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22/03/27(日)12:48:18 朝起き... のスレッド詳細

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22/03/27(日)12:48:18 No.910670294

朝起きて、すぐ違和感を覚えた。視点がいつもより低い。着ていた寝間着がブカブカ。そして何より、聞こえ方。まるで、耳の位置が変わったかの様な……。 丈があっていないズボンに足をもつれさせつつ、洗面台へ走る。 「………………うそだろ、おい」 そこにはまごう事なきウマ娘の少女がうつっていた。 「理事長やたづなさんには感謝しないとなぁ……」 『俺、ウマ娘になりました』なんてバ鹿げた報告に仰天しながらも、記憶の照合や過去に提出した書類の字と筆跡を比較したりといったチェックの後、『俺が俺である事』を保証してくれた学園には頭が上がらない。 とは言ってもまだまだ問題は山積みである。まずすべき事は――――。 「スズカ、心配してるだろうなぁ……」 『とんでもない事になった……しばらく自主トレしててくれ』 等となんの説明にもならないメールを最後に、自身のトレーナーが音信不通。たづなさんがフォローしてくれていた様だが、不安だったのだろう。 さっき、トレーナー室に来て欲しいとメールしたらすぐに返事が来た。本当に申し訳ない。足早にトレーナー室へ向かう。

1 22/03/27(日)12:48:43 No.910670412

「さて、入るかぁ……」 見慣れたはずの扉。視点が違うせいか、見知らぬ場所の様に感じる。 「ふぅー……」 深呼吸をしてドアをノックした。 「……っ!はい!」 数日ぶりに聞いた愛バの声に不覚にも目頭が熱くなる。落ち着け。これじゃただの不審者だ。涙を堪えつつドアを開ける。 「トレーナーさん!今まで、どうし……」 スズカは困惑している。トレーナーだと思ってたのに、見知らぬウマ娘が入ってきたらそうなるわな……。 「あのさ、スズカ……こんな姿になっちゃったけど、俺、君のトレーナーなんだ」 あっ、固まった。マイペースながらに繊細なところもあるスズカ。どの様に反応するのだろうか……拒絶はされたくないなぁ。不安な思いで沈黙が破られるのを待つ。 「…………一緒に走りましょう」 数日ぶりにあった愛バは、想定外の提案をしてきた。

2 22/03/27(日)12:49:17 No.910670602

『今サイレンススズカが一着でゴール!秋の盾を手にしました!!ハナ差で二着はスズカノトレーナー!!この二人が後続を突き放してゴールしました!!』 割れんばかりの歓声。秋の天皇賞をスズカと俺はワンツーフィニッシュで走り抜けた。 「やりましたね!トレーナーさん!!」 抱きついてくるスズカ。 …………………………どうしてこうなった?

3 22/03/27(日)12:50:02 No.910670857

トレーナーがウマ娘化したらスズカさん絶対に一緒に走りたがるよねって思って書いた。

4 22/03/27(日)12:50:05 No.910670891

名前で縛られてる…

5 22/03/27(日)12:50:47 No.910671086

話はこの姿になって初めてスズカに会ったあの日に遡る。 「ぜぇっ……ぜぇっ……」 スズカと並走トレーニングの後、グロッキーとなった俺はグラウンドで大の字に倒れていた。 「お疲れ様です、トレーナーさん」 一方のスズカは涼しげな顔をしている。一流アスリートウマ娘と並走したら、そりゃこうなる。それでもなぜ、ぶっ倒れるほど走ったのか。走る事を欲するウマ娘の本能というのもある。そして何より。 「ふふっ……♪」 楽しそうに駆けるスズカの、そのそばに居られる事への喜び。1秒でも長く、同じ景色の中で彼女を見ていたい。その想いが限界の脚を前へと追い立てた。 「…………やっぱり、あなたはトレーナーさんなんですね」 ポツリと呟いた。 「はぁ……はぁっ……、なんで、そうおもった、んだ?」 未だに息が荒い。 「……だって、走る私を見ているあなたの表情が、トレーナーさんの表情だから」 スズカは少し恥ずかしそうに答えた。

6 22/03/27(日)12:51:28 No.910671290

「それに、私の走りの癖やペースもよくわかってたみたいだし」 走りで判断するとは如何にも彼女らしい。 「信じてもらえた様で何よりだよ……なんでこんなになったのか……」 トレーナーウマ娘化現象。稀ではあるものの同様の報告はあるらしい。 「まったく、どうしたもんか……」 とりあえずトレーナーを続けられるとして、変わりきったこの身体……不安と問題が山積みである。 「そうですね……。距離やバ場の適正もまずは調べないといけませんね」 …………ん? 「走りは私と同じ逃げで行くとして、当面の目標はどうしましょう……朝日杯、いえ、ホープフル……?」 …………んん?

7 22/03/27(日)12:51:40 No.910671355

「あのー、スズカさん、なんのお話ですか?」 「何って、トレーナーさんがメイクデビューされた後の目標レースですけど……」 「いや、俺出走しないよ!?」 え、なんでそんな衝撃受けた顔してるの? 「でも今はウマ娘ですよね。……私、トレーナーさんと二人だけの景色を見たかったんですが……」 寂しそうなスズカに、あらゆる反論が封殺されてしまった。

8 22/03/27(日)12:51:58 No.910671450

話を今に戻す。 「トレーナーさん、二人だけの景色を見られましたね!」 興奮気味に抱きついたスズカが頬ずりをしてくる。 「す、スズカ、みんな見てるから……」 「女の子どうしですし普通のスキンシップですよ♪」 この身体になって数年。俺はスズカと走り続けてきた。そのままの意味で。当初抱いていた不安も、もはや置き去りにしてしまった感がある。 「ねえ、トレーナーさん」 スズカが小さな声で耳元に囁いてくる。 「私、ごほうびが欲しいです。……それにトレーナーさんにもごほうびをあげないとですね。……今日は泊まって、二人だけの景色を楽しみませんか?」 顔を赤らめるスズカ。彼女とこれからも共に駆けられるなら、この身体も悪くない。

9 22/03/27(日)12:52:40 No.910671700

こいつらウマぴょいしてるんだ!!

