虹裏img歴史資料館

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22/02/28(月)06:15:49 [不定期... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1645996549766.jpg 22/02/28(月)06:15:49 No.901930320

[不定期] 関係ねぇ、きりたんを産卵させてパンケーキを作りてぇ [成分] ・ゆかきり ・コッショリ ・淫紋

1 22/02/28(月)06:16:23 No.901930362

美味しいバケットを齧り終える。 ……美味しいには美味しいのだが、目の前で微笑む女性が居なければ尚良かった。 今の自分の頭痛の種である彼女が居なければ、私はこのバケットを嬉しそうに頬張って居ただろう。 だが、この……私の恋人に立候補し、私の産みの親を名乗る女は恐ろしいことに、私が昔味わったことのある料理を作り出した。 今まで自分が生まれ住んできたと思っていた場所では、とても食べることの出来ないそのビーフシチュー。 その味を舌は確かに覚えていた。 その事実だけが容認し難く、この眼の前の女を満足させる結果をもたらしている。 そんな事をぼんやりと思いながら、バケットの最後の一欠片を口に入れて牛乳を飲み込む。 程よく冷えているミルクが喉を下るたび、濃厚な味わいが口に広がっていく。 ……一体、この家の何処に牛を飼っているのやら。 そんな事を思いながら、私はミルクの入っていたコップを近くのベットの近くにある棚に置いて一息ついた。 「それでは……ええと、お話をしますね」

2 22/02/28(月)06:16:38 No.901930381

そう言って、彼女はゆっくりと語り始める。 ……妙な緩慢さを感じさせるような語り口だが、動く時は私よりも早い。 兎に角、彼女の話を聞きながら色々と情報を整理するのが先決だろう。 ……例え、私自身がもう家から出られないとしても。 「そう、あれは……おおよそ10年以上前に遡ります」 「……随分昔の話ですね」 ああ、これは長くなるな。 そんな事を思いながら、私はベッドの上に足を投げ出してリラックスするような体勢を取る。 どうせ長話を聞くのだ、少しは疲れない姿勢のほうが良いだろう。 「ええ、先ずは貴女がどうしてあの村に居たのか、という疑問に対するお話です」 「……まあ、大事なことですね」

3 22/02/28(月)06:16:48 No.901930391

いまいち信用しづらい、何しろ私の中の実感として彼女たち姉妹との繋がりはビーフシチューの一点でしかない。 そう考えるとなるほど、彼女の言葉を信じるかどうかは結局は自分が決めて構わないのだ。 だったら、話の内容はどうであれ兎に角矛盾を探して突き崩せばいい。 そう考えると、少し心の余裕が生まれてくる。 「まず貴女の母親である、東北ずん子と私は年の差はありましたが長い苦難を乗り越えたパートナーであり、そして恋仲におちた同士でもありました」 「……はぁ」 突拍子もない、取ってつけたような名前の人物に思わず眉をひそめる。 まあいい、それがどうしたというのだろうか。 「私は当時200年を超える研究成果として、同性同士でも子供を作れる装置の開発に至ったのです」 「……ん? え、ってことは……お婆さん?」 「……ふふ、とてもそうは見えないでしょう」

4 22/02/28(月)06:17:00 No.901930407

そう言って、彼女は笑みを崩さずにこちらを見つめます。 ……妙に余裕があるのは、年齢の裏返しということか? ……いやいや、それにしたって証拠がない。 「……それで、私を作ったと?」 「ええ、本当は彼女を妊娠させて上げたかったのですが、幾分年齢が70を超えていましたから流石に厳しかったのです」 「……は、はぁ……」 そう言って微笑む彼女の表情は、嘘偽り無く真実を述べているような錯覚すら覚えるほど、清々しい笑みを湛えている。 ……正気で言っているとは思えない内容だ、第一人は50年も生きていれば大往生の筈。 ……まあいい、余りに突拍子もない話だが、今は取り敢えず置いておこう。 「そして、きりたんさんが無事に生まれた頃、近くの村から一人の女性と出会いました」 「……それが、私の育ての親だと?」 「ええ、全くもってその通りです」

5 22/02/28(月)06:17:16 No.901930420

そう言って目の前の女は、私を利口だとでも言うように小さく頷いてみせる。 ……何だかバカにされた様な気分だ。 「彼女は病気で子供が産めない体質でした、ですが私達の子供をみてとても羨ましそうに目を細めて居たのを覚えています」 「……まさか」 「ええ、きりたんさんの考えている通り……当時はずん子さんが言ったのです、その人にこの子を預けてみないかと」 「……な、何で?」 そうして思わず彼女の言葉を遮るように、疑問を投げかけてしまいました。 だって、自分たちの子供でしょう? 何でそんな事をする必要があるのだろうか。 「ふふ、だって私とずん子の子供です、色々経験をさせたいじゃないですか」

