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22/03/29(火)01:32:35 春の温... のスレッド詳細

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22/03/29(火)01:32:35 No.911273513

春の温かい日差しの中、誰もが期待と将来への夢を胸に抱いてその門をくぐる。 いつか憧れの舞台に立つため。大歓声を浴びて栄光を手に掴むため。 その場所はトレセン学園。トゥインクルシリーズに挑むための養成学校。 「うしっ!」 桜並木が並ぶ正門前。少し肌寒い空気に、透き通るような青空。 桜の花びらが紙吹雪のように舞うそんな最中、一人のウマ娘が目を輝かせていた。 倍率高き壁を越え、彼女もこの門をくぐり、そして栄光への舞台へと脚を進めたのだ。 鹿毛色のショートカットの髪に、真っ白な作を垂らしたウマ娘。 彼女の名はナランフレグ。 これからはじまる新生活に、競技の舞台に胸を膨らませ。少し高鳴った心臓の音を抱えて、彼女は一歩ずつ歩を進める。 頬の赤みも、浮かれ気味な笑みもそのままに。 それは5年前の春の日のことだった。

1 22/03/29(火)01:33:02 No.911273613

誰もが絵に描いたような夢を掴める訳ではない。 それは彼女がトレセン学園に入って、否が応でも気づかされた、当たり前の現実だった。 滑り出しは最高だった。ジュニアクラスの10月。16人参加のメイクデビュー。東京レース場、ダート、1300m。 その初めてのレースで、見事一着。 しかし二戦目。早くも彼女は壁にぶつかった。 「はーっ・・・、はーっ・・・・・・」 11月、東京レース場、ダート1600m、条件戦、カトレア賞。 レースを終えて苦しそうな彼女の息がただ吐かれる。 「やったぁ!!!」 はしゃいでいる一着のウマ娘の声がただ彼女の耳に入る。 「くっそ・・・!」 それに歯がみをしてもレースの結果は変わらない。 彼女はこのレース、14人中六着でレースを終えた。 身体中に張り付いた汗と、砂に汚れた自分自身。それをどこまでも惨めに思い、彼女はコースを後にした。

2 22/03/29(火)01:33:31 No.911273714

「お疲れ様」 彼女が控え室に戻ると、柔和な人なつっこそうな笑顔の男性が彼女を迎えた。彼女のトレーナーである。 「はい・・・」 悔しさと不機嫌さで締め付けられる胸。 それをそのままに彼女は声色に乗せて、言葉をどうにか吐き出す。 「どうだった、1600」 「別に・・・次は勝って見せます」 彼女は視線を彼とは一切交わさずそう続ける。 それにトレーナーは苦笑すると 「着替えてきなよ。今日はゆっくり休もう」 と彼女に声を掛けた。 一つ大きなため息をつくと、無言でナランフレグは頷いた。 そして更衣室にて着替えを取ると、シャワー室に彼女は向かう。

3 22/03/29(火)01:34:08 No.911273868

暖かい温水が彼女を濡らす。砂が排水溝に流れ、消えていく。 しかし 「あぁぁあーーー!!!もうっ!!!!」 心の底から出たのは、不甲斐なさ故の咆哮。 胸の奥に落ちた悔しさは、依然として流されることはないようだった。

4 22/03/29(火)01:34:25 No.911273926

12月の条件戦、そして翌年2月の条件戦。 ここでナランフレグは三着と二着。いずれも中京レース場、ダート1200mだった。 この二戦を経てトレーナーもナランフレグも二人とも気づいた。 三戦目を終えた帰り道の新幹線の中にて。 「ナランフレグ」 トレーナーは隣に座ったウマ娘に話しかける。 「何ですか?」 窓の外の景色に目を向けながら、ナランフレグは返す。 「お前さ」 「はい」 「1200mがベストの距離なんだな」 その言葉にナランフレグはそっぽをむいて髪を触る。 1600mまでは走れない。だが1200mならそれなりに走れる。今回の二戦を経て二人はその確信を持った。 これは大きな収穫でもあり、そして新たな壁が立ちはだかった瞬間でもあった。

5 22/03/29(火)01:34:45 No.911274001

2月、トレセン学園。トレーナー室にて。 「どうしたもんかな・・・」 若きトレーナーは頭を悩ませていた。それは担当するウマ娘、ナランフレグの「これから」についてである。 クラシッククラスとなったナランフレグ。しかし、彼女が得意とするダート1200mで考えていくと、あまりにも選択肢が狭いのだ。 5月にある交流重賞、園田レース場で行われるJpn3の兵庫CSは1870m。7月の大井レース場で行われるジャパンダートダービーは2000m。適正距離から遙かに長い。 それに一般的に地方のレース場で行われるダート短距離は1400mでの施行。つまり、このまま1200m縛りで彼女がダートで活躍するには、上がり目がない、という結論に至らざるを得ないのだ。 ここから距離延長の課題に挑み、どうにか1400mまで走れるようになる。これしかダートで活躍する目はない。 だが、何よりまだ彼女はメイクデビュー以来、一勝しかしていない。 だから 「まずは・・・勝つことを考えよう」 とトレーナーは独りごちる。 そして次のレースを、3月下旬の中山レース場、ダート1200mに決めたのだった。

