ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/02/26(土)20:53:26 No.901411531
｢ギムさん…こういうこと言うの何なんですけど…最近、下着のサイズが合ってないんじゃないですか？｣ お風呂上がり、濡れた髪をタオルで拭っていると、ルームメイトのローズくんが突然そんな話を切り出した。一体何を言い出すのかと、じっとローズくんの顔を観察する。すると、別にこちらは何も言っていないのに、見るからにバツが悪そうにローズくんは目を逸らした。 ｢い、言っておきますけど、セクシャルハラスメントとかじゃないですよ！純粋な助言ですから！｣ 目を逸らしはするがこの話題を止める気は無いらしい。言いたいことがあると言わんばかりにローズくんの耳がぴんと立っている。
1 22/02/26(土)20:54:15 [2] No.901411823
｢…ふむ。助言とな｣ ｢助言です。……この間胸に下着の跡付いてたじゃないですか。締め付けがキツいんじゃないですか？｣ ローズくんの指摘を受け、思わず寝間着の襟首を引っ張った。襟首の隙間から見える自分の体はそんなに変わった気がしないが、ブラジャーは確かに前よりズレやすくなった気がする。サイズが合っていないと言われればそんな気もしてきた。締め付けに関してはそこまで気になったことはないが…さっきお風呂に入ったときに下着の跡なんて付いていただろうか。うーん…覚えていない。気になったので服をたくしあげてその場でブラジャーを外そうとすると、慌ててローズくんが手を掴んできた。 ｢ちょっ…ちょ、ちょっとギムさん！目の前で何してるんですか！｣ ｢何って…脱いで確認を｣ ｢確認をじゃありませんってば！い、いくら同性とはいえそういうのはせめて後ろを向いてから…！｣ 面白いくらいにローズくんが慌てている。しかも顔を赤くして。だがそういう初心な反応をするのは一年遅いのではないだろうか。
2 22/02/26(土)20:54:55 No.901412090
｢何を今更…そもそもこの話を切り出したのはローズくんだろう？｣ ｢そっ…うですけど、それとこれとは違います！というかまさかとは思いますけど！他の人の前でもそういうことしてませんよね！？｣ ｢そういうこと？｣ ｢不用意に肌を見せるとかそういうことです！｣ ｢うん？……うん、ローズくんだけだな｣ ｢っ…、そ、そうですか。それなら、まぁ、良かったですけど……｣ 段々声が小さくなっている。いくらワイルドなところが魅力❤だのギムさんかっけー！と後輩に慕われる私であっても外で豪快に脱いだりはしない。今脱ごうとしてしまったのも、目の前にいるのがローズくんだからだ。 ｢まったく…ギムさんはほんとにもう……｣ ｢それはどういう意味だいローズくん｣ ｢いいえなんでも。それより話逸れちゃいましたけど、今度ちゃんと下着屋さんに行ってサイズ測ってもらいましょうね。合わない下着はパフォーマンスにも関わりますよ｣