6 22/02/28(月)06:17:29 No.901930442

そうして暫し唖然とする。 獅子は谷底に子供を投げ落とすというが、それと似た感覚だと思ったほうが良いのだろうか? 「それに……家を尋ねた彼女が、余りに哀れだったのですから」 「……そうですか」 感覚が違いすぎる。 「……その、母親が私を売り飛ばすとは」 「いえ、その心配はありません」 「……何故ですか」 「だって、ずっと貴女を見ていましたから」 「……え?」 その言葉に、思わず背筋が冷たくなる。

7 22/02/28(月)06:17:41 No.901930459

「彼女がきりたんさんを家に連れ帰ってから、今日までずっと、ずっと見ていました」 「ど、どういう……」 理解の及ばぬ言葉に、私は暫く恐怖に体が戦慄くのを感じる。 「貴女が彼女と親しくしている姿、そして健気に母と毎日を生きている姿、どれもこれも大切な私と彼女の思い出です」 「……じゃ、じゃあ……どうして、お母さんを……助けてはくれなかったのですか」 そうして、恐怖を感じる中精一杯思いついた言葉を絞り出す。 すると、彼女は少しだけ悲しげな表情をしてから、ゆっくりと口を開く。

8 22/02/28(月)06:17:51 No.901930467

「それは、彼女の信心を重んじたからです」 「……は、ぁ?」 「彼女の心は村、引いては村の宗教に帰依していました、ですが私たちの差し伸べる手は魔女の囁きと変わりません」 「……はぁ……」 「魔女の授けた子を自分たちの世界で育て上げる、そしてそれが彼女の信心においてそれが私達に対する精一杯の譲歩でした」 「……は、はは……じゃ、じゃあなんだ、お母さんが死んだのは村のせいだって、アンタは言いたいのか?」 私は怒りで眉が引き攣るのを感じながら、そう言って彼女に言葉を返す。 だが、それに対して彼女が見せるのはただ静かに頷きを返すだけ。 「それはあくまで結果です、私は彼女の生き方を尊重したのです」 「……腹が立つ」 「……そうでしょうね」 「理屈では納得出来る、だからこそムカムカする」 「ええ、貴女ならきっとそう考えるでしょう」

9 22/02/28(月)06:18:03 No.901930486

そう言って、彼女はまた笑みを浮かべてみせる。 何処までも理論ずくで、そして相手を尊重してみせる姿勢。 きっと、言っていることだけならゆかりは正しいのだろう。 ……だからこそ理性では理解できても、腹では納得しかねた。 「……やっぱり、私貴女が嫌いです」 「ええ、構いません」 「……いけ好かない……」 私はそう言って、ため息を漏らした。 何処までも冷静で、まるで人の血が通っていないように感じるような考え方。 ……気味が悪い。 そんな事を思いながら、私はため息を漏らす。

10 22/02/28(月)06:18:17 No.901930503

「ですが、それは他人だからです」 「……は?」 私がそう言って顔を上げると、ゆかりは私の体をぎゅっと抱きしめた。 彼女の体は暖かくて、甘い匂いがほのかにする。 ……だが、抱くのは軽い嫌悪感。 「は、離せ!」 「いいえ、だって貴女は私の子供なのですから、理屈ではなくただ愛さなければいけないのです」 そう言ってこちらを抱きしめる彼女を振り払おうとするが、びくともしない。 暫くの間、彼女の腕を振りほどこうとして、無理なことに気がつくとため息を漏らした。

11 22/02/28(月)06:19:51 No.901930591

今日はここまで fu846086.txt 倫理観とか無いんか?

12 22/02/28(月)06:24:06 No.901930852

久しぶりにリアルタイムで見れた! ゆかきりいいよね…

13 22/02/28(月)06:46:26 No.901932363

理解できても納得出来ないことはあるよね それはそれとしてこのゆかりさんはなんなんだ…

14 22/02/28(月)08:11:51 No.901940592

>ゆかきりいいよね… いい…… >それはそれとしてこのゆかりさんはなんなんだ… ロリコン

15 22/02/28(月)08:51:32 No.901946204

淫紋とかあるからファンタジーだと思ったら高度に発展した科学と魔法は見分けがなんたらかんたらだこれ!

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