ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/02/18(金)01:10:42 No.898380953
「やだっ……いや、もういやぁ……っ!」 「ぅ、ぐ……っ、どうか気を確かに、レイさん、レイさん……っ」 顔を青褪めさせていやいやと首を振るレイへロゼは繰り返し励ましの言葉を投げかけていた。 戦場を駆けた戦乙女とはいえ年頃の娘であるというのに、一糸さえ纏わぬ肌の姿。 お互い手足は拘束されて自由に動かせず、動こうとすれば芋虫のように体をくねらせて這いずり回るしかない。 だがそれも難しかった。仰向けで寝転がされているふたりのまだ未成熟な腹部は臨月の妊婦のように膨れ上がっていたからだ。 用済みと判断されたロゼと捕らえられたレイ。 列強に身体の隅々まで調べ尽くされ、そして末路は実験動物のような扱いだった。 魔性の卵を未熟だった子宮へと詰め込まれ、こうして惨い産卵の時を迎えようとしている。 転がされている台は分娩台とも呼べないようなただの平たいテーブルだった。 レイより一足先にこんな目にあっていたロゼと違い、レイはこの日が初めての産卵だ。 戦場での勇ましい姿が嘘のように震えているレイを見ていると、ロゼは地獄のような時間に対する恐れよりもレイを慰めなくてはという気持ちが沸き起こってくるのを感じていた。
1 22/02/18(金)01:11:00 No.898381026
もちろん、平気ではない。呼吸は勝手に乱れ、鼓動はでたらめに早鐘を打っている。 胎はずくんずくんと鈍く緩やかな疼痛を帯びて、産卵の時がすぐそこであることをふたりへと伝えていた。 「ロゼ、怖い、怖いよぉ……!やだ、やだやだっ、卵産むなんてやだぁ……!やだよぅ……!」 「落ち着いてくださいレイさん、大丈夫です……何も考えないでやり過ごすんです……」 並べられて寝かされているロゼの視界の中で、混乱と怖気でぽろぽろと涙をこぼすレイの怯えた瞳が震えていた。 ───なんてひどい。この人はそんな人ではなかった。 勇ましく、そして美しかった。煌めくような人であり、そして普通の少女でもあった。 今は違う。狂気的な実験によってその身に宿るエネルギーを無残な形で回収されようとしている、哀れな生贄に過ぎない。 かわいそうだとロゼは素直に感じた。慰めてあげなきゃと心の底から思えた。それは目の前の子がかつてロゼにくれた感情だった。 せっかくくれた大事なものをこんな形でお礼をしなくてはならないのが悲しかったけれど……。 動きづらい身体をなんとか這わせて出来る限りレイの顔に自分の顔を寄せる。間近でレイの顔を覗き込んだ。
2 22/02/18(金)01:11:15 No.898381078
こんな時にさえ涙の膜ができてきらきら輝く翡翠色の瞳が綺麗だった。 「ロゼ、ロゼ、ロゼ……!おなか、ズキズキしてるっ、産みたくない、卵なんか産みたくないよぉ……!」 「レイさん……レイさん、どうか、どうかしっかり……」 囁くように何度も呼びかける。だが他に何ができる? 手を繋ぐこともできない。震える身体を抱きしめることさえできない。 せめて何かで繋がることでその苦しみを分かち合えればと、自身も産卵を控えた身でありながら必死に考えたロゼはふと思い至った。 思いついてみればそれはとても自然でごく当たり前のことのように感じられた。 胎の疼痛の感覚が加速度的に短くなっていく。 もう何度か呼吸すれば自然と自分の子宮が詰め込まれた卵に屈服し、その出口をぱっくりと開けるだろう。 その前に間に合わせなければ。ロゼはとうに間近にあったレイの顔へ……さらに自分の顔を寄せていった。 「レイさん……」 「ろ、ロゼ、ロゼ……っ、んむ……っ!?」 わななくレイの唇に自分の薄い唇をそっとあてがう。 唇が感じた唇の感触は驚くほど柔らかかった。 拘束された今の身体において唯一自由のきく部分でレイとひとつに繋がろうとした。
3 22/02/18(金)01:11:33 No.898381152
レイは最初は驚いた声をあげたけれど、しかし拒まなかった。 呼吸のために一度わずかに離れたことで唇の間にできた唾液の糸を追うように再度唇同士が重なり合う。その瞬間ふたりの子宮口が決壊した。 「んぐっ!?んむぅぅううううううううッ!?」 「んぅっ、ぐ、ぅぅ……ッ!う、ぅうう……ッ」 裂け目から子宮を満たしていた汚水がごぽりと吐き出され、ふたりが持つエネルギーを吸った卵がぶりゅぶりゅと耳障りな音を立てながら産み落とされていく。 可憐な少女が両生類の卵のようなものを産むという冒涜的な体験に晒されながら、ふたりはびくびくと全身を痙攣させつつも決してその唇を離さなかった。 嵐の中で小舟にしがみつく遭難者のように。いま唇を離せば自分がバラバラになってしまうと思っているかのように。 見つめ合う瞳は虚ろで互いに滂沱の涙を垂れ流しながら、じょろじょろと力なく小水を漏らしながら、潰れた蛙のように股をだらしなく広げながら、時折びくんびくんと軽く電流を流されたかのように身体を震わせながら。 「ぅ……ぁ……、ロ……ゼ……」 「っ……ぁ……、レイ……さん……」 そうして、ささやかな甘い水音を唇の間で奏で続けていた。
4 22/02/18(金)01:11:54 [s] No.898381242
いいよね魔製産卵床
5 22/02/18(金)01:15:25 No.898382209
>いいよね魔製産卵床 うむ...!!
6 22/02/18(金)01:18:22 No.898382894
ファーストキスを捧げ合いながらぷりぷり産卵するの尊厳破壊でいいよね
7 22/02/18(金)01:23:10 No.898383989
とうとうレイロゼ苗床の怪文書のためのスレが建てられてしまった… いいと思います
8 22/02/18(金)01:25:05 No.898384467
いっぱい産んでママ友になって欲しいよね
9 22/02/18(金)01:28:54 No.898385347
私は辛くて耐えられないのでレイちゃんをリリースしてカガリにします
10 22/02/18(金)01:33:13 No.898386323
いいね…自分の状況に耐えられなくてなんとか相方に縋ろうとするの 出産の恐怖も状況への絶望もキスが少しだけ和らげてくれるの
11 22/02/18(金)01:35:42 No.898386834
このあとキスにどハマりして不安を紛らわすために飼育スペースでは四六時中ちゅっちゅしてるといいなって
12 22/02/18(金)01:39:44 No.898387690
相互授乳もしてほしい…
13 22/02/18(金)01:48:32 No.898389362
良いシチュだ…俺も書こうかな…
14 22/02/18(金)02:05:57 No.898392468
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