6 22/03/29(火)01:35:12 No.911274087

しかし、 「くっそぉ!!!」 レースを終えて悔しさを爆発させるナランフレグ。 トレーナーも今回の結果に愕然とした。 得意距離を選んだ。クラスは相変わらず1勝クラスの条件戦。にも拘わらず、彼女は16人中六着でレースを終えた。全く成績が振るわなかったのである。 (一体・・・なんで・・・) あまりの衝撃に頭を抱えるトレーナー。 (練習前の調子は・・・) その様子を思い浮かべるが、悪いところはなかった。 (疲労は・・・) それも問題ない。調整はちゃんとやってきたつもりだ。 (追い切りも・・・) やっていた。やっていたはずだった。 なのに彼女は勝てなかった。

7 22/03/29(火)01:35:45 No.911274198

「どうして・・・どうしてなんだ・・・」 思わず震えた声が彼の口からこぼれ落ちる。 そしてその言葉を発した瞬間 「あっ・・・」 彼は口をつぐんだ。指導者たる自分が弱音を吐いてはいけない。それを思い浮かべた。しかし、すでに時は遅かった。 彼の目に映ったのは目を見開き眉をつり上げ、悔しそうな顔をするナランフレグの瞳。 その視線が彼に刺さり、大きな後悔に苛まれる。 「ご、ごめん!フレグ!!!」 「何が」 「いや。その・・・」 「もう!うるさい!!!黙っててよ!!!」 泡を吹いて謝罪しようとする彼だが既にナランフレグの心は大揺れだった。

8 22/03/29(火)01:36:03 No.911274256

僅かな沈黙が漂った中、彼女は無言で控え室を後にする。 着替えに向かった彼女の足音がただ響く中、 「しまった・・・」 ただ頭を抱えるトレーナーの姿が、控え室にぽつんと残されていた。

9 22/03/29(火)01:36:29 No.911274334

4月上旬、トレセン学園、トレーナー室にて。 トレーナーはある決心をしていた。それはナランフレグのこと。これからの方針について、心の底から彼女と話をしようと。思ったことをお互いに掃き出そうと。 桜が散り、新緑が映えていくそんな時期の日差しがトレーナー室に入り込む。 既に時期はクラシックまっただ中。皐月賞が始まる。桜花賞が始まる。NHKマイルが迫る。交流重賞も迫っている。 たった一回の、一生で一回のその舞台に立てるウマ娘は、当たり前のことだがウマ娘全体人数と比べると遙かに少ない。フルゲートで18人。その舞台に立てるだけで、いくつかのレースを勝ち上がってきた選ばれた子達ばかり。 そしてナランフレグはどの舞台にも、もう立つことができない。実績も実力も何もかもが足りないのだ。 そんなことに思いを巡らす中 「失礼します」 と一人のウマ娘の声がした。 「どうぞ」 とトレーナーが声を掛けると、一人のウマ娘が姿を現した。 「フレグ」 彼は、担当するウマ娘に声を掛ける。

10 22/03/29(火)01:36:56 No.911274426

少し決まり悪そうに口をへの字に曲げて、彼女はトレーナーに歩み寄る。 「その・・・」 口をこもらせながら彼女は椅子に座ったトレーナーの前に立った。 そして、きっ、と目を開くと 「この前はすみませんでした!!!」 と大仰に頭を下げた。 「は?!」 突然の事に驚くトレーナー。 ナランフレグは頭をゆっくり上げると 「その・・・この前、怒鳴っちゃって・・・」 と、吊り目を逸らし、彼女はか細い声でそう続ける。 「・・・あぁ!」 一方、トレーナーはそんな事一切気にしてなかった。普段よりおおらかな性格をしている彼である。彼女が気にしていることなど、すっかり忘れていた。

11 22/03/29(火)01:37:16 No.911274487

「・・・え」 途端、トレーナーを見て、目を点にするナランフレグ。 「アンタ、忘れてたの!?」 「いや、そういうわけじゃ・・・」 「どんだけ鈍いのよアンタ!!!」 「もう良いだろもう」 お互いにお互いがしゃべる中 「ふふッ・・・」 「・・・ははっ!」 ナランフレグもトレーナーも、同じタイミングで吹き出した。 窓の外には春の風が吹き荒れる。そんな最中でも二人のいるこの部屋だけは、暖かい陽気で満ちていた。

