虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。新しいログはこちらにあります

22/03/14(月)14:33:56  朝起... のスレッド詳細

削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。

22/03/14(月)14:33:56 No.906440982

 朝起きて、鏡の前に立ち、溜息を吐く。  ここ最近のルーティンとなりつつある一連の行動にやるせなさを感じながらも、目の前の現実は変わらない。  顔を洗うべく頭を下げると、長い髪が追従して頬に垂れる。再度溜息を吐き、ヘアクリップで髪を固定する。この数日で何度繰り返しても未だに慣れそうにない一連の所作。 「……はぁ」  洗顔を終えて、鏡の前の自分と向き合い、三度目の溜息。  少し垂れ目気味の大きな丸い瞳、白い肌、艶やかな唇、困ったように八の字を描く形の良い眉。  身長は160cmにも満たない小柄な体格ながら、胸元には両手に収まり切らぬほどに大きな釣鐘型の膨らみ。  そして、頭頂部の耳と、腰から生えた尻尾。 「……いつになったら、戻れるんだろう……」  美少女と呼んで差し支えないウマ娘と向き合いながらも気分が晴れないのは──『彼女』が『俺』だからだ。

1 22/03/14(月)14:34:27 No.906441080

 あの日、トゥインクルスター・クライマックスで優勝を決めるまで、俺は一般的な男性トレーナーだった。  変化は何の前触れもなく。パートナーであるシリウスと共に栄光を勝ち取り、今後の進路について理事長を交えて三人で相談している最中に、突然身体がウマ娘に変わってしまったのだ。  いきなり周りの物が大きく見えて、服がブカブカになったかと思えば胸と尻周りはキツくなり、髪が急に伸びて── 『……は?』  ポカンと大口を開けて目をまん丸にしたシリウスという、中々に珍しいものを目にしてしまった……もっとも、それ以上に大変な目に遭っていることをその直後に自覚してしまったのだが。

2 22/03/14(月)14:34:58 No.906441180

 心当たりがあるかと言われれば、多過ぎて絞りきれない程度にはある。  数日前にアグネスタキオンから怪しげな薬を飲まされたりだとか、マンハッタンカフェの落とした手鏡を拾ったらそこに見知らぬ女の子が映っていたりだとか、スイープトウショウの魔法陣を踏ん付けてしまったりだとか、マーベラスとマーベラスをしたりだとか、三女神にウマ娘の気持ちが知りたいと祈ったりだとか。  だが、元に戻る方法は一向に見つかりそうにない。  病院での精密検査の結果は至って正常。オカルトの専門家であるマンハッタンカフェからは『今のあなたを例えるならば、卓上のあらゆる調味料をぐちゃぐちゃに混ぜ合わせた珈琲』とのことで。 「朝から浮かない顔だな?」  我が身を振り返り憂いに満ちた溜息を吐いていると、然程広くない洗面所に乱入者。  今の俺とは対照的な自信に満ちた表情で肩を強引に組んできた彼女こそが、俺のパートナーであり、生活の支えであり、そして悩みの種であるウマ娘──シリウスシンボリであった。

3 22/03/14(月)14:35:24 No.906441258

「いや……いつになったら戻れるんだろうってさ……」 「戻る必要があるのか?」 「そりゃまあ……俺だって男だし……」 「フ……昨夜、あんなに上手に『おねだり』してきたのは誰だったかな?」 「っ!……そ、それは……シリウスがそう仕向けて……」  耳元で囁かれた言葉に頬が熱を帯びる。  恥ずかしさで縮こまると、全身がシリウスの腕の中にすっぽりと収まってしまうような感覚になる。  前は身長だってシリウスよりも高かったのに、今ではこちらが彼女の顔を見上げる立場だ。  こんな風になってもトレーナー業を続けていられるのは間違いなくシリウスのお陰ではあるが、成人男性としての故件が風前の灯と化したのもまた彼女のせいである。

