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    22/02/27(日)23:34:39 No.901860112

    先日ポケスペ純愛健全ゾロ目スレでの終盤のダイスをレブルとゴーシルの話と解釈して書かせていただきました このスレ自体はダイススレではありません 思いっきり三次創作ですのでご了承下さい あらすじ >飲む頻度 >しょっちゅう レッド ブルー ゴールド シルバー  >たまに気が向いたら クリス

    1 22/02/27(日)23:34:54 No.901860201

    「ちーっす!お邪魔しまーす!」 「夜遅くにすまない」 夜。ゴールドとシルバーはレッドの家を訪れていた。 「おお、来たか」 リビングに行くとレッドが待っていた。 「今日は酒飲みに誘ってくれてありがとうございます」 「せっかくゴールドもシルバーも成人したんだしな。 前から一緒に飲みたいって思ってたんだ」 言い終わるとレッドは部屋を見渡し、 「クリスは?」 「あーアイツは土壇場でポケモン塾の用事ができちまって。 私の分まで楽しんで来てとか言ってましたよ」 「なら仕方ないな。じゃあオレたちで飲もうか」

    2 22/02/27(日)23:35:09 No.901860296

    席に着くとすでにテーブルの上には酒の缶や瓶とグラス、 そして料理が並んでいた。 「この料理、市販のものではないな」 「レッドさんが作ったんスか?」 「いや、オレじゃないよ」 「へ?」 「なら誰が…」 否定するレッド。 それにゴールドとシルバーは疑問を持った。 「あれ?誰か来たの?」 と、誰かの声がした。 ドアが開かれる。 そこから長い髪の女性が現れた。 「姉さん!?」 「ブルー先輩!?」

    3 22/02/27(日)23:35:27 No.901860423

    自分たちの先輩でシルバーの姉のような存在。 そしてレッドの友人でもあるブルーがいた。 「どうして姉さんが?」 「シルバーとゴールドが飲みに来ると聞いてね。 アタシも飲みたくなって」 「この料理もブルーが作ってくれたんだ」 「なるほど。道理で見事な料理な訳だ」 「誰が作ったのかわかった途端に持ち上げだしやがった…」 半目になるゴールドに苦笑しつつ、ブルーも席に着く。 皆のグラスに酒を注ぎ、 「じゃ、かんぱーい!」 「乾杯!」 グラス同士を打ち合わせた。

    4 22/02/27(日)23:35:52 No.901860601

    「シルバーとこうやって一緒に飲む日が来るなんてね…」 「昔は自分も姉さんもこうして平穏な日々を送ることができるとは思ってもいなかった。 オレも今の生活に満足している」 「オメエは大体がどっかフラッと出かけてっかオレ様んちに入り浸ってるだけじゃねぇかよ…」 「たはは。そういうのも平和だからできることだよ」 飲食を進めながら談笑する。 グラスが空になると、ブルーが缶を手にして、 「ゴールドはビール飲む?」 「あ、チューハイで。レモンのやつ」 「シルバーは?」 「オレはビールで」

    5 22/02/27(日)23:36:07 No.901860705

    はいはい、と答えつつブルーが頼まれた酒を注いでいく。 そしてレッドにもビールが注がれた。 「…ん?」 「どうした?」 「いや、なーんか違和感っつーか…」 何かが引っかかった。 だが上手く言葉にできない。 「何かわからないが、気のせいじゃないのか?」 「そーかもな…。すんません、忘れてください」 気を取り直し、ゴールドは酒を飲み直した。 皆もそれに続くかのようにグラスを傾けだした。

    6 22/02/27(日)23:36:23 No.901860827

    「うー、気分わりい…」 「オレもだ…。食べすぎもした」 しばらく飲んでいて、ゴールドとシルバーはテーブルに突っ伏していた。 料理も酒も大体が空いており、日付も変わっていた。 「そろそろお開きにしようか」 「そうね。シルバーもゴールドももう遅いし泊まっていった方がいいわ」 「そうさせてもらいます…」 「じゃあ、片付けるか」 レッドが立ち上がり、ブルーもそれに続く。 そして2人で片付けを始めた。 「オレたちも手伝いますよ…」 「気持ちだけ受け取っておくよ。そんなにフラフラなんだしな」 「そうよ。アタシたちに任せておきなさい」 先輩2人が片付けを進めていく。 後輩として先輩任せなのは悪いとは思うが、それどころではないのは確かなのでその言葉に甘えることにした。