12 22/03/29(火)01:37:38 No.911274552

トレーナーはありのままにこれからの事を話した。 ダート1200m一本勝負で行くには選択肢が少なすぎることを。 そしてこれからナランフレグが選ぶ選択肢は二つに一つだった。 「その一。距離延長だ」 ダートの1400mまでどうにか走れるようになるべく、練習に励むという選択肢。 「その二。芝への転向」 思い切って芝レースに転向する選択肢。 「どうだ、フレグ」 そうトレーナーに問われるが、ナランフレグは頭を悩ましたまま、うつむいていた。 しばらくの時間が経った中 「決められない」 と一言。 「だよな」 とトレーナーも肩をすくめて返した。

13 22/03/29(火)01:37:55 No.911274636

「だよなって何よ」 「俺だって分からないってことだよ」 「アンタ・・・トレーナーでしょ」 「そう言うなって」 苦笑いをしてトレーナーは返す。 「一年、一緒に付き合ってきたけど・・・まだまだ分かんないよ、お前のこと」 素直な心根。それを飾り気なく、彼は彼女に語りかける。 そんな柔らかな彼の雰囲気に、少し彼女は目を見開き、彼を見据えた。 彼の言葉を聞く度に、背伸びをしない彼の誠意ある態度に、彼女の心の刺がどこか自然に取れていく。そんな心象の変化を彼女が抱えていく中で、 「それなら・・・、お試しで二回レースに出てみよう」 と、彼は言葉を続けた。彼女の態度の変化に気づくこともなく。

14 22/03/29(火)01:38:19 No.911274722

そして4月中旬。福島レース場、条件戦、芝1200m。雪うさぎ賞。 初めての芝レース。ここで彼女は15人中十着でレースを終えた。芝のトレーニングは殆ど出来ていないから致し方ない結果だった。 続いて5月下旬、東京レース場、条件戦、ダート1400m。 距離延長をしたこのレースで、彼女は16人中五着でレースを終えた。 二つのレースを終えた、6月上旬のある日のこと。 「どうだった、フレグ?」 トレーナー室で、お互いに向かい合い、トレーナーはそう声を掛ける。 しばらくうつむいていたナランフレグだが 「・・・芝」 そうぽつりと漏らした。 「芝がいい」 続けてトレーナーにそう言い放つ。しっかりと、彼の目を見て。

15 22/03/29(火)01:38:45 No.911274815

「ちなみに、ごめんな。理由も教えて貰っていい?」 と彼が言う。 しばらく言葉を出そうか迷っていた彼女だったが 「ダートの短距離には・・・レッドルゼルが居る」 と悔しそうに漏らした。 レッドルゼル。彼女の同期で、ここまで5戦2勝。最近挑んだ端午ステークスでは中2週での疲れが残っていたせいか七着に敗れたものの、それ以外では掲示板を外したことがない。そして出たレースはいずれもダート1400m。ダート界の新生スプリンターと目されている。 「そう」 その言葉に彼も頷いた。 実際彼もレッドルゼルのことは知っていた。それに、距離延長に課題の残るナランフレグである。ダートをすっぱり諦めるのはもったいないが、上がり目を考えると、選択肢は多い方がいい。そう彼は考えていた。

16 22/03/29(火)01:39:20 No.911274941

これは、博打でもあった。先の見えない中で下す決断でもあった。 しかし二人は芝を選んだ。 だから 「よっし!」 とトレーナーは椅子から立ち上がり 「じゃ、これから芝の練習、頑張っていこうな」 とナランフレグに微笑み 「・・・ん!」 彼女も少しだけ微笑んでそう返したのだった。

17 22/03/29(火)01:39:58 No.911275082

そして7月下旬、新潟レース場。条件戦、芝1000m。閃光特別。 「よっし・・・!!!」 ここでナランフレグは見事一着を取った。上がり3ハロンは31,7と最速だった。 続けて8月下旬、新潟レース場。2勝クラスの条件戦、芝1200m。飯豊特別。 『ナランフレグ!一着でゴールイン!!!』 晴れ渡った夏空に、実況の声が響く。 「うっし!!!」 嬉しそうにガッツポーズするナランフレグ。 ここでもなんと勝ち星を重ねた。あっという間に3勝クラスまで勝ち昇ったのである。 「すごいぞフレグ!!!また勝ったな!!!」 「な、何よ・・・ッ!まだまだ条件戦じゃん・・・」 控え室にてはしゃぐトレーナーと、照れくさそうに視線を逸らすナランフレグ。