10 22/03/27(日)12:56:19 No.910672912

いちゃつく為に天皇賞の一着二着を独占された他のウマ娘の気持ちはいかに…

11 22/03/27(日)12:58:45 No.910673716

スズカに追い付くために走るけどスズカの走り方が合わなくて他の逃げウマを参考にして嫉妬されたい

12 22/03/27(日)13:00:17 No.910674270

>スズカに追い付くために走るけどスズカの走り方が合わなくて他の逃げウマを参考にして嫉妬されたい 激マブの走りとか観察してると何も言わずそでくいしてきそう

13 22/03/27(日)13:00:26 No.910674326

速やかにリボンの位置を申告するように

14 22/03/27(日)13:02:33 No.910674997

>スズカに追い付くために走るけどスズカの走り方が合わなくて他の逃げウマを参考にして嫉妬されたい 私の方が速いです。

15 22/03/27(日)13:04:15 No.910675548

>>スズカに追い付くために走るけどスズカの走り方が合わなくて他の逃げウマを参考にして嫉妬されたい >私の方が速いです。 速いけど真似出来ないんだよ!

16 22/03/27(日)13:04:27 No.910675617

互いにウマ娘として健全に高め合い…と思ったらやることヤってた

17 22/03/27(日)13:08:05 No.910676757

走るウマ娘の背中が好きなので追込が自分にピッタリ会うことに気がついてしまったトレーナー

18 <a href="mailto:1/2">22/03/27(日)13:12:05</a> [1/2] No.910678000

>名前で縛られてる… 目の前には一枚の用紙。出走にあたって登録すべき事項を書き込むわけだが、登録名で躓いてしまった。横文字のウマ娘たちの中で成人男性の漢字名なんて異物感が酷い。 「どうすっかな……」 スズカには『自分がどうありたいか思い浮かべて直感的に決めたらよいのでは』と言われた。目を閉じる。想像するのは自分が実際に駆ける姿。そこには亜麻色の髪をなびかせ走る彼女の姿が絶えず思い浮かぶ。やはりウマ娘になったといっても自分はスズカのトレーナーなのだと改めて思う。

19 <a href="mailto:2/2">22/03/27(日)13:16:37</a> [2/2] No.910679497

ほぼ無意識に手が動く。用紙には『スズカノトレーナー』と書きこんでいた。 「…………いやいや!これはないだろ!」 とはいっても他に何も浮かんでこない。 「コーヒー買ってこよ……」 一度気分転換を図る。 なお俺の不在中に書類の確認に来たたずなさんが、もう書き終えたと勘違いし出場名がマジで『スズカノトレーナー』になってしまった。 スズカには怒られたけど嬉しそうでもあった。

20 22/03/27(日)13:18:16 No.910680071

トレーナーさんスズカのこと好きすぎない?

21 22/03/27(日)13:22:53 No.910681527

スズカさんもトレーナーが好きだから問題ない

22 22/03/27(日)13:24:03 No.910681913

>速やかにリボンの位置を申告するように 「ふふっ♪可愛らしい……!」 楽しそうなスズカの表情に何とも言えない気持ちになる。つい最近まで男だった俺に可愛いというのは……。とも思ったのだが―――― 「私とおそろいのリボン。トレーナーさんの左耳にぴったりですね♡」 何故だろう。左耳に彼女と同じリボンを付けてからというもの、女性として扱われる事への抵抗感がどんどんと失われていくような気がする。

23 22/03/27(日)13:24:16 No.910681972

>走るウマ娘の背中が好きなので追込が自分にピッタリ会うことに気がついてしまったトレーナー スズカと合う作戦が違った時ちょっと大変そうだなぁ 隣で走れない事を嫌いそうだけど他ならないスズカが自分の走りたい風に走る事で活躍できたし

24 22/03/27(日)13:26:12 No.910682562

>>走るウマ娘の背中が好きなので追込が自分にピッタリ会うことに気がついてしまったトレーナー >スズカと合う作戦が違った時ちょっと大変そうだなぁ >隣で走れない事を嫌いそうだけど他ならないスズカが自分の走りたい風に走る事で活躍できたし 最終的にスズカの真後ろをぴったり走るスタイルで落ち着きそう

25 22/03/27(日)13:29:04 No.910683440

>互いにウマ娘として健全に高め合い…と思ったらやることヤってた スズカさんは体を少しでも触れ合わせるウマぴょい好きそう

26 22/03/27(日)13:37:29 No.910686248

実際ウマ娘化したら一緒に走ろうって言ってきそうなのちょいちょいいるな

27 22/03/27(日)13:39:39 No.910686972

>何故だろう。左耳に彼女と同じリボンを付けてからというもの、女性として扱われる事への抵抗感がどんどんと失われていくような気がする。 メス堕ち…

28 22/03/27(日)13:44:59 No.910688854

ウマ娘になってる時点でメスなのに飾り左耳というメス堕ち二段打ち…良いよね…

29 22/03/27(日)13:46:38 No.910689431

スズカさん童貞みたいな掛かり方しそうとか思った

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