    7 22/02/27(日)23:36:42 No.901860941

    「寝るとこどーすんスか?」 「リビングに布団敷くかな。テーブルどかすから手伝ってくれ」 「わかりました」 「うっす」 リビングのものを動かしだす。 「あ、そこで寝るんだ」 と、風呂上がりのブルーが部屋に入ってきた。 寝巻きなのかやや大きいシャツとズボンを着用していた。 「そういえば姉さんはどうするんだ?」 「もちろんアタシも泊まるわ。 マサラが田舎でも女の子が夜中を出歩くのは危ないもの」 「…ブルー先輩ならどうにでもなりそうだしもう女の子って年でもねーんじゃ」 ゴールドが小声で言うと、聞き逃さなかったのかシルバーが小突いてきた。

    8 22/02/27(日)23:36:58 No.901861045

    「いてっ!なんだよこのシスコン!」 「まあまあ、とにかくもう寝る準備しようぜ」 シルバーになおも何か言おうとしたが、レッドに先に宥められたため取りやめた。 シルバーも同感なのかそれ以上は突っかかることもなかった。 「じゃ、おやすみ~」 軽く言いつつブルーが部屋から出ていった。 「姉さんはどこで寝るんだ?」 「オレのベッドでだよ。女の子なんだしベッド使うのは譲るべきだと思うからさ」 「そうか。なら安心しました」 レッドの説明を受けてシルバーが納得した。 またシスコンと言いたくなったがさっきと同じ展開になるのでやめておいた。

    9 22/02/27(日)23:37:50 No.901861420

    「んー…」 来客用の布団の中で、ゴールドは眠れないでいた。 何かが引っかかる。 違和感が頭から抜けなかった。 「くかー…」 「すー…」 川の字に敷いた布団で、両横のレッドとシルバーが寝息を立てている。 「オレ様が眠れねーってのに呑気によぅ…」 起こさない程度の音量で文句を言う。 八つ当たりだが眠れないことと疑問が解決しない苛立ちから言わずにはいられなかった。 「なんなんだろーな…」 アルコールと半端な眠気のせいか頭が回らない。

    10 22/02/27(日)23:38:16 No.901861571

    こんな時他の人ならどう考えるんだろうか。 レッドなら。 ブルーなら。 シルバーなら。 クリスなら。 と、思い当たることがあった。 「そっか、クリスがいねーからか」 学級委員を彷彿とさせる生真面目な人物。 いると小言が来ることもあるが、付き合いの長い仲間だ。 一緒にいて楽しいしなんだかんだで世話になることもある。 彼女がいないと調子が狂うこともあるのも事実だ。 クリスが来れなかったことが自分の想像以上に寂しさを感じさせていたのかもしれない。

    11 22/02/27(日)23:38:30 No.901861682

    「そーいうことかよ…」 認めるのは抵抗があるが納得はした。 そうだと思うともやもやが晴れた気分になる。 「んじゃ、悩みも解決したしちゃんと寝っか…」 先程までの反動か急に眠気が増してきた。 目を閉じると、眠りにつくまでそう時間もいらなかった。

    12 22/02/27(日)23:38:52 No.901861816

    「んじゃ、お疲れ様っしたー」 「お邪魔しました」 「おう、気をつけてな」 「また飲みましょうねー」 翌朝、ゴールドとシルバーはレッドの家を出た。 「これからどうする?」 「んー、クリスんとこにでも行くか」 ゴールドが提案すると、シルバーも頷く。 「そうだな。今回の飲み会のことを話さないとな」 「あの学級委員を悔しがらせよーぜ!今度は自分も参加したいって思わせるくれーによ!」 次の機会にクリスも必ず参加させようとする意図があるのは否定できない。 シルバーは頷くだけでそれ以上追求してこなかった。 本音に気づいてるからなのかその逆で全く気づかないのか。 どちらでもゴールドにはありがたかった。

    13 22/02/27(日)23:39:16 No.901861986

    「ってわけでよ…」 ポケモン塾に到着後、ゴールドたちはクリスに飲み会のことを話した。 寝る前に気づいたことは伏せてはいたが。 一通り説明を終えた後、クリスが首を傾げた。 「どうした?」 「なんかあんのか?」 「いえ、話聞いて思ったんだけど…」 まさか自分と同じこと思ったわけではあるまい、と思いつつクリスの話の続きを聞く。 「レッド先輩とブルー先輩の距離感おかしいんじゃない?」 「…へ?」 「…うん?」 言葉の意味がわからず、ついシルバー共々変な声が出てしまった。

