22/03/07(月)06:10:13 [不定期... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1646601013975.jpg 22/03/07(月)06:10:13 No.904132889
[不定期] 関係ねぇ、きりたんを産卵させてパンケーキを作りてぇ [成分] ・ゆかきり ・コッショリ ・淫紋
1 22/03/07(月)06:10:29 No.904132897
「はぁ……」 ベットの中でじっとしながら天井を見上げている。 そうしていると、なぜだかため息が漏れ出した。 ……なぜだか、ではないな。 そんな事を思いながら、またため息を漏らす。 母は私に一つだけお願いをしていた。 お腹を他人には見せてはいけないよ、というお願いだ。 だからこそ、私は他人と深く縁を継ぐことは出来なかったし、人に肌を見せるのは嫌だった。 ……だからここに来たとき、すぐに逃げる素振りを見せなかったのは何となく納得していたからだろう。 彼女たちも……恐らく、私と一緒で臍が無い。 精神性的な隔たりがあったとしても、彼女たちの言葉を信じられなかったとしてもその一点で私達は互いに結ばれてしまっている。
2 22/03/07(月)06:10:52 No.904132917
「……考えれば考えるほど、腹が立つ」 かと言って、私がそれを認めてそれではいよしなにとはいかない。 いや、いかせたくないからだ。 私が卵から生まれたと聞いて、普通であれば何を言っているのかと嘲笑に伏す所だがこうもじわじわと証拠を見せられると信じざるを得ない。 ……だからといって、何も抵抗を見せられないのは流石にどうしたものか。 では、私自身はどうすれば良いものか。 そんな事をぼんやりと考えながら、お腹に巻いた布を解いて天井を眺める。 ……指先で自分のお腹を撫でる。 つるりとした肌の上に、他の人々……いや村の人と同じ様なくぼみは無い。 そんな自分のお腹を撫でながら、天井を眺める。 ……兎に角、これで村に戻る必要性は確かに無くなった。
3 22/03/07(月)06:11:06 No.904132922
後は彼女たちを同胞だと認めればいいだけだ、理屈で言えばたしかにそうなる。 だが、一回は彼女たちをギャフンと言わしてみたい。 そんな気持ちが徐々に渦巻いていた。 別に彼女たちに何か恨みが有るわけでもない。 彼女たちが私を手放したことを恨んでいるわけでもないし、かといって何か恨むような事をされたこともない。 だがそれでも、何となく腹に立つのだ。 そんな考えに気がついたとき、私はくつくつと笑みを漏らした。 ……こんなに私の中に不合理的な考えがあったとは、思いもしなかったからだ。 「……どうしてくれようか」
4 22/03/07(月)06:11:36 No.904132944
そんな事を漏らした後、私は天井の薄く浮かんだ月明かりを消すため部屋のスイッチを入れる。 徐々に明るくなっていく部屋で、私は下にいる二人の顔を思い浮かべた。 最初に何かをするなら、ゆかりがいいだろうかそれとも雫か。 ……まあ、ゆかりだろうな。 そんな事をぼんやりと思う。 ……だとしたら、寝ている場合でもないか。 そう思いながら、下へと降りていく。 木で出来た床を裸足で歩きながら、降りていく最中衣服を着忘れていたことを思い出す。 ……そうだ、折角ならあの女を先に誑かしてみよう。 そう思いながら、私は部屋へと歩いていく。 薄く浮かびそうになる笑みを抑えながら、彼女がどんな顔をするのか考える。 ……あの人との接触が少なそうな表情、まともな人との接点なんてきっとあまり無いだろうな。 そんな事を思いながら、階段を降りきる。
5 22/03/07(月)06:11:57 No.904132955
