22/03/20(日)19:26:20 理由も... のスレッド詳細
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22/03/20(日)19:26:20 No.908461146
理由もなく、前触れもなくウマ娘になるこの奇妙な症状のことを知ってはいたけれど。 こうして我が身に振り返るまで、どこか他人事のように思っていたということに気がつく。 生徒会の窓から外をぼうっと眺めると、男であった時よりも目線が下がっていることを認識する、85……いや、87mm縮んだか。 「そこの書類を取ってくれないだろうか」 「ああ、分かったよ」 掛けられた声に振り向くと、そこには担当のシンボリルドルフが微笑んでいた。 深い湖の中に浮かぶ月のような神秘性を感じるその表情に一瞬だけ見惚れそうになり、慌てて視線を戸棚へと移す。 彼女の専属トレーナー、あるいは彼女の理想への協力者として足並みをそろえてはや数年が経つ。 幸いだったのは、自分がウマ娘となった時に彼女が既に十分すぎる実績を上げており、競争バとしてのキャリアに影響しなかったところか。 無敗の三冠バ、あるいは七冠バとしての彼女の経歴に自分が泥をつけたとしたら、それこそ腹を切っても足りないほど自分が許せなかっただろうから幸いなことこの上ない。 ただ、困ったことが、一つ
1 22/03/20(日)19:31:17 No.908462985
「はい、これで良いかな?」 「ありがとう」 「ん、っ」 言われるままに書類を手渡せば感謝の声と共にその手が俺の頭を撫でた。 まるで庇護下にあるものを慈しむかのような手つきに、自分の尻尾が意思とは関係なく左右に揺れる。 心臓が高鳴り、紅潮する頬を誤魔化すように反らした視線と共に声がそっけなくなった。 「……あまり、そんな可愛がらないで欲しいんだけど」 「ほう、それはなぜかな?」 「男だぞ俺は、可愛がられる柄じゃない」 「今は上から下まで立派なウマ娘に見えるよ」 「気持ちの問題だ、キミの好意はありがたいけど……こんな、トレーナーが担当に撫でられるなんて」 「ああ、それならすまなかった。ただこうして撫でるととても喜んでくれるのは嬉しいものでね」 「う゛」
2 22/03/20(日)19:32:41 No.908463532
隠そうとはする、ただ俺の尻尾は忙しなく左右に揺れているし耳はピクピクとして感情を隠せない。 嬉しい、ルドルフに撫でられると嬉しいと言わんばかりに揺れる尻尾を抑えれば、彼女は愉快そうに笑った。 ウマ娘としての機能がここまで厄介だとは思わなかった! 内心で悪態を吐きつつも一歩下がれば少しだけ寂しそうな顔をしてルドルフが座り直した。 その全てを見透かそうとする目を気味悪いと思う者もいるだろうけれど、俺はその聡明な瞳が好きだった。 だった、けれども今は、見られたくない。 心臓が、ドキドキと高なってしまう。 認めたくない、認めたくないこの浮つきようはなんだ。
3 22/03/20(日)19:37:05 No.908465310
「ただ、私がキミを可愛いと言ったのは事実だよ。真実無妄、世辞も何もない、女性として魅力的である、というのは間違いのない称賛だよ」 「っ、ぇ、ぅぅ……」 涼しい顔で、それでもこちらをまっすぐに見つめて宣言されると一瞬だけ「それ」を想像してしまった。 自分が女性として周りから称賛されることの優越、至福感、男性としては屈辱的ですらあるそれはルドルフによって容易に満たされ、溢れんばかりに注がれている。 彼女の柔らかな口調で、時ととしてかたくなに、自分が女性として優れていることを伝えられることのなんという幸福感! ルドルフは俺がウマ娘になってから何というか色々と贈り物をするようになった、可愛いワンピースや女性ものの下着、当然女性ものの服なった持っていなかったし固辞しても押し切られたのでありがたく受け取っていたが。 そうされるたびに、まるで自分がトレーナーではなく、男でもなく、もっと別の何かに成り代わられている言いようのしれないゾワゾワとしたものを覚えるのだ。
4 22/03/20(日)19:38:58 No.908466053
「俺は、ルドルフ。キミに庇護されるのではなく、キミの隣で見ていたいんだ、理想を成し遂げていくキミを」 「知っているさ、だが今の君はウマ娘でもある……心配無用、君と出会う前ならいざ知らず、今の私は誰かを頼るということもできるからね」 精一杯の抵抗をさらりとそうかわした彼女は椅子からから立ち上がり、俺の隣へと近づいてくる。 見つめられたまま動くことができないこちらの頭をもう一度撫でて、頭上へと甘く、囁く。 「こうしてキミが私の護るべき存在へなってくれてね、嬉しいんだ。今やキミは私の腕の中にある、離れてくれるなとういうのは、烏滸がましいことかな」 困ったことが、一つ 自分のトレーナーとしての尊厳が、喪われていく、それをよしと思ってしまう。ルドルフに肯定されるまま、自分が何かに変わってしまう。 震える声で「ううん」と答えれば、彼女は私の下腹部を甘く撫でた。
5 <a href="mailto:[s]">22/03/20(日)19:40:57</a> [[s]] No.908466786
TSメス堕ちの流れ来てる来てるよというわけで書きました。 この後トレーナーはじっくりと意識を作り替えられてシンボリ姓のウマ娘になるけれどそれは別の話です
6 22/03/20(日)19:41:53 No.908467185
いい…