ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/02/12(土)21:37:43 No.896521903
「ご主人様、何度も言いますが食事を抜くのは良くないです!」 濡れたように艶やかな深紅の髪、青のかかった緑の角を冠のように纏わせた、少し大人びたキッチンメイド兼スティルルームメイド ティルルがプンスカと擬音が飛び出る様な、困ったような怒った声色でこの館の主に詰め寄る その不満げなその顔を、もう少し研究がしたいと軽薄そうな笑いで主は誤魔化そうとするが 「ご主人様が食べてくれなきゃ、私の仕事ってなんなんですか…?」 瞳を潤ませ、上目遣いでわざといじらしく見上げるティルルに泣き落としには勝てないな。と 館の主は反省して諦めたという様に、銀のメッシュが入った緑の長髪を掻いて頭を下げる 「すみませんティルル。少し我儘が過ぎました」 「さっ行きましょう、今日はミートパイとオニオンスープですよ」 飄々とした雰囲気の主、アレイスターの後ろを軽やかについていくティルル この屋敷ではよくある光景だが、物語は次の日の午後から始まる
1 22/02/12(土)21:39:33 No.896522714
「よかった、ここにいましたね」 キッチンメイドの戦場である台所、1日をほぼここで過ごすこともあるティルルのためにと 居心地に富んだこの部屋に主人が唐突に来訪したせいか、煮込み料理中に読んでいた本がパタンと閉じられた 「ご主人様、殿方が台所に突然来訪するのはよくありませんよ。」 「ハハハ、何時までもマナーには慣れませんね」 メイド長に見つかったら怒られちゃいますよ、とコーヒーを淹れようとするティルルだったが 今はいいと待ったをかけられる、実験に塩か骨でも使うのかと聞き返すがそうではないと 「明日の献立の注文に来たんですよ」 「まぁ珍しい、けど嬉しい何が良いでしょうか」 普段は食に無頓着な主の珍しい注文に、やる気が出たと青い瞳を細めニコリと答える 「では明日は匂いの強い物を避けてください、夕食はステーキ私の分にはガーリック抜きで」 肉は明日の昼に届くと、妙に手際がいいのと匂いを抑えるようにと言いつつも ガッツリとしたメニューに不思議そうに首をかしげる
2 22/02/12(土)21:41:08 No.896523408
「スープにはトマトスープ、コーヒーは濃くしてください…それと」 匂いが続く注文が多いなと思いつつ聞いていると、続く言葉に察してティルルが赤くなる 「夜食も頼みます、チョコレートのタルトを二人分」 性の付くステーキに愛の林檎と呼ばれるトマト、それに夜食を二人分という所でティルルが感づいた 少し恥じらいを込めて、それを確信に変えようと手を合わせ口元を隠すように尋ねる 「分かりました、ではタルトにはナッツを沢山…それに飲み物はフルーツティーを」 「えぇ、ベリーやザクロ、それにリンゴも使ってください」 精力を増す食材を並べ二人だけに分かる、夜伽の誘いを確信するとティルルの頬が髪の紅と違う 桃色に近い赤に染まり、嬉しいのと恥ずかしいので身体がかぁっと熱くなっていく バスケットのリンゴを一つ取り出し、いじいじと転がす手にアレイスターの赤い魔法陣が描かれた手が重なる 「物足りない夜にならなくて良かった」 「まったく…ちょっと不躾ですよ?」 「申し訳ない、しかし私はそういう男なんです」
3 22/02/12(土)21:42:08 No.896523803
男を感じさせるゴツゴツとした手に、華奢な指を愛おしそうに絡ませるティルルだったが 続きは明日の夜にと言う風に、アレイスターの手が離れた 「あっ…」 「では頼みましたよ」 掌に残ったぬくもりを寂しそうに確かめるティルルだったが、鍋の様子を見るのを忘れていたと 赤く火照ったはずの身体が、似合わない程に青ざめるのだった。
4 22/02/12(土)21:43:37 No.896524474
ステーキだステーキだと調子に乗って、食べ過ぎたラドリーを同僚たちと寝かしつけた夜 何時もならばパーラーメイドのパルラが運ぶ夜食を自ら運び、ドアの前で尻尾を器用につかい 身だしなみを軽く整え、軽くかけた香水を香りを確認し一息 「ご主人様、夜食をお持ちしました」 「ご苦労さぁ入ってください」 薬品の類を必要としない研究に用いられるこの部屋は、半分は紙の魔導書と魔法陣用のキャンバスだけの殺風景だが 残り半分はまるでスティルルームと併設したような調度品の棚と、湯沸かしができる簡易キッチン さらにシャワールームとベッドを備えた仮眠室と繋がり、ティルルとの夜伽はよくここで行われる。 「何時もながら美味しいですね、敷き詰めたナッツと生地のザクザク感と滑らかなチョコの対比がいい」 「パルラったらつまみ食いでこぼれた生地に気づかないんですよ」