    14 22/02/27(日)23:39:40 No.901862137

    「だって、いつのまにかレッド先輩の家にブルーがいるっておかしいわ。 ゴールドたちにはお酒の好み聞いたのにレッド先輩には聞かなかったり。 当たり前みたいに2人で片付けしてたり。 ブルー先輩が直接言ってないのにベッドで寝るってレッド先輩が答えるのも何故かしら」 「…あー!!」 思わず叫んでしまった。 そうだ。むしろ違和感の正体はそれだ。 思い返せばレッドとブルーが何かしている時に限って思うところがあった気がする。 昨夜よりもはっきりと頭の中を覆っていた何かが晴れる。 それと同時になぜ気づかなかったのかという後悔も湧き出てきた。

    15 22/02/27(日)23:40:05 No.901862309

    「ひょっとして、あの2人って付き合ってるの?」 「なに!?」 クリスの思いつきに、シルバーが過剰に反応した。 「それが本当なら、今から確かめに行くか」 「いややめとけ。さすがに今日朝別れといてまたお邪魔しまーすって向こうも困んだろーよ」 シルバーを止めると、思いつくことがあった。 「そうだ。今度飲む時に確かめよーぜ。 そんときはクリスも来いよ」 「…それなら、そうするか」 「うん、わかった」

    16 22/02/27(日)23:42:37 No.901863268

    2人の了承を得て、ゴールドは次の飲み会に思いを馳せた。 先輩の仲に首を突っ込むのは野暮かもしれないが、今回は何も気づかなかった悔しさが優先していた。 昨日は気づかなかったが、今度は気づいてやる。 ゴールドはそう固く決意した。

    17 22/02/27(日)23:42:52 No.901863362

    以上です 閲覧ありがとうございました

    18 22/02/27(日)23:45:49 No.901864471

    >一緒にいて楽しいしなんだかんだで世話になることもある。 >彼女がいないと調子が狂うこともあるのも事実だ。 >クリスが来れなかったことが自分の想像以上に寂しさを感じさせていたのかもしれない。 >「距離感おかしいんじゃない?」 (★^)>クリスさんも似たこと思ってたでしょうしお二人は早く自分らのそれも自覚して下さい

    19 22/02/27(日)23:56:40 No.901868505

    たまには客観的なレブルを書いてみようとしてこうなりました 書いてて終わらなかったので次回に続きます

    20 22/02/27(日)23:57:37 No.901868816

    >と、風呂上がりのブルーが部屋に入ってきた。 >寝巻きなのかやや大きいシャツとズボンを着用していた。 隠す気はないけどそれはそれとして驚かせたいから見えるヒントは散りばめるのが実にブルー

    21 22/02/28(月)00:00:39 No.901869895

    ブルーとシルバーは昔は自分が大人になった時とか考える余裕ない生活だっただろうね…

    22 22/02/28(月)00:07:19 No.901872452

    >たまには客観的なレブルを書いてみようとしてこうなりました 傍目からの違和感や異常さって良いですよね こういう年齢層の都合明確にキスとかできそうにない原作だからこその部分を壊さずそういう方向に誘導できるというか 文中でやってるけどレッド・ブルーに対してはゴールド、そのゴールドとクリスに対してはエメラルドが指摘するに最適なポジションだと思います

    23 22/02/28(月)00:21:16 No.901878115

    >文中でやってるけどレッド・ブルーに対してはゴールド、そのゴールドとクリスに対してはエメラルドが指摘するに最適なポジションだと思います 先輩に口出しできるポジションってそうなるよね シルバーはブルー姉さんなら全肯定しそうだし クリスは茶化しレベルにまではいかなさそうだし ルビーは毒舌でいい雰囲気な方向になりそうなセリフは言わなさそうだし サファイアは多分気づかない

    24 22/02/28(月)00:26:03 No.901880270

    あとイエローはマイペースすぎて他人からの遠回しな匂わせは気付かない グリーンは二人きり修行の時点でイエロー女子だと察してたっぽい上で黙ってたのを考えるに早々から気付くけど気遣いの達人だから本人達から言うまで黙っててくれる