22/02/27(日)12:09:31 「カイ... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1645931371619.png 22/02/27(日)12:09:31 No.901620898
「カイさんの肌って雪みたいに綺麗だね」 そう言うとカイさんはちょっとびくっとして、それから僕の方を見て小さく笑った。 「”雪みたいに綺麗”って、変な言い方だね」 「あれ?ヒスイでは使わない言葉だったかな。 透ける雪みたいって…」 今のは合図であって別に言葉は何でもよかったけど、外してしまったんだとするとちょっとカッコ悪い。
1 22/02/27(日)12:09:57 No.901621018
「言わないと思うよ」 「でも、ほめ言葉なんでしょ?」 嬉しそうに囁いて、笑う。 「うん」 僕を見ていたきらきらした青い眼が細められた。
2 22/02/27(日)12:10:07 No.901621065
「なら、いいよ。うん」 雪みたいに綺麗、と呟いてまた笑う。 以前のセキさんは褒められると反射的に自分を卑下し始めるからちょっと気持ちを伝えるのにも一苦労だったけど、最近は抵抗せず素直に喜ぶようになってきた 「もう」 今度は困ったように笑う。 「もう、シンジュ団のみんなの前で思い出して笑っちゃうかも。 純白の凍土なんだよ?雪だらけじゃない」
3 22/02/27(日)12:10:20 No.901621116
「笑えばいいじゃない」 「威厳の問題だよ」 「…綺麗だよ、カイさん」 カイさんは一瞬悩んだそぶりを見せて、それからそっと身を寄せてきた。 小さく軽い身体が自分から僕の腕の中に納まる。 細い腰と、薄く温かい肩に手を回す。と、カイさんは甘えるように体を擦りつけて来た。 カイさんはこうさせてあげるとものすごく甘える。 …この肩には普段本当にたくさんの責任がのしかかっていて、だからたまに自由にさせてあげないといけないのだと、僕以外の誰も気づかなかったらしい。 だから僕は、僕くらいは彼女の癒し手になってあげなくてはいけない。 僕だけが彼女を甘やかす特権を持つのだと思うと何とも言えない満足感が走った。 金髪をなでると、小さな身体は小さく震えて、湿った息を漏らした。
4 22/02/27(日)12:12:11 No.901621602
カイちゃんが割とメンタルぐらぐらなのに気付いてそういう人の扱い方も知らないのに善意で支えになろうとして恋に落ちて精一杯受け止めムーブしてるまだトラブルには陥っていないテルくんという電波を受信したので書きました以上です
5 22/02/27(日)12:15:21 No.901622410
>まだ
6 22/02/27(日)12:25:34 No.901625229
雪に関する価値観の相違をすり合わせていくところに美しさを感じる
7 22/02/27(日)12:27:48 No.901625828
湿度の高さを評価します
8 22/02/27(日)12:32:48 No.901627253
これはありがたい…
9 22/02/27(日)12:36:23 No.901628211
この後どんどんお互い好きなのに不幸になってくんだよね…
10 22/02/27(日)12:36:43 No.901628303
えっちだと思う
11 22/02/27(日)12:39:05 No.901628948
実は頑張った背伸びした褒め方に過ぎないんだけど150年前の友達いないガールにはクリティカルなんだよね
12 22/02/27(日)12:41:43 No.901629641
シンジュ集落だと雪は脅威の側面強そうだもんね
13 22/02/27(日)12:43:16 No.901630060
あカイちゃんは団長だしテルくんは調査隊だから関係に関わらず滅多に会えない設定です でもこれからはカイちゃんは雪が強くて大変な日にテルくんの褒め言葉を思い出して元気を出すことができるようになります
14 22/02/27(日)12:44:19 No.901630351
褒められなれてないガールいいよね…
15 22/02/27(日)12:46:18 No.901630932
褒められた言葉反芻するカイちゃんがかわいい 重い