虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    22/02/19(土)20:18:17 No.898958275

    「ぴすぴーす! グーテンモルゲーン! 雪原に集いしワルキューレ達、今から此処に! ゴルシちゃんの楽しい楽しいスキー・スノボ合宿三泊四日2022を宣言しまーす! おら、拍手寄越せってんだよ拍手」 パチパチパチパチ。 雪で真っ白な顔になった、ワーゲンバスのゴルシちゃん号のご尊顔を背景に私達は今、スキー場に来ています。 事の発端は些細な事でした。お嬢が「…スキー、した事無いですわね」とカフェテリアで呟かれたが最後、私達は寝袋に詰め込まれてスキー場に向かうゴルシちゃん号の中でした。 なお、この中に私達をゴルシちゃん号に投げ込む手伝いをしたスピルバーグと言う共犯者が居た事を綴らねばなりません。 閑話休題。 「まぁ細かい事は抜きにして、都会の喧噪も面倒くせえアレコレも忘れて遊ぼうぜ! アタシ達、アスリートだけど一応学生で子供なんだからさ」

    1 22/02/19(土)20:19:52 No.898958865

    道理が通っている様な通ってない様な…シップは何も考えてない様で考えていて 考えている様に見せかけて何も考えてないと言う事が出来ると、タキオンとVRウマレータを用いた研究で判明しました。 文字通り頭の中のスイッチをオンオフ出来るんですね。流石は天才。 「因みに今回は巨匠のコネクションで格好いいビデオ撮ってCM打ったら宿泊費も食費も全部タダだー! 行くぞ野郎どもー!」 「おー」 斯くして、私達はペンションを経てゲレンデに入りました。 「白と赤のスキーウェアが勝負服みたいでよく似合いますね、シップ」 「ニシシッ。良いだろー。ジャスタは色違いでアタシとペアルックにしてみた。にしてもお嬢大丈夫か…?」 歓談を交わすシップとジャスタは平たい丘で生まれたての子鹿の様にプルプルと震えるジェンティルドンナを見るのでした。

    2 22/02/19(土)20:20:16 No.898959032

    「ドンナ、大丈夫…?」 「こ、此れしきの事で…! わたくし、が…ッ! きゃあっ」 「幾ら私達が下半身と身体能力が鍛えられててヒト耳の人たちより逞しくても、ウィンタースポーツは相性とかあるもんねー」 バリちゃん先輩は可愛い絵の描かれたスノーボードにワックスを塗りながらそう呟き、ボーゲンの姿勢が上手く取れずワチャクチャと倒れ込むジェンティルドンナの姿を見るのであった。 「なあ、そろそろいい加減ゲレンデに昇ろうぜー?」 シップの言葉にウググと苦悶の声を漏らしながらジェンティルドンナは周囲を見渡すと、一つの玩具が眼に入りました。 「アレにしますわ!」

    3 22/02/19(土)20:20:47 No.898959238

    … 「ヒィーヤッホーゥ♡」 シャァァァーーッと、誰も轍を刻んでいない真っ白なゲレンデを、少女達は駆け抜けていく。 「楽しいですねシップ! 小さい頃に遊んだのを思い出します!」 「そうだろー? あの頃も良かったよなー!」 童心に還る二人に、その後ろを続いて… 「るーんたったー、るんたたー♪」 ゲレンデを舞台に、スノーボードでクルクルと回りながらバレェに興じるバリちゃん先輩に、その華麗な技の一部始終をフィルムに収めていた巨匠の姿があった。 「いーよぉ! いい! とてもいい! 雪の妖精だあ!」 さてはて、その最後尾には… 「オーホホホホ! 貴婦人は遊びに妥協しませんのよー!」 「転ぶと痛いから気をつけてね、シーナ!」 ウィンタースポーツ初心者で、なのに勢いで選んだスノー・スクートで軽快に下る恋人、ジェンティルドンナの姿を心配しながら駆け下りるヴィルシーナが居ましたとさ。

    4 22/02/19(土)20:21:10 No.898959397

    それからと言うもの。 ヴィレッジでカレーやスパゲッティに舌鼓を打ったり。冷えた度にストーブの前で団子になったり 吹雪に見舞われてはヴィレッジで軟禁されたり 「スキー場ってクッソ寒いのに、何故かスキー場で食うアイスクリームってめっちゃ旨えんだよなー」と、皆揃って食べてみたり。 ロッジに戻れば疲れた体をお風呂で癒して… 「ふぅ…楽しかったけど疲れた」 ベッドに倒れ込み、呟くジャスタウェイ。窓の外はしゃんしゃんと雪が降っていて…静かな様で、雪の音がする。

    5 22/02/19(土)20:21:40 No.898959611

    「よぅ、相棒。お疲れ」 浴衣姿のゴールドシップが、密着する程の距離にドサッとベッドにやってきた。 「嗚呼、お風呂はもう良いのですか、我が友」 「充分暖まったさ。それに、アタシにはもう一つ暖まる方法があるからな」 ゴールドシップの言葉を聞いて、はっと意味に気が付いたジャスタウェイは時既に遅く… 「シップ、んむ、ぅ…!?」 甘い口づけ。柔肌を撫でる細くて白い指。長い長いキスが終わる頃には、はぁっ、はぁっと息も荒く… 「ジャスタ。ゲレンデを溶かす程恋したい」 「…バカ。バカなシップ」 そして、二人の影は一つになった…。

    6 22/02/19(土)20:22:13 No.898959816

    尾終い 雪遊びと、皆と、ゴルジャスでした

    7 22/02/19(土)20:26:09 No.898961200

    いい……

    8 22/02/19(土)20:28:13 No.898961983

    >いい…… スキーとかするシップいいよね…