ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/03/13(日)23:08:29 No.906288990
ここは学園近くのゲームセンター。普段は行ったりすることは無いが今日は別だ。 何たってギムさんのぬいぐるみが入荷したからだ。ギムさん関連のグッズは大体クール系かセクシー系のものの二択。 ちょうど可愛い系のものが欲しいと思ってたところに今回のぬいぐるみが現れた。 しかも表情差分があり、大中小のサイズに分かれるとファンに至れり尽くせりだ。全種類取って実家の僕の部屋に飾ろう。そうしたらギムさんグッズに囲まれて寝るという夢が叶う。
1 22/03/13(日)23:08:54 No.906289161
クレーンゲームと格闘すること数十分。まったく取れる気配がない。せっかく誰にも見つからないように授業終わりすぐに来たのに。誰かに見つかっちゃうよ... 「おっ、ローズ君じゃないか。こんなところで何を?」 今一番会いたくない人が来た。なんか気まずいな... 「ん~?クレーンゲームか。難しいよねこれ。」 「どれを狙ってたんだい?」 ごまかせそうもないし正直に言うか… 「ギ、ギムさんのぬいぐるみです…」 「それはお目が高い。で、取れそうかい?」 「それが…何回もチャレンジしているんですが取れそうになくて。」 「一回俺にやらせてもらえないか。絶対取るからさ。」 操作を任せてみるとなんと一回で取ってしまった。 「凄いですねギムさん!一発ゲットするなんて。」 「いや~位置がよかったからね、簡単さ。」
2 22/03/13(日)23:09:10 No.906289261
「もしよかったら僕に取り方を教えてくれませんか?」 「いいよ。」 「本当ですか!」 「感覚で取ってるから教えれるかわからないけどね。」 そこからギムさんのレクチャーが始まった。 「実際にやりながら感覚掴んだほうが覚えやすいから一緒にやろっか。」 そういうと僕の手にギムさんの手を重ねてきた。がっしりとしていて力強い手だ。 「まずは景品を穴の近くに寄せて…」 全くと言っていいほど内容が入ってこない。顔近いし僕とギムさんの香りが混ざってドキドキするし、柔らかいものが腕に当たるし。 「どうしたんだいローズ君?急に顔赤くして?」 「何でもないです!大丈夫です!」 「そうかなぁ?練習はいつでもできるからまた今度にしないかい?」 顔を赤くして動けなくなった僕は言われるがままギムさんと二人で寮へと変えることになった。
3 22/03/13(日)23:09:31 No.906289409
「はぁ…結局取れたのは小さいの一個だけか。」 寮に帰った僕は当初の計画とは程遠い結果に落胆した。 「けど、それ以上の収穫があったからよしとするか!」 ぬいぐるみは取れなかったがギムさんと二人きりでクレーンゲームの練習を取り付けることに成功した。 「取れるようになるまで付き合ってくれるって言ってたし、これは実質毎日放課後デートでは?」 当分はとても充実した日々を過ごせそうだ。
4 22/03/13(日)23:10:18 No.906289731
ウワーッ!親父も人の事言えねぇ事してる!!
5 22/03/13(日)23:19:56 No.906293658
>そうしたらギムさんグッズに囲まれて寝るという夢が叶う。 本人に囲まれて寝る方が早そうだな…