虹裏img歴史資料館

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22/03/14(月)23:05:18 龍神様... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1647266718676.png 22/03/14(月)23:05:18 No.906591203

龍神様ホワイトデーいかがお過ごしでしょうか ポケスペのそーちゃん×しーちゃん怪文書を執筆したのでここにお納めします 何卒この「」ガナめと絆を…

1 22/03/14(月)23:05:44 No.906591339

創人は目を細めていた。 いつもとは違い、口元はきつい印象を受ける。 というのもある目的を達成しようとしていたのは読者の皆様もご周知の通りではあるが、その計画にやや乱れが生じたのだ。 一つは、彼自身が有名になりすぎてしまったこと。 ブラックナイトの収束にチャンピオンとの一戦。 前者はチャンピオン達の奮闘によって収められたと報道されたものの、この二つのイベントを経過しては規制がかけられていようと様々な経路から彼の存在が明かされる事になるのは避けられなかった。 もう一つは、

2 22/03/14(月)23:06:02 No.906591423

『そーちゃぁん!』 シルドミリアと親密になりすぎてしまった事だ。 「……しーちゃん?」 シルドミリアは創人の胸に飛び込んでいったが、創人の方は彼女を抱きかかえる腕を彼女の肩に添えるように変形させた。 目線を創人と合わせたところでシルドミリアは用件を話し始めた。 『頼まれてた装具のデータ!全部集計出来たよ!』 『あとタオル!メンテナンスで疲れたでしょ!お風呂も沸かしたよ!』 「あ……ありがとう……」 『じゃ!』 そのまま彼女は風のように戻っていった。 「……やっぱり同棲なんてするんじゃなかった……」 創人は自分の行いを改めて後悔した。

3 22/03/14(月)23:06:32 No.906591576

『そーちゃん!湯加減はどう?』 「……悪くないかな……」 シルドミリアは着替えを用意しつつ手持ちの顔を見た。 サシカマスのキロである。 リフレッシュの為バケツに貯めた水で泳がせているのだ。 『キロ!井戸水でも大丈夫?』 キロは喜びを伝えるためにバケツの上で跳ね回った。 『良かった!』 シルドミリアはしゃがんで顔をキロに近づけた。 『……ちょっといいかな……』 彼女は秘密にしたい話を始めたが、彼女自身の声の大きさから何とか隠せるのが現状だった。 「あたし……そーちゃんにこれを渡そうと思ってて……」 彼女が胸ポケットから取り出したのは手紙だった。 「ラブレター……声に出すと上手く伝わらないと思って……」 主人の意思を肯定するようにキロは頭を振り回した。

4 22/03/14(月)23:07:00 No.906591745

『……ありがと!』 ー 「誕生日のプレゼントは……」 「チャンピオン、いかがなさいましたか?」 「ううん、なんでもない。」 先程説明した通り創人はチャンピオンとの一戦を繰り広げたのだが、その結果は彼の勝ちだったのだ。 本業の傍らエキシビションマッチを繰り返す日々を送っているのだが、当の本人はシルドミリアへどのような返答を返せばいいのかに悩んでいた。 「14」の部分が赤く塗りつぶされているカレンダーに目をやると創人はあることに気づいた。 「ホワイトデーじゃないか……」 近くにあったソファに身を任せ彼は考え始めた。

5 22/03/14(月)23:07:31 No.906591919

そして誕生日当日がやってきた。 シルドミリアから呼び出された創人は泊まっていたホテルからチェックアウトするとタクシーによって素早く向かっていった。 場所は敢えてのチョイスなのか、旅の元凶となった事件が起こったまどろみの森が指定された。 「みだりにはいるべからず」と書かれた看板は無視してずんずん踏み入っていき、最深部のシルドミリアの手持ちポケモンが行方不明になってしまった地点に到着した。 『……来てくれてありがとう。』

6 22/03/14(月)23:07:44 No.906591997

声が大きいままのシルドミリアに、創人は思わず微笑んでしまった。 彼は顔を引き締めてしっかりとした話をしようとしている。 『これ……』 彼女は既に十分な声量の声を絞り出しつつ創人に手紙を渡そうとした。 『上手く喋れなかったら嫌だから……』 早速創人は開封して読み始めた。

7 22/03/14(月)23:08:00 No.906592100

「そーちゃんへ、 あなたにはいつも助けられて来ました。 一緒に笑った事も泣いた事も沢山ありましたね。 そんな貴方にしか伝えられない事があります。 好きです。 この世界で一番です。 あなたが答えてくれるかはわかりませんが、それでも愛します。」

8 22/03/14(月)23:08:47 No.906592370

「…………」 手紙を読み終えた創人は心を動かされていた。 友人であるべきだったはずなのに、より深みに進んでしまった事。 自分は彼女に釣り合うレベルの愛を注げるのか。 旅をしていた時に生じてしまった性欲に下心。 彼女を支えようと思い立った瞬間。 思いが濁流となっていたが、次の瞬間にやる事は決まった。

9 22/03/14(月)23:09:09 No.906592505

「……本当に、僕なんかでいいの?」 『うん!!!』 シルドミリアはこれまでにない大声で出した。 「……!?」 創人はシルドミリアに抱きつかれた。 力はそれなりに強く、痛みを感じなくはないレベルだった。 『これから、ずっーと、ずっーと一緒にいようね。』 「ずーっと……」 とうとう泣き出したシルドミリアを、創人は抱き直した。 (これって、僕がしーちゃんのホワイトデーのお返し……って事?)

10 <a href="mailto:s">22/03/14(月)23:10:50</a> [s] No.906593073

ご清聴ありがとうございました… 追伸:マルノーム曰く初期のしーちゃんのイメージには嵐山歩鳥が混じってるらしいですよ

11 22/03/14(月)23:16:59 No.906595132

>タクシーによって素早く向かっていった。 薄明の翼ネタかこれ…

12 <a href="mailto:s">22/03/14(月)23:20:34</a> [s] No.906596324

後書きとしてはとにかく気ぶれそうな物で尚且つそーしーの関係のみをピックアップしたような物に仕上げられました そこがちょっと残念ですが >>タクシーによって素早く向かっていった。 >薄明の翼ネタかこれ… 割とガラルの交通の要になってそうと感じたので

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