18 22/03/29(火)01:40:18 No.911275141

しかし 「はーあ・・・!」 勢いよく吐く大きなため息は照れ隠しのそれ。 二人の歩む先に、確実に光明が見えていた、そんな新潟の夏だった。

19 22/03/29(火)01:40:45 No.911275234

そして転機は訪れる。 12月下旬。中京レース場、3勝クラスの条件戦、芝1200m。浜松ステークス。 レースは終盤、ホームストレッチ前。 『残り400mを通過!!!各ウマ娘がこれから坂を駆け上がってきます!!!』 横いっぱいに広がったウマ娘達が、アップダウンが激しい中京の直線を駆けていく。 『今度はイサキノホープが先頭に立った!イサキノホープが先頭!』 先頭を駆け上がるウマ娘。しかし 『応戦するようにイッツクール!!!イサキノホープとイッツクール!!!』 激しいつばぜり合いが繰り広げられる。 (負けるか!!!) (アタシだって!!!) 瞬発力とスピード自慢のウマ娘たち。必死に持てる力を振り絞っていく。

20 22/03/29(火)01:43:11 No.911275714

そして残り200m手前。 師走の中京の芝に一陣の風が、暴風のような大竜巻が巻き起こる。 遙か後方のバ群より。 (なっ・・・!!!) 一人のウマ娘がその脚に動揺した。 (うそっ・・・) その脚色に一人、また一人と、衝撃とともにウマ娘達が抜かれていく。 『外をつきましてはナランフレグ!!!外をつきましてはナランフレグ!!!』 剛脚一閃とはまさにこのこと。

21 22/03/29(火)01:43:26 No.911275768

残り100mを残して先頭に立ったナランフレグは 『大外から各ウマ娘接近するが!?』 そんな実況の言葉など遙か彼方に突き放すような脚色で 『三バ身、いや四バ身残して!!??』 直線一気に一切止まることなく 『ナランフレグ!!!ゴールイン!!!大外をついて豪快に伸びましたッ!!!』 見事一着でレースを終えたのだった。

22 22/03/29(火)01:44:02 No.911275877

帰り道。 名古屋駅から新横浜駅に至る新幹線の中にて。 どこか機嫌よさげに窓の外を眺めるナランフレグ。そして通路側の席に座ったトレーナー。 ナランフレグはこれで条件戦も卒業。名実ともにオープン戦に挑戦できる立場を手に入れたのである。 そしてこの一年で二人には大きな収穫がいくつもあった。 トレーナーはそれを脳内で述懐する。 まず芝への転向は成功した。これは条件戦を卒業し、上がり3ハロンのタイムも悪くない。 そして距離延長は厳しいこと。相変わらず1200mが安心して走れる距離。 あと右回りが苦手で、左回り、特に中京レース場が得意という特性。 さらに短距離のウマ娘には珍しく、得意戦法が追い込みなのである。

23 22/03/29(火)01:44:24 No.911275937

それを総合するに、 (この子・・・すっごい不器用だ) というのが、トレーナーのまとめた所だった。 しかし、機嫌がよさそうなナランフレグの顔を見ると、そんなこと決して口にはできなかった。 思えば、普段の態度もどっかそんな所あるな、と、彼女の顔を見て思う彼である。 その視線に気づいたのか 「・・・何よ」 とへの字の口に戻ったナランフレグ。仏頂面で彼に話しかける。 「いや」 と一言区切った彼だったが 「いい顔してる」 と彼女に微笑んだ。

24 22/03/29(火)01:45:56 No.911276251

それを聞いて、そっぽを向いたように再び窓の外に視線を移す彼女。 そんな態度にトレーナーは苦笑すると 「来年もよろしくな」 と語りかけ 「・・・ん」 とナランフレグもどこか明るさのある声色で返したのだった。 こんな話を私は読みたい 文章の距離適性があっていないのでこれにて失礼する あと何か昨日脳を焼かれた

25 22/03/29(火)01:47:10 No.911276515

お前が始めた物語だろ

26 22/03/29(火)01:48:15 No.911276716

>こんな話を私は読みたい お前もう概ね 書けてる よかったよ……

27 22/03/29(火)01:48:16 No.911276719

遅咲きのコンビいいよね…

28 22/03/29(火)01:49:30 No.911276947

こんなところじゃなくてちゃんとした所にあげて欲しい作品…ありがとう…

29 22/03/29(火)01:52:19 No.911277458

高松宮勝つまでやれ!

30 22/03/29(火)02:00:44 No.911278794

馬がスレ画の怪文書初めて見た

31 22/03/29(火)02:03:43 No.911279270

明日も楽しみにしてるよ

32 22/03/29(火)02:24:53 No.911282642

まだ鞍上交代とかメイケイエールとの出逢いとかネタはあるだろ! 「もっと喜んでいい」まで書くんだよ!

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