4 22/03/14(月)14:35:50 No.906441348

『確かに面喰らったが──アンタが男だろうが女だろうが関係ない。私がアンタに惹かれたのはそこじゃない』  そんな頼れる言葉と共に、女性特有のアレコレを俺に教えてくれたシリウス。心細さでいっぱいだった俺は彼女の胸で泣いてしまった。   『理事長から話は聞いているよ。不安や心細さもあるだろうが、遠慮なく頼って欲しい』  そして生徒会長、シンボリルドルフも力になってくれた。ああ何て自分は恵まれているのだと、今度は感動して泣きそうになったのだが──これが、不味かった。 『……その服と化粧のセンス。アンタのじゃないな。誰に習った?』 『その……それは……ルドルフに……』 『……へぇ?』  シリウスの対抗意識に、火を点けてしまったのだ。

5 22/03/14(月)14:36:07 No.906441391

 それからは、ずっと彼女に『負け』っぱなしで。 「……次は、絶対に……」 「そうか。それは楽しみだな?」  彼女に抱き寄せられると、身を預けるかのように力が抜けてしまう。  奮い立たせるように腹に力を入れるが──鏡に映る姿は、明らかに狼を前にした子ヤギのそれで。  元に戻れるのが先か、男としての沽券を取り戻すのが先か──或いは、そんな日は永劫来ないのか。  満更でもないと感じてしまう自分と、緩やかに横を向く自分のウマ耳からは目を背けて、シリウスを睨み返すのだった。

6 <a href="mailto:s">22/03/14(月)14:36:42</a> [s] No.906441508

TSクライマックスって略称見た時からこんな展開しか浮かばなかったし むちむち美少女にTSしてシリウスとかルドルフとかフジとかファインとかカレンとかシービーとかにめちゃめちゃにメスにされちゃう感じの話が読みたい……

7 22/03/14(月)14:39:06 No.906441970

>TSクライマックスって略称見た時からこんな展開しか浮かばなかった 俺もそうだ…形にしてくれてありがとう…

8 22/03/14(月)14:44:47 No.906443213

お兄ちゃんに散々焦らされた三年間を過ごした挙句にお兄ちゃんがTSしてお姉ちゃんになっちゃったらカレンチャンはどうなるの

9 22/03/14(月)14:47:31 No.906443784

シリウスはメスとして喘がせたいしこっちも喘がせられたいでお得な女

10 22/03/14(月)14:48:43 No.906444051

シリウスいい… タキカフェにリーディングサイアーサンドイッチされたいのが密かな夢だ…

11 22/03/14(月)15:02:16 No.906446927

>タキカフェにリーディングサイアーサンドイッチされたいのが密かな夢だ… 『今更君の身体がどうなったところで私が君を逃すと思ったのかい?』 『あなたの器は今、非常に不安定な状態にあります……私が守らなくては……』  性別どころか種族が変わってしまうといった事象に見舞われたにも関わらず、トレーナー業に変わらず専念できるのも彼女達のお陰だ──なんて、思っていたのだが。 「飲み会があったそうだねぇ? 今すぐ身体を曝け出してもらおうか。飲酒による影響を調べなくては……」 「……人が集まる場所はより思念が澱みやすい……あなたの身体を清めなくては……」  桐生院トレーナーを始めとしたトレーナー間での交流の場から帰って来た途端、二人に引きずり倒されて。  柔らかなベッドは衝撃を吸収してくれるものの、後退りした先には枕しかなく、逃げ道はどこにも無くて。  食われる。そんな本能的な恐怖と、ちょっぴりの期待から逃げるように身を捩れば──見えない何かに、手足を絡め取られるような感覚がして動けなくなり。  お、お手柔らかにお願いします──そんな言葉が彼女達に届く筈が無いと知りながら、二人に身を委ねたのだった。  

