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22/03/20(日)21:12:04 No.908509497

朝。目を覚ます。僕は相棒とのトレーニングと忙しい業務の為に、浅い眠りを補う為に錠剤を飲んでいた。 さて、薬を飲んでもあまりハッキリしない事が多いのに、今日は何故だか恐ろしく頭の中がスッキリしている。富士スピードウェイのストレートの様に。 んーっ、と背伸びをしながら厄介な癖毛を整える為に、習慣と化していた鏡の前の椅子に座った途端… 僕の精神は一瞬にしてラグナセカのえげつない崖の様なコークスクリューに叩き落とされた。 「シップ…?」 相棒の名を…パートナーの名前、ゴールドシップの名を呼ぶと、鏡に映るサラサラの芦毛で紅い目をしたウマ娘が同じ様に喋った。 まさか。まさかまさか。まさかコレは…!? 「ウマ娘に成っちゃったー!?」 シップに良く似た可愛い声で、トレーナー寮に悲鳴が一つ響いた。

1 22/03/20(日)21:13:21 No.908510074

何故こうなったのだろうか。アグネスタキオンの変な薬を飲んだ訳でも無い。 フクキタルの怪しい占いに掛かったわけでも無い。マンハッタンカフェのお友達の悪戯でも無いはずだ。 ファインモーション殿下の妖精さんの仕業にしてはジョークがキツい。エアシャカールじゃないけど全くもってロジカルじゃない! 強いて言うならば、仕事を終えてトレーナー寮へと帰る途中に三女神様の石像に向かって「もっともっとウマ娘の気持ちが、シップの気持ちが分かります様に」と願った事だろうか。 「ハハハ…そんな…三女神様、大盤振る舞いじゃないですか…」 然し、呆然としている訳にはいかない。シャツはシップ譲りの豊満な胸でパッツンパッツン。 ヒト耳の男だった頃の僕は体が小さい方だったのでシャツが破けなかったのはとても有り難い。 下着は…もっちりしたお尻のお陰でズリ落ちずに済んだトランクスと、その隙間に挟まれた芦毛の尻尾。

2 22/03/20(日)21:14:41 No.908510718

「と、とりあえず誰かに助けを求めなきゃ…」 白くて細長い指で携帯電話を取って、他にもウマ娘に成ってしまった知り合いの同期は誰だったかとパニックに片足突っ込んだ頭でアドレスを探す。 よもや自分がウマ娘になるとは思わなかったから、アドレスの備考欄に「ウマ娘になった」なんて書いている訳も無く… 早くしないととんでもない【核弾頭】がやってくるハズだと、『ウマ娘の』本能が告げていた。 すると、此方に向かってトレーナー寮の廊下をパタパタと走り駆け寄る音が聞こえてきた。聞き覚えのあるこの走るリズムは…! 「どりゃーっ! ピスピース☆ お前の相棒ゴールドシップ様のご登場だあ! ゴルシちゃんレーダーが朝から電波がビンビン! 興味津々意気揚々ってな!」 ドンガラガッシャンと、扉を鍵ごと蹴破って現れたのは愛バにして相棒。 止まらない暴走機関車、走るダイナマイト、トレセン学園のアンゴルモア、金の錨を従える者。黄金の不沈艦、ゴールドシップだ。

3 22/03/20(日)21:15:05 No.908510899

僅かに数秒。僕の部屋(無残に死んだドアと鍵が床に転がっている)で沈黙が流れた。 そして次の瞬間には、面白さに飢えた猛獣が一匹、産まれた。 「ぶひゃひゃひゃひゃ!! 何ソレ、何その姿! 殆どゴルシちゃんじゃん! トレピッピってばゴルシちゃんの事好き過ぎだろ!」 「悪かったね。君の事が好きじゃ無かったら君に付き合ってアマゾンに行ったりアトランティス大陸探しに行かないよ」 内心、凄く恥ずかしい。上から下まで殆どシップなのだから。強いていてば、僕の方が少しだけ身長が低い位だろうか。 「やー然しなんだ。こうやって二人で立つと双子のウマ娘みたいだなぁ。お前いっその事レースに出ねえ? ゴールドバトルシップとか名乗ってさ」 「そうしたら誰が君のトレーニングを見るんだい?」 「お前が一緒にトレーニングすりゃ解決だろ!」 あっはっは! と心底楽しそうに笑いながら僕の背中を叩く相棒に、少しだけ気持ちがぐんにゃりした。

4 22/03/20(日)21:15:40 No.908511183

「そうだ、ウマ娘になったのをたづなさんに連絡しなきゃ」 冷静に考えが浮かび、そう思って握っていた携帯電話をプッシュしようとして、ソレを止める手があった。 「シップ…?」 「なぁトレピッピ。気付いてるか? 自分が凄いスケベな格好してる事を」 言われてハッとする。パツパツのTシャツに、お尻に引っ掛かったトランクス。無理矢理彼氏の服を借りたとでも言うようなシチュエーション。 「ちょっ…!? 待って、駄目! シップ、考え直して! 僕は一応トレーナーで、君は教え子のウマ娘で…!」 「待たねえ。考え直さねえ。お前は終生アタシの物なんだからな。そして何より、アンタは今、ウマ娘で、アタシはアンタを襲いたい」

5 22/03/20(日)21:16:13 No.908511458

メラメラと情欲に燃え滾る赤いルビーの瞳に射貫かれ、そして僕はベッドに押し倒されて、シップの赤くてテラテラと光る長い舌を唇に射し込まれた。 童貞よりも先に処女を、それも教え子のゴールドシップに散らされたのだった。 初めての体験なのに、喉が枯れるほど鳴かされたのには頭が可笑しくなりそうだった。 シップのしなやかな指と妖艶な赤い舌が僕を『私』に変えるのに、そう時間は掛からなかった…… .

6 22/03/20(日)21:16:51 No.908511731

尾終い トレピッピ、ウマ娘に成る 続きは思いついたら何れ

7 22/03/20(日)21:17:12 No.908511863

なんと羨ましい…!

8 22/03/20(日)21:19:09 No.908512694

ラグナセカのコークスクリューはえげつないもんな

9 22/03/20(日)21:20:57 No.908513501

あしげ…

10 22/03/20(日)21:21:07 No.908513579

>なんと羨ましい…! シップそっくりの見た目に成れるって羨ましい

11 22/03/20(日)21:21:23 No.908513728

>あしげ… ジャスタは黙ってろ!

12 22/03/20(日)21:21:55 No.908513960

これで見た目がショートの鹿毛とかだったらジャスタになってたところだった…

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