22/03/03(木)06:01:15 [不定期... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1646254875638.jpg 22/03/03(木)06:01:15 No.902803321
[不定期] 関係ねぇ、きりたんを産卵させてパンケーキを作りてぇ [成分] ・ゆかきり ・コッショリ ・淫紋
1 22/03/03(木)06:01:32 No.902803337
着せてもらった服を何となく見てみる。 ……着ている自分の目線では、和服という生地が厚くスカートと言われる布地まで目線が届かない。 漫然と言えることは自分の目線から見ると違和感はないが、何分股の間をすり抜ける風に違和感を覚えた。 部屋が寒くないから、まだ違和感を感じるだけだっただろうが、外に出ようものなら瞬時に寒さで凍えていただろう。 ……随分変な服を着ているのだな、昔の人は。 「それじゃあ、顔を洗おう」 そう言って私に衣服を着付けていた少女は、奇妙な陶磁器で出来たボウルの上にあるよく分からないもののつまみを押し上げる。 すると、そのよく分からない銀色の鉄の先端から、透明な水が吹き出してきた。 「……何ですか、これ」
2 22/03/03(木)06:01:48 No.902803345
私が興味深そうに言うと、少女は少しだけ得意げな顔をしてみせる。 ……そんな顔をされるようなことか? とは思いながらも、少女がその奇妙な機械について語りだすのを待つ。 「これは蛇口だよ」 「……蛇口ですか」 「そう、このつまみを持ち上げると、水道っていう水が流れる管から水を出すようになってる」 「……水道ってことは、新鮮な水が確保出来るってことですか」 「そうだね、これは地下の浄化槽……汚れた水を綺麗にする施設から持ち上げている形になるね」 変なことを思いつくものだ。 そう思いながら指でその液体に触れてみるが、ただの水らしく冷たいだけ。 これだけの施設を整えるくらいなら、川か井戸でも掘ったって良いんじゃないだろうか、そもそも地下があるわけだし。 ……とはいえ、海の水は顔を洗うことは出来なくはないが、顔がパサパサになるし蛇口をひねるだけで湧き出す水というのは確かに便利だ。 ……しかし、ただ水を流すだけなのに随分と無駄があるような気がする。 そもそも、水を綺麗にするってどういうことだろうか? それこそ、肥溜めの液体でも綺麗にしているのか?
3 22/03/03(木)06:02:25 No.902803363
「……何だか、無駄に豪勢ですね」 そう言いながら、私は水を手にとって顔を洗う。 ぱしゃ、ぱしゃと顔をそそぐが、確かに何度感じてもただの水だ。 ただ……なんというか、少し違和感がある。 そう思って両手で掬って、その水を口に含んでみた。 ……やはり、井戸で汲んだ水とは違う、どちらかというと川水のような味がする。 「そうでもないよ、川の水とかは危ないから」 「……どういうことですか?」 私がそう言って顔を手で拭いながら言葉を返すと、雫は近くにあった棚の中から柔らかなタオルを私に差し出す。 渡されたタオルは柔らかく、毛羽立っている様子もない。 全く、呆れるほど豪華なことで、そんな事を思いながら顔を拭った後、私は彼女が言葉を続けるのを待った。
4 22/03/03(木)06:04:21 No.902803442
「細菌、ウイルス、寄生虫、真菌これらが川の水には含まれているから」 「……何ですかそれ」 この日何度目か分からない疑問を再度投げ返す。 一問一答ではないのだけどな、そんな事をぼんやりと思いながら私はため息を漏らした。 だが、少女はそんな私の様子など特に気にする様子はない。 それどころか、私の無知などご存知とでも言いたげに言葉を続ける。 「目に見えないくらい小さな生き物です」 「……それくらいに小さいなら、私達に対した影響は無いのでは?」 そう言って彼女の顔を見るが、少女は半笑いで私を見ているだけだ。 ……一体何が言いたいのやら、そう思っていると少女は口を開く。
5 22/03/03(木)06:06:40 No.902803524
