ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/03/26(土)11:07:47 No.910248692
「時にトレーナー。君はいい加減、耳飾りを用意したらどうだい」 きっかけは、トレーナー室にあっても我が物顔でマグカップに淹れた紅茶を飲みながら過ごすタキオンの、そんな一言であった。 時折飾られはするものの、彼女の言う通り業務中はほとんど素のままで過ごしていた自らに対して、まるで苦言を呈するかのような調子でそう言うので、思わず頭の天辺にそびえたウマ耳を押さえて怪訝な表情で返してしまう。 そんな表情のまま、デスクのそばでコーヒーを飲んでいたカフェの方を振り向けば、まるでタキオンに同調するかのように目を伏せて、首を横に振られてしまった。 成人男性の身体を失ってしばらく。ウマ娘としての人生に慣れ始め、タキオンに貰ったウマ娘用の着衣もだいぶ馴染んできた今日この頃、それでもまだ自分には、知らない事が多いらしい。
1 22/03/26(土)11:08:08 No.910248759
「……その、みんな着けてるなぁ、とは思っていたんだが」 おずおずとそのように言葉を改めて返すと、はぁ、とため息がふたつ聞こえた。 察するに、彼女らから見ると、なかなか非常識な事のようだ。何やら申し訳のない気持ちが耳と尻尾に如実に現れていくと、 「耳は目立つ部位だからね。嫌でも目に付くし、飾らない方が悪目立ちするというものさ」 と、努めて冷静なタキオンの声が部屋に響く。 同じように暮らしているのに、これほどまでに価値観が違う。小さな驚きに尻尾を揺らしていると、先までそばにいたカフェが、いつのまにか背後に立っている。 「……せっかく、”リボン占い”もしたんですから、一緒に選びましょうか」 「そうしよう。とりあえず説明も兼ねて、カタログでも見ると良いだろうね」 過日の事を引用して、こちらの左耳に触れたカフェがそう言うと、タキオンもそれに同調しながら、デスクの方へ近づいてくる。 ぴくり、と耳を震わせながら息を吐いて応答すると、彼女らは目の前のノートパソコンを占領して、いくつかのウェブサイトを表示しようとしていた。
2 22/03/26(土)11:08:24 No.910248822
「君は大きな音に少々弱いようだから、安全も兼ねて耳を覆うものも選んだら良い。こういうメンコは、実用を兼ねたものがたくさんあるのさ」 そう言ってタキオンが見せて来たのは、実用的な、用具と呼ぶのが相応しい趣きのアイテムが立ち並ぶ通販サイト。 飾り気のあまりない耳覆いや、スタイリッシュなものが多く見受けられて、元々男性であった自分にはなんとなく馴染みやすいようなラインナップだ。 しかし、それにしても沢山ある。サイズも沢山あるだろうが、それにしたって、 「これくらい頑丈なのはどうだい?」 と考えていると、タキオンがひとつのアイテムを指差した。 書いてある品名には、U.S.Army……どうやら、軍用規格で作られたものであるらしい。 少しばかりいかめしいというか、物々しさを感じる無骨なデザインは、人によっては好きなものかもしれない。しかし、だ。
3 22/03/26(土)11:08:37 No.910248877
「いや、ここまで厳重なのは……」 「あれは、タキオンさんの悪ふざけですから……気にしないでください」 そうやんわり拒否すると、カフェがそっとフォローを入れてくれた。 当のタキオンが断られて特に気にしていない辺り、買わせてちょっと見てみたいくらいの感覚だろうか。まあ、そういうものが沢山出回るくらいの市場なのだという理解は出来た。 そう考えていると、カフェがまたノートパソコンを触り始めて、今度は別なウェブサイトを示す。 それはまた、どちらかと言うとファンシーショップとでも言うような趣きで────
4 22/03/26(土)11:08:51 No.910248929
「────それは、ピアスなので、最初はやめた方が」 「なるほど────」 「これなんかは無難だね」 「……けど、可愛いですね」 「これって、どう着けて────」 「被せるように着けるんですよ。メンコとは一緒に着けられませんね」 「────こんな派手なのもあるのか」 「こういうタイプは人気です────」
5 22/03/26(土)11:09:07 No.910248984