12 22/03/14(月)15:03:01 No.906447094

こんな感じに二人に管理されたいし前よりもちょっぴり独占欲が強くなった二人にめちゃくちゃにされたい……

13 22/03/14(月)15:04:21 No.906447377

あいつ ありがとう…

14 22/03/14(月)15:14:57 No.906449740

体はウマ娘なのに担当の裸みてやっぱりドキドキしちゃいたい

15 22/03/14(月)15:15:25 No.906449842

いい… 身体がメスになった後は心までメスにされたいよね…

16 22/03/14(月)15:15:55 No.906449954

 カレンチャンからのアプローチが日を追うごとに強くなっている。このままではマズイ。トレーナーとウマ娘としての距離感を見失ってしまう──なんて危ぶんでいた矢先に、変身してしまった身体。  状況に翻弄されながらも、これである程度は距離感を保てるのではないか──なんて、小さく安堵した自分がいた。筈、だったのに。 「お肌も、髪の毛も、尻尾も。男の人よりもずーっとデリケートだからね、お兄ちゃん♪」 「う、うん……」  カレンの指先が滑って行くたびに、こそばゆさを覚えて。身動ぎをしても石鹸のように滑り逃げることは叶わず。 「か、カレン! 大丈夫だから!」 「……ねえ、お兄ちゃん」  ──カレン、お兄ちゃんがお姉ちゃんでも気にしないよ?  耳元での囁きに、叩き落とされた場所は逃げ道ではなく、カレンと同じ土俵に立たされてしまったことを初めて自覚して──  みたいな感じでグイグイくるカレンチャンに翻弄されたい……

17 22/03/14(月)15:16:36 No.906450102

こっちのTSだとデジたんが見たい

18 22/03/14(月)15:19:01 No.906450677

うっ…TSシナリオと聞いて俺も考えてたのを形にしてくれて嬉しい…

19 22/03/14(月)15:19:12 No.906450729

デジたんだと心が追い付かなそう……

20 22/03/14(月)15:22:08 No.906451444

女の子同士だからってスキンシップがいい感じにブレーキぶっ壊して一線超えちゃうの好き どうしても元の性別だと世間体気にして超えられなかったボーダーをTSで破壊する…

21 22/03/14(月)15:27:43 No.906452637

「ごめん、もう君とは──んっ!?」  別れの言葉は、シービーの一歩に遮られて。こちらの拒絶の意思など知ったことないと言わんばかりに彼女の体温が、柔らかさかが、潤いが蹂躙する。  時計の針が何周もして、シービーの味と匂いしか感じなくなった頃に、ようやく彼女から解放されて。 「ねえ、本当にそう思う?」 「……」 「うん。まどろっこしいのはナシにしよう。キミがミスターでもミスでも。アタシに大事なのはキミであること」 「……シービー……」 「次はキミの番。一歩を踏み込むか、一歩下がるか。本当の心で、決めてほしいな?」  ──まあ、一歩下がったら追うんだけどね?  そんな風にイタズラっぽく笑うシービーは、俺が惹かれた彼女そのもので。その唇に誘われるように、俺は── みたいな感じでシービーの手のひらの上で誘い受けされたい……

22 22/03/14(月)15:32:26 No.906453654

テイオーに悪戯でおっぱい揉まれて変な声出しちゃって気まずい空気になるのいいよね… ルドルフと親子サンドで独占されたい欲が抑えきれない

23 22/03/14(月)15:36:46 No.906454694

独占欲出したルドルフが紳士的にしかし強引にトレーナーを引き寄せてくるのいいよね…

24 22/03/14(月)15:38:15 No.906455058

会長のトレーナーがウマ娘になって心なしか目より近い距離で他のウマ娘たちの相談に乗ってるところをルドルフが見て嫉妬するのはありきたりだけどいいものだ

25 22/03/14(月)15:42:34 No.906456056

>テイオーに悪戯でおっぱい揉まれて変な声出しちゃって気まずい空気になるのいいよね… >ルドルフと親子サンドで独占されたい欲が抑えきれない 「ぁんっ──っ!?」  喉から漏れた甲高い声が自分のものだと気付くのに一瞬遅れた。つい反射的に口を押さえて、テイオーと見つめ合う。つい数秒前までソファの上で戯れていた筈なのに、そんな空気はどこぞへと吹き飛んでしまった。 「……トレーナー、今すっごく可愛かった……あんなに頼りになるトレーナーが、ボクの手で……」  マズイ空気だと危惧するが、彼女を跳ね除けるだけの力は無い。ウマ娘になってしまっても、今まで鍛え続けてきた彼女達には到底敵わない。  テイオーの指先から逃げようと身を捩る無駄な抵抗を試みていると、トレーナー室のドアが開いて我らがルドルフがやってきた。  助かった──思わず、安堵の溜息を溢して。 「……まさか、テイオーに先を越されるとはな」  それが、儚い蜘蛛の糸であることを知った。

