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22/02/19(土)23:59:10 「確か... のスレッド詳細

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22/02/19(土)23:59:10 No.899051392

「確かにそうは言ったけど、そんな杓子定規な──」 「こっちだって綿密に組んだメニューがあるんだから──」 練習場でトウカイテイオーのトレーナーとキングヘイローのトレーナーが口論をしている。 きっかけはお互いの特訓への干渉行為。 譲り合い、妥協すれば数秒で解決したような取るに足らないもの。 しかし言葉をかけるタイミング・口調・表情といった些細な要素が積み重なり、 相手に対する不満の膨張につながった結果、事態は大袈裟なことになってしまっていた。 引くに引けなくなって睨み合う二人のトレーナー。 テイオーとキングも、自分のトレーナーの言い分こそが正しいとばかりに 背後から同じく仏頂面を相手ペアへと向けていた。

1 22/02/19(土)23:59:23 No.899051478

「──とにかく!ここは俺達が使うから!」 キントレとしては、軽く相手の肩を押したつもりだった。 「うわっ!?」 しかし昂った感情で突き出した手は想定以上の力とスピードが乗り、相手を突き飛ばしてしまう。 「トレーナー!?何すんのさーーっ!!」 尻餅をついたテイトレをテイオーが慌てて抱き起す。 「ふ、フン……!」 自らが起こした結果に動揺を覚えながらも、キントレは平静を装いそのまま踵を返す。 キングも複雑な顔をしながらもそれに倣った。 「……いくらなんでも、そこまでするか!!」 「ムッカ~~~ッッ!!頭にくるなあ!」 背後から聞こえる怒りに震える声が胸に刺さる。 けど、これもキングのためなんだ。 キントレは自分の正当性を再確認し、あえてふり返らない。 ────が。

2 22/02/19(土)23:59:47 No.899051649

「やっちゃえトレーナー!ボクも手伝う!!」 「ああ!!」 不穏なやり取りと共に響いてくる、地響きのような足音。 さすがに嫌な気配を感じ後ろを向いてしまう。 「──なっっっ!?!?」 「うおおおおおおおお!!!」 テイオーに足首を掴まれ前倒しの姿勢で持ち上げられたテイトレが、高速で迫っていた。 その手は水筒を握って突き出している。 「アブネッッッ!!!!」 「きゃああっ!?!?」 すんでのところで回避するキントレとキング。 「くそっ外れた!テイオー、もう一度だ!」 「オッケー!!」 グルンと旋回して、再度爆音と共にテイオーとテイトレは迫ってくる。

3 22/02/20(日)00:00:01 No.899051746

「う、お……マジかアイツら!!」 戦慄するキントレに、 「しっかりなさい!相手がその気なら迎え撃つまでよ!!」 叱咤の声がぶつけられる。 見ると、キングがバレーボール選手のように両手を前に組み腰を落としていた。 「超特別にキングの手を踏む権利を与えてあげる!いい、ト・ク・ベ・ツ・によ!!」 「──っしゃあ!!」 意図を理解したキントレがバック跳びでその拳に乗ると、 「はあっ!!!」 キングはウマ娘のパワーを全開にしトスする。 それによりキントレの体は数メートル上空へと打ち上げられた。 「ハアアアアアァーーー!!!」 空中で丸めた体が高速回転を始める。 あまりの回転速度に完全に球体と化した後、それは斜め下──テイトレに向けて放たれた。

4 22/02/20(日)00:00:17 No.899051862

「でりゃあああああーーーーっっっ!!!」 「うおおおおおおーーーーーっっっ!!!」 二人のトレーナーが激突し、衝撃による轟音と地響きが発生する。 「ぐあっっっ!!!」 弾き飛ばされバウンドするキントレ。 「ガハッッ!!!!」 しかしテイトレも衝撃を受け止めきれず吹っ飛び、芝の地面に叩きつけられた。 「ああっ!!」 「相打ち!?」 テイオーとキングが固唾を飲んで見守る中、それでも二人のトレーナーはよろよろと立ち上がる。 「ま、まだだ……」 「これくらいで倒れるかよ…」

5 22/02/20(日)00:00:31 No.899051955

「何をやっとるかあああぁーーーーーー!!!!」 しかし駆けつけてきた理事長が、閉じた扇子で二人の頭をはたいて諫止した。 「指導役であるはずのトレーナーが学園内で私闘とは言語道断ッッ!!!  謹慎ッッ!!!そして減給ぅぅーーーーーっっっ!!!!」 こうして極めて的確な裁定により、二人のトレーナーは三日間の謹慎処分。 ついでにテイオーとキングも喧嘩を煽り協力したとして 二時間に及ぶ正座の末に一週間の罰掃除をする羽目になったのであった。

6 22/02/20(日)00:00:49 No.899052073

それはけっしてあってはならない不祥事ではあったが── しかしこの戦いを目撃した、また話に聞いた者達の胸に熱い何かを吹き込んでいた。 ウマ娘とトレーナーが息ピッタリに繰り出す、絶大な威力の協力技。 それにより相手をねじ伏せ、己の正しさを勝ち取る! 己のその様を思い浮かべると、情熱のベクトルが胸を貫いていく。 既に担当のいるウマ娘とトレーナーは早速自分達だけの技を模索し始め、 まだ相手のいないウマ娘とトレーナーは最高のパートナーを求め積極的にアプローチを始めた。 学園はかつてない熱気に包まれ、誰もが生きている激しさを身体中で確かめる。 そして、やがて勃発するだろうバトルを予感し胸に一つの言葉を刻み付けていた。 ──戦わなければ生き残れない!!                  <完>

7 22/02/20(日)00:02:21 No.899052734

すなわち合体ですわね?

8 22/02/20(日)00:03:31 No.899053196

キントレ悪徳蟹トレーナーじゃん!

9 22/02/20(日)00:03:59 No.899053389

>キントレ悪徳蟹トレーナーじゃん! キングに食われるのか…

10 22/02/20(日)00:06:25 No.899054503

ウマ娘バトルダービーになっちまう…

11 22/02/20(日)00:09:31 No.899055789

ヌボーッとし過ぎて餓死寸前だったウマ娘とグレーな倫理観の超優秀弁護士トレーナー

12 22/02/20(日)00:12:25 No.899057239

ネイチャはこういう空気にイヤ何やってんのってツッコむ方だから やったとしてもAP低いだろうな…

13 22/02/20(日)00:12:53 No.899057443

口を開けたスペちゃんに向かって敵を蹴り込むトレーナー…

14 22/02/20(日)00:17:00 No.899059539

「サバイブ!」 トレーナーは懐からニンジンを取り出し、スペシャルウイークに渡す。 「わあぁ~~!!ありがとうございます!」 「サバイブ!」 オグリキャップのトレーナーも負けじとニンジンを手渡す。 「足りないんだが?」

15 22/02/20(日)00:20:27 No.899061339

ツープラトンはタッグの花デース!

16 22/02/20(日)00:34:12 No.899068106

スカイラブハリケーンね!マブいわ!

17 22/02/20(日)00:42:56 No.899071733

こういうのはゴルシペアがアホみたいに強いはず

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