22/02/28(月)23:30:59 「がん... のスレッド詳細
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22/02/28(月)23:30:59 No.902167476
「がんばれ私…」 ついに来てしまった。 「ザリオを取り返すんだ…」 今、私は目の前にある大きな門の隅に備え付けられたインターホンを押せないまま、十数分が経過しようとしていた。それの上にはただ一つ、キングカメハメハと記された表札が設置されていた。 事の始まりは数週間前の夏祭りだった。……詳細は…思い出すと今も少し顔が赤くなってしまうので省くが、私とザリオはその…キ…キスをした。問題はその後だ。彼女がスマートフォンを見ながら少し微笑んでいたのに私は気づいた。いつもなら気に求めることはなかっただろう。しかし、その時の私には、妙にそれが引っかかった。
1 22/02/28(月)23:31:09 No.902167519
だから彼女が目を離した隙に、こっそりとそれのロックを解除して、メッセージを覗き見たのだ。…ちなみに、彼女のスマートフォンの暗証番号は19950502だ。 悪いことだとは分かっていたが、私の脳に渦巻く嫌な予感がそれを続けさせた。 それがどうなったかというと…結論から言えば大当たり。そこにはキングカメハメハとのトークの記録があった。 あんなに奥手であったザリオが急にここまで攻めてくるなんておかしいと全く思わなかったわけではない。でも、私はそれがザリオの考えだけによるものだと信じたかった。…現実はそうではなかったが。 キングカメハメハがザリオに手を出そうとしたのはこれが初めてではない。私はこれ以上黙って見ていられなかった。 そのまま彼女のスマホからそいつの家の情報を探し出し、今ここにいるというわけだ。
2 22/02/28(月)23:31:19 No.902167573
あいつならどうするだろう。きっと、門を蹴り飛ばして破壊するだろう。私も門をコツコツを爪先で軽く蹴ってみたが、到底なんとかなるとは思えなかった。というか、アイツだってそれほど足が頑丈なわけじゃないだろうに、なぜあんなことになってるんだ…? 「頼むギムレット…私……いや、俺に力を貸してくれ…」 そう口に出してみると、なんだか力が湧いてくるような気がした。 いける。そう信じて、私は目の前のインターホンを押した。 「入りなよ、鍵は開いてるからさ。」 それからは、おそらくキングカメハメハ本人であろう声がした。覚悟を決め、私はその門の中へと入って行った。
3 22/02/28(月)23:31:33 No.902167643
まず目についたのは、庭に作られたプールだった。それと、所々に植えられたヤシの木。まるでハワイのようだ。 次に、ビーチチェアに寝転び、日光浴をしているウマ娘が目に入ってきた。 彼女はサングラスを外して立ち上がると、こちらへ歩いてきながら、私に話しかけてきた。 「ようこそ私の王国へ。いらっしゃい、クリスエスちゃん。」 「な…馴れ馴れしく俺の名前を呼ぶな!今日は──────」 「ザリオちゃんのことだろう?」 「そ…そうだ。」 「可哀想な子だよねぇ…本当はそんなことないのに、妹と自分を比べて親からの扱いが違うって思っちゃったり、話してみると意外と世間知らずなところもあるかわいい子なのに、お堅いイメージのせいで周りから避けられがちだったりさ。」 「な…何が言いたいんだ貴様!」 いつの間にか彼女は私の背後に回っていて、肩を抱いてきた。
4 22/02/28(月)23:31:45 No.902167712
「ごめんごめん、君たちを悪く言うつもりはないんだ。本当だよ?まあ、外で立ち話もなんだしさ、入りなよ、家。」 「えっ…はい…」 思いっきり相手のリズムに乗せられてしまったが、まだこれからだ。 私は彼女に促され、テーブルについた。 「君、ココナッツウォーターは飲めるかな?」 「えっ…飲んだことない…けど」 「じゃあこれが初体験か。美味しいよ。」 そう言うと、彼女はグラスをテーブルに置いた。 「……意外と甘くないな」 「美容にもいいんだよ」 「へー…ってそれよりも俺の話を─────」 「まあ落ち着きなよ。」 「落ち着いていられるか!よくも俺のザリオを!」 「それを彼女の前でも言えていれば、こんなことにはなっていないんじゃないかな。」 「くっ…それは…そうだが…」
5 22/02/28(月)23:32:06 No.902167816
「でも私は君たちの甘酸っぱくてもどかしい関係も私は大好きだよ?」 「じゃあどうして…!」 「彼女は寂しそうにしていたんだ。」 「───────っ…」 「私はさ、寂しそうにしてる娘は放って置けないんだよ。無論、それには君も含まれる。」 いつの間にか彼女は私の隣に座っていた。 「な…何を言ってるんだ…」 「君は…いまだにダービーのことを引きずっているんだろう?」 「き…急に何を…」 「走っても走ってもあの時の背中に追いつけた気がしない。リベンジしようにもその相手はもう一緒には走れない。」 「やめろ!!」 私は彼女を押し除け立ち上がる。
6 22/02/28(月)23:32:20 No.902167910
「これはあくまでも私が感じたことだけど…彼女以上に強く想ってる相手がいる状態で接しても、君が真にザリオちゃんと一つになれる日は来ないよ。」 キングカメハメハは立ち上がった私に近づきながら、矢継ぎ早に言葉を投げかけてくる。思わず後ずさりしてしまった私の背中に、壁が触れた。 「わた…俺にどうしろって言うんだ…」 「それを私が言っちゃったら意味がないだろう?これは君の問題だ。私にはどうすることもできない。ただ──────」 ドン!と彼女が私の背後の壁に手をついた音がした。 「気持ちよくしてあげる事ならできるよ」
7 22/02/28(月)23:32:31 No.902167970
「やめっ───!!………」 彼女の舌が私の口内を蹂躙する。抵抗しようとしたが、うまく体に力が入らない。 「ファーストキスはもうしたんだろう?ならいいよね。」 「そういう問題じゃ…」 彼女は私の話には耳を傾けることすらしようとしない。 「可愛い耳だね」 「やめろッ…それ気にして──ひゃぁうっ!」 私の口内を襲ったそれは、次に私の耳を襲撃した。未知の感覚に、足腰から力が抜けていく。 「あれ〜?腰抜けちゃった?可愛いなぁ〜じゃあ、ベッド行こうか。」 ろくに抵抗もできないまま、私は彼女に、いわゆるお姫様抱っこの形で抱き上げられ、ベッドに運ばれてしまった。
8 22/02/28(月)23:32:42 No.902168045
「来るなぁ…私はこう言うことをするために来たわけじゃ…」 「やっぱり、俺なんて言ってたのは強がりだったんだ。そう言うところ、本当に可愛いよ。ザリオちゃんは結構手強かったけど…君はいつまで耐えられるかな?」 彼女が私の体に覆いかぶさってくる。 「おま…え…やっぱりザリオに─────ぃッッッ!!!♡♡♡」 「はいはい、睨まない睨まない。尻尾の付け根が弱いのはザリオちゃんも同じだったよ。彼女とする時に役立つかもね。」 それからのことはあまりよく覚えていない。うっすらと思い出せるのは、とにかくびりびりとした感覚が脳を駆け巡って、身体中が灼けるような感じがしたことだけだった。
9 <a href="mailto:s">22/02/28(月)23:34:25</a> [s] No.902168634
私は幻覚変則CPを布教したい者 エピプイは無事誰かの脳を焼いたようなので次はキンカメとクリスエスを投げる ところでこのCPキンクリだとキングクリムゾンみたいだしクリキンだと栗きんとんみたいだしどうやって略せばいいんだろう