26 22/03/14(月)15:42:48 No.906456109

こんな感じで皇帝帝王サンドされたい……

27 22/03/14(月)15:50:04 No.906457719

>独占欲出したルドルフが紳士的にしかし強引にトレーナーを引き寄せてくるのいいよね… >会長のトレーナーがウマ娘になって心なしか目より近い距離で他のウマ娘たちの相談に乗ってるところをルドルフが見て嫉妬するのはありきたりだけどいいものだ  アレから月日が経ってもまだ俺の身体は戻る様子は無く。それでも再びクリスマスをトレセンで迎えられたのは一重にルドルフのお陰だ。  前と同じように、二人きりで過ごす屋上。ルドルフに手を取られて、ステップを踏み出すと── 「……君は少し、無防備過ぎるな」  彼女の胸元に抱き寄せられ、気が付けば鼻先が触れ合うほどに近く。 「君の人望を疑うことなど有りは得ないが──誰にでも踏み込むのは関心しないということさ」 「ルドルフ……?」 「ああ──余り焦らされると、手元に置いて食べたくなってしまうかもしれないな?」 こんな感じで独占されたい……

28 22/03/14(月)15:50:53 No.906457892

今までは何にも気にしてなかったのに女帝に強い口調でたわけ!って言われるとついビクッとして涙ぐみたいよね 女帝が狼狽えるところが見たいだけかもしれん

29 22/03/14(月)15:52:50 No.906458345

筆が…筆が早い…!

30 22/03/14(月)15:55:48 No.906458970

>今までは何にも気にしてなかったのに女帝に強い口調でたわけ!って言われるとついビクッとして涙ぐみたいよね >女帝が狼狽えるところが見たいだけかもしれん  ビクリと、反射的に背筋が震えて。生暖かい何かで視界が滲んでいく。  わからない。今までもあったことの筈なのに、どうしてこんなに締め付けられるような感覚になるのか。  ウマ娘だからより聴覚が優れているのか。身体が変わったことで精神のバランスも崩れてしまったのか。  ただ分かっていることは、決壊したものは抑えられそうになく── 「っ! す、すまない! 強く当たりすぎた……っ」 「いや、違、エアグルーヴは何も悪くない……っ」  二人して困惑して。涙が止まった頃には、エアグルーヴの匂いに包まれて、彼女の制服の胸元に染みができてしまっていた。 みたいな感じで二人でオロオロして女帝に抱き止められたい……

31 22/03/14(月)15:55:51 No.906458985

>今までは何にも気にしてなかったのに女帝に強い口調でたわけ!って言われるとついビクッとして涙ぐみたいよね >女帝が狼狽えるところが見たいだけかもしれん 2人して「ごめんさい、ごめんさい」って言い合うことになりそう

32 22/03/14(月)15:56:52 No.906459228

デジタルは引けてないから誰か同志が彼女の分も書いてくれると信じて…

33 22/03/14(月)15:57:05 No.906459283

お前書くのめっちゃ早いな…

34 22/03/14(月)15:57:59 No.906459479

女帝は三ヵ月くらい引き摺りそうだな……

35 22/03/14(月)16:00:36 No.906460078

俺含めTS好き多いな…

36 22/03/14(月)16:01:29 No.906460292

ダスカとかめちゃくちゃ自分好みのコーディネートに染めてきそう TSトレがウオッカにカッコよさげなレディースの服とか教えてもらった日には凄いことになりそう

37 22/03/14(月)16:02:51 No.906460601

無防備なTSトレを狙うモブウマ娘やモブトレーナー達

↑Top