「真菌、これは一般的にはカビと言います」 「ああ、部屋のスミにある木材に生えるあれですか」 「うわ……」 私がそう返すと、彼女はまるで信じられないものを見るかのような目をしてみせる。 ……失礼なやつだな、冬の終わりでは良く見るだろうに。 むしろ春になって温まってきて、そういう時期だなと安堵する事すら有るのだが、彼女はそのカビが気に食わないらしい。 ……気に食わないというよりは、汚いと感じているか。 「……うわって何ですか」 「……まあ、今の文明だとそんなもんなのかな」 少女はそう言って、私の言葉を流そうとする。 ……いや、何だって言うんだ。
6 22/03/03(木)06:06:54 No.902803539
「で……その、カビとやらが何が悪いんですか」 私がそう言ってぶっきら棒に言うと、少女は少し目を細めながら口を開く。 「まず、人間の体に入るときは、概ね口から肺に入ります」 「……それで?」 「そうして、運が悪い人は肺が腐るのですよ」 「……そんなに危険なら、もっと多くの人が死んでいたでしょうね」 そう言ってため息を漏らす。 彼女の言っていることは嘘なのか、本当なのか判断しかねる。 何しろ私の目に見えない大きさの物体は見たことがないし、そもそもそういうものを考えたことがない。 そんな小さなものが体に入ったところで、何かが出来るとも思ってはいないのだ。
7 22/03/03(木)06:07:05 No.902803547
「あら、嘘だと思いますか?」 「さあね」 私はそう言って、部屋を出ようとして少女に肩を掴まれる。 「あら、まだ口を磨いていませんよ」 「……まだあるんですか?」 何だかうんざりしたような気持ちになりながら、私の肩を掴む腕の方を見つめる。 それに対して少女は、私の手にこれまた奇妙な物体を握らせてきた。 白くて、細長い棒の先端に細くて少し硬くなった毛のついた物体。 ……小さな刷毛? そんな事を思いながらその棒を持っていると、彼女は私を見ながらもう一本同じものを取り出してみせる。
8 22/03/03(木)06:07:22 No.902803563
「歯磨きとか、普段しないんですか?」 「……うがいならするけど」 私がそう言うと、少女はまた変な顔をしてみせる。 ……そんなにばっちいか? 「はぁ……まあ、食品の栄養価が低い時代って、そういうものなのかしらね」 「……馬鹿にしてます?」 「さあ? 兎に角、この家では毎朝と夜の少なくとも二回は磨いてもらいますよ」 「……面倒くさい……」
9 22/03/03(木)06:07:36 No.902803568
そんな事をぼんやりと呟いていると、少女がまた蛇口をひねって水を出す。 今度は赤い色のついた柄の方につまみを曲げると、蛇口の先端からは暖かそうな湯気が立ち上ってくる。 ……お湯も出るのか。 「じゃあ、先ずはこの歯ブラシの先端を水かお湯で濡らしてください」 「……はいはい」 私は彼女に倣い、歯ブラシの先端を水で濡らす。 ……毛先は水流に負ける気配は見せず、ただ湿っただけ。 いくら細い水流とはいえ、普通の毛なら流されるだろうに。 そんな事を思いながら、その奇妙な棒を眺める。 「それで、次は歯ブラシの先端にこの歯磨き粉を付けてください」 「……何か、爽やかな匂いがしますね」
10 22/03/03(木)06:07:47 No.902803584
私がそう言って、少女が取り出した柔らかな筒状の物体から、粉と言うには半分液化している白い物体を見つめる。 その物体は柔らかく、何とも爽やかな匂いがしていた。 「ミントの匂いですね」 「……それで……これを口に入れてどうすれば良いんですか?」 私がそう言って彼女の方を見つめると、彼女は私の持っていた歯ブラシをそっと取り上げてみせる。 「これからは私がやりますね」 「……はあ」 そう言って私が持っていた歯ブラシをこちらに向ける彼女に、私は何だか飽きてきたような感覚を覚える。 ……全く、一体何なんだ? そう思っていると、少女が私の唇に手を当ててきた。
11 22/03/03(木)06:09:45 No.902803668
今日はここまで fu854479.txt レズセックスのポストアポカリプス風味ってこんな感じでいいんですかね