20(水)19:55:43 No.918949612
カレンは笑顔は崩さない。しかしその目に怒りを宿らせた。 「何を言うんだ」 「見てたよ、さっきあなたがラジコンみたいなのを投げるところ。あれが飛び込んですぐ、爆発が起きた。あなたがやったって、わかる人はそのうちわかる。そして私もそういう人の一人。おとなしく捕まってくれるなら、あまりひどい目には逢わさないであげる」 「見えるのかぁ～、あっははあ、そりゃあとってもすごいなァ～！その年でとても勇気がある…ここで死ねッ！」 スタンド『キラークイーン』の手が、カレンチャンの身体に伸びる。しかし、その手は、カレンの拳に弾かれた。 「私けっこう強いんだよ」 「『スタープラチナ』ほどじゃあないが、パワーとスピードがあるぞ…！一度さわっちまえばそれで勝ちだが、なかなか難しそうだ…仕方あるまい」 吉良はその場の床を爆破しつつ逃げ出した。爆発が大きかったので、カレンチャンは一瞬怯んだが、その間に殺人鬼はさっきスタンドを飛ばした方へと走っていった。コンロのあったあたりで、残ってまだ燃えている燃料に、シアーハートアタックが突っ込んで爆発を起こしていた。
4 22/04/20(水)19:57:32 No.918950265
「戻れ！『シアーハートアタック』！もういいッ！もどれッ！」 吉良はシアーハートアタックを回収すると、『キラークイーン』でその辺にいたウマ娘に触れた。追ってきたカレンを見て、吉良は言った。 「それ以上近づくな！危険だ！」 いきなり現れた清掃員が叫んだので、なんだなんだと思いながらも周囲の人々は爆発跡から離れたが、カレンチャンにだけは、「これ以上近寄ってみろ、こいつらに危害が及ぶぞ」という脅しだとわかった。吉良吉影はさっき爆弾にしたウマ娘をスタンドでひっつかむと、走って逃げだした。カレンも後を追おうとするも、キラークイーンが捕まえたウマ娘を掲げつつこちらにちらちらと視線を送るのを見て、あまり深く追えなくなってしまった。そうしているうちに見失った。吉良吉影は、学園の敷地の端に来ると、運んできた用済みの人質を跡形もなく吹き飛ばし、壁を爆破してそこから逃げ出した。吉良は人気のない路地裏に入り、それから、近所の商店街へ向かうことにした。 「トレセン学園…あんな化物がいるとは…不用意に何か飛び込むってのは、いつだって危ないものだな」
5 22/04/20(水)19:57:59 No.918950436
ジョジョ４部とウマ娘は相性がいい気がする
6 22/04/20(水)20:00:12 No.918951186
ジョジョは本当にモブは本当に紙くずみたいに殺されるな 前にもジョジョとウマ娘のやつあった気がするけど
7 22/04/20(水)20:02:22 No.918951998
>ジョジョは本当にモブは本当に紙くずみたいに殺されるな >前にもジョジョとウマ娘のやつあった気がするけど 岸辺露伴のやつなら私が書いたものです