ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/03/28(月)23:49:52 No.911243050
「クリスエスさんただいまプイ〜」 そう言いながら後ろ手に内開きのドアを閉める。 「あっ、おかえりプイちゃん。今日はどうだった?」 「今日もたくさん走って楽しかったプイ〜」 大抵いつも先に帰っているルームメイトの先輩は、いつも優しくボクを迎えてくれる。 これがボクのいつもの日常だった。
1 22/03/28(月)23:50:09 No.911243129
「ただいまプイ〜」 その日も、ボクは昨日までと同じように部屋へ帰ってくると、後ろ手に扉を閉めた。 「おかえりプイ先輩。いや…プ〜イちゃん。」 けれど、聞こえてきたのは先輩のやさしい声ではなく、いつもことあるごとにボクをからかってくる後輩のエピファネイアの声だった。 「な…なんでお前がここにいるプイ…」 「なんでってそりゃあ、プイちゃんに会うためでしょ。」 いつの間にか隣に立っていたアイツが、耳元でそう囁く。
2 22/03/28(月)23:50:21 No.911243203
「そうじゃないプイ!クリスエスさんはどうしたって聞いてるプイ!」 「クリスならシーザリオ先輩のところじゃないかなぁ?それよりさ───」 エピファネイアはボクの腕を押さえつけるように抱きついてきながら、口を塞ぐようにキスをしてきた。急なことで驚いて、相手のなすがままにじっくりと舌まで入れられてしまった。 「─────オレの女になってよ、プイちゃん。」 「ケホッケホッ…急にキ…キスなんてしてきた上になんてこと言うプイ!なるわけないプイ!」 ボクはそれに続けて言う。 「それに、それにボクは男の子プイ!女の子じゃないプイ!」 「こんなに華奢で可愛い男がいるわけないじゃん。観念してメスになっちゃいなよ。」 アイツは半笑いでそう言うと、部屋から出ようしたボクを、そのままドアに壁ドンの姿勢で押しつけた。
3 22/03/28(月)23:50:40 No.911243300
「逃げようとしても無駄無駄。こうして近くで見てもやっぱりカワイイなぁ…」 「可愛いって…」 「カワイイ子にカワイイって言って何がおかしいのさ?」 「だから…ボクは女の子じゃ…」 「女じゃないって?ならここでオレに証明して見せてよ。いま、ここで。」 その言葉が、ボクの本能に火をつけた。 「わかったプイ…!なら証明してやるプイ!」 そう言いながらアイツを押し倒して、覆い被さるような格好になる。 「へ…へぇ…プイちゃんも意外とやるじゃん…」 そう言ったアイツの頬は、紅潮していた。