目の前に見える部屋は、雫の部屋。 先に手を出すのはまだまだ憚られる彼女の部屋を避け、またゆっくりと歩き始める。 ……ゆかりの部屋はこっちだったか、そう思いながら彼女の部屋をゆっくりと開く。 そうして開いた部屋には、やはり陰鬱そうな表情で椅子に座る女が居た。 扉を開かれた事にも気が付かず、ただ憂鬱そうにテーブルを眺める彼女は肖像画にでも描かれそうなほどに整って見える。 ……だが、実際には私の体を付け狙う変質者で、それに関わる罪悪感に揺れているだろう。 ……ほんの少し、揺さぶるだけ。 そう思いながら、私は彼女のそばに歩いていく。 「……おはようございます」 「わっ、あ、お、おはようございます……きりたんさん」 私がそう言うと、彼女は少しだけたじろいでから挨拶を繰り出す。 その表情はまだ少しだけ憂鬱気で、私を見て疲れたような笑みを浮かべるだけだ。 だが彼女は、私が衣服を開けている事に気がつくと、少しだけ顔を赤くして見せる。
6 22/03/07(月)06:12:52 No.904132998
「あ、あの……」 「……ゆかりさん、私を抱きたいですか?」 私がそう言って彼女に一歩近づくと、ゆかりは少しだけ唾を飲み込みながら目線を反らした。 ……ああ、これは脈がありそうだ。 「……い、いえ、私は……その……お付き合いを……してから……」 そう言って、彼女は目線を反らしながら何とも言えないような事を言って漏らす。 ……くふ、意外とこうして反応を見るのは楽しいものだ。 そんな事を思いながら、机の上で虚空を掴んでいる彼女の手に優しく触れる。 「……温かい」 「うっ、ぁ……」
7 22/03/07(月)06:13:08 No.904133004
部屋の中に唾を飲む音が響く。 ゆかりは私の小さな手に触れられた事に驚いているのか、そうして何かに耐えるような表情を見せる。 ……意外と、こうして責められるのが好きなのだろうか? そんな事を思いながら、私は彼女の手を引っ張る。 「……ねえ、いいところは有りませんか?」 私がそう言って語り掛けると、彼女はゴクリと唾を飲み込む。 その表情は赤く発赤していて、何かを嗅ぎつけたかのように何時もの笑みではなく、少しだけだらしない笑みを浮かべている。 ……何を期待しているのだろうか。 内心そんな事を思いながら、彼女の顔を見ているとゆかりが立ち上がる。 「……本当に、良いの?」
8 22/03/07(月)06:14:28 No.904133059
彼女はそう言って、少しだけ興奮したような吐息を漏らす。 ……いっそ、この吐き出した吐息が臭い匂いであれば嫌悪を掻き立てられるものの。 そうしてゆかりが吐く吐息の匂いは、微かに甘い匂いがする。 「……ええ、けど内緒ですよ」 「……え、だ、誰に……?」 そう言って惚けようとした女に、私は目を細めながら笑みを浮かべてみせる。 「雫に、ですよ」 私がそう言ってから、口元に手を当てると彼女は暫く逡巡するような表情を浮かべてから、首を縦に振ってみせる。 何か戸惑うような表情の後、彼女は私の顔を見ながらまた複雑な表情を浮かべている。 これからの期待と、何かに対する後ろめたいような気持ちの複雑な感情が入り混じったような表情。
9 22/03/07(月)06:14:41 No.904133073
……だが、彼女は頷いたのだ。 そう思いながら、私は彼女の手を握りしめる。 私より大きな手なのに、その手は何だか頼りない気がする。 「……良いですね?」 「……う、うん……」 そう言って、再度約束させるように言葉を紡いだ後に静かに彼女の顔を見上げる。 彼女の表情は、それでも何かを引きずるように私から逸らされた。 その方角は……確か、雫の部屋がある方面。 「……気にしてるんですか?」 「……あ、いや……その……」
10 22/03/07(月)06:14:58 No.904133087
そう言ってモゴモゴと口ごもる女に、私は目を細めながら囁く。 「……大丈夫ですよ、一回だけなら……バレやしません」 「……そ、そうかな……」 彼女はそう言うと、少しだけ下卑た笑みを浮かべてみせました。 バレなければいいかという気持ちと、私と良いことをしたいという二つの感情が入り混じったような顔。 ……何とも浅ましい。 だが、これで彼女は徐々に私に堕ちてくれるだろう。 そんな事を内心考えながら、彼女に見えないようにこちらも頬の肉を釣り上げました。 「さあ、行きましょう」 「う……うん……」
11 22/03/07(月)06:18:14 No.904133231
今日はここまで fu865126.txt 興奮してきたな
12 22/03/07(月)07:00:34 No.904135749
朝から力作きたな…