「……本当に、沢山あるんだな」 「社会的にも、耳や頭は自由に飾って良いと考えられているからね。リクルートスーツの上から飾れる娯楽として、耳飾りは多種多様にあるのさ」 「証明写真でも怒られないから、たくさん飾る人も多いですよ」 見ているだけで段々ぐったりとしてきたこちらに対して、タキオンとカフェが苦笑いをしながら語りかけてくる。 本当に、本当に多種多様だ。これに加えて一品物も沢山あるのだと言うのだから、たまらないものだ。 「知らなかった、なぁ……」 深いため息と一緒に無知を恥じて、背もたれにぎしりと身体を預けていると、 「明日、実際に買いに行きましょうか。見て回れば、実感も湧くでしょうから」 「あぁ、それもそうだ。手に取ってみれば反応も違うだろう」 そう言う2人の誘いに、ただ頷いて────
6 22/03/26(土)11:09:25 No.910249057
気付けば、家の中で紙袋から取り出した耳飾りを眺めていた。 長めのサイズに誂え直して貰った、淡い黄色に猫の意匠をあしらった耳覆い。 少しだけ絞りの強い、フリルとレースの付いた黒色のリボン。 かつての自分ならあまり選ばないような、随分と可愛らしいものに惹かれたのは、この身体のせいだろうか。可愛いものは可愛いと言えた自分が、そのまま変化しただけだろうか? 「……っ、もう、ちょっと、優しく」 不器用な自分の手指に代わって、カフェの細い指でもって、耳を飾り立てられていく。 スナップ式のリボンがパチン、と左の耳のそばで音を立てて、 「……可愛いですね、トレーナーさん」 「私が言うのもなんだが、似合っているよ」 コンパクトサイズの化粧鏡が映し出す、新たな自分。 両耳にメンコを着け、左耳に黒いリボンを巻いた華奢なウマ娘の姿を見て、なぜだかしっくり来る自分が居た。
7 22/03/26(土)11:10:23 [s] No.910249263
保護具ってなんかエロく感じる事ありませんか
8 22/03/26(土)11:19:54 No.910251356
またメスにされてる…
9 22/03/26(土)11:24:56 No.910252493
TS怪文書ありがたい... 天国を見せられてるみたいだ
10 22/03/26(土)11:27:50 No.910253133
TSして間に挟まりてぇ~
11 22/03/26(土)11:28:30 No.910253314
アクセサリ身につけさせるのは何というかマーキング的な所有欲をほんのり感じてすきです
12 22/03/26(土)11:29:16 No.910253492
生活面からも徐々にウマ娘という種族の一員になっていく様はいつ見ても良いものだ…
13 22/03/26(土)11:38:38 No.910255710
耳が長くて敏感な牝バソウルとかもうスケベ以外の何者でもないじゃん…
14 22/03/26(土)11:43:30 No.910256912
両脇にリーディングサイアーを連れた耳長牝バ
15 22/03/26(土)11:48:03 No.910257978
メンコつけ始めたのをいいことに耳を沢山いじめられるようになるんだよね…
16 22/03/26(土)12:08:30 No.910262757
両手にリーディングサイアー 挟まれたTSトレーナーは妊む
17 22/03/26(土)12:09:10 No.910262893
どちらが先にうまぴょいして左耳にピアスつけるか暗闘してほしい
18 22/03/26(土)12:10:54 No.910263255
>どちらが先にうまぴょいして左耳にピアスつけるか暗闘してほしい どっちかなんて選べないよって大事そうにピアスを手に持ってしおらしくするトレーナー
19 22/03/26(土)12:12:29 No.910263576
>気付けば、家の中で紙袋から取り出した耳飾りを眺めていた。 >不器用な自分の手指に代わって、カフェの細い指でもって、耳を飾り立てられていく。 ん?よく見たら家にあげてる?スケベでは?
20 22/03/26(土)12:14:08 No.910263884
まあリーディングサイアーサンドされてるのは確定してるからな…
21 22/03/26(土)12:15:57 No.910264314
しかし左耳飾り概念は良い物だな…
22 22/03/26(土)12:16:04 No.910264338
こいつらこれからぴょいするんだ…!
23 22/03/26(土)12:32:06 No.910268167
>>どちらが先にうまぴょいして左耳にピアスつけるか暗闘してほしい >どっちかなんて選べないよって大事そうにピアスを手に持ってしおらしくするトレーナー リーディングサイアーサンドイッチされて一度に二つ左耳にピアスつけられちゃう