5 22/02/12(土)21:44:28 No.896524837
二人用のソファに並んで座り、シンプルな作りのテーブルを前に日常の談笑を交えながら 少し遅いアフターディナーティーが二人の気持ちを和ませる 「それでその牛の幽霊が後ろから「その牛肉はローストビーフにするべきだ」って」 「ボールを持ったローストターキーは見た事がありますが、そんなのまでいるとは…」 会話が弾むとカップを傾ける回数も進み、アレイスターが紅茶を飲み干したあたりで ティルルがティーポットに手を伸ばす…前にトレイに置いていた料理用のブランデーの栓を開ける 「失礼」 ふっとキスのようにティルルの小さな口から、炎が噴き出しブランデーのアルコールが揮発 フルーツティーに混ぜると、爽やかな香りにまた奥深さが足される 「ありがとう、いい香りだ」 あの一瞬でアルコールが完全に飛ぶわけもなく、アルコールっぽさは多少残るがティルルとしてはそれでよかった 性の出るステーキにナッツ、広義の媚薬に分類されるチョコレートと各種フルーツ それにアルコールを足して口に出さず、自分から夜をねだる。 「ご主人様」
6 22/02/12(土)21:45:30 No.896525342
アルコールを飛ばさず、ブランデーを一さじ足した紅茶を見せつけるように一口。 そのまま、尻尾の先を触ってほしいといった風にアレイスターの指先へと伸ばす 男の角ばった手で硬質な紅い外側の鱗を一撫で、そのまま白くやわらかな内側に指を這わせると ティルルの口から官能的な吐息がこぼれ、親指と人差し指で優しく先端を弄ばれれば もっとして欲しいと尻尾の先端をはしたなくくねらせる 「あっ…」 だが尻尾よりも先に、アレイスターの左手がティルルの顎を掴むと、上を向かされそのまま唇が落ちてきた 甘い香りとふわりとしたアルコールの香りが混ざり、ティルルの思考を酔わせるように犯していく
7 22/02/12(土)21:46:43 No.896525929
コクンッと絡まった唾液が喉を通るころには、あれほど欲しがっていた尻尾はくてんと傾れ 白い先端を摘ままれ、撫でられるたびに躰が震えてしまうほどだった 「そろそろ行きましょうか」 髪も洗ってあげますと、耳を出した房のような特徴的髪を愛でる手に愛おしそうに頬ずりをするが 少し我儘を許して欲しいと掌をソファに沈ませ、一昨日のように瞳を潤ませ上目遣いでアレイスターを求める 「酔ってしましました…立てないわ…」 「なら仕方がない」 それには勝てないと、先に立ちあがったアレイスターの手が膝裏と背中を尻尾ごと抱え上げ もう少しこうしていたいような早く続きが欲しいような、夢見心地のままのティルルを連れて お姫様抱っこのままで仮眠室のドアが閉じた。
8 22/02/12(土)21:47:01 No.896526094
皆の朝食のためティルルの朝は早い、誰かに起こされるのは滅多に無いのだがアレイスターとの次の日だけは例外だ 心地いいコーヒーの香りに擽られ、口元を抑えながら小さなあくびで目を覚ます 「おはようございますティルル」 「おはようございますご主人様」 コーヒーを一口して及第点ですね。とくすりと笑うティルルがベッドから出て畳まれていたメイド服に身を包む 手厳しいなと言うアレイスターにコーヒーが差し出されると、やっぱり君が淹れるほうが美味しい口惜しそうに笑っている 「朝食、何が良いです?」 「なら暖かい卵料理がいいですね」 カップは私がと昨日のティータイムの食器ごとコーヒーカップをトレイに乗せ、活力にあふれた紅い後ろ姿のティルルを見送り ぐっと背を伸ばし1日が始まると、アレイスターも仮眠室を後にするのだった。
9 22/02/12(土)21:48:55 No.896527031
またアレイスターが女コマしてる
10 22/02/12(土)21:50:04 No.896527560
前に沈んだ怪文書を再利用してすまない 最近ドラゴンメイドとの組み合わせ見かけて嬉しくてつい… 強みが色々とあるドラゴンメイド召喚獣においては召喚獣が1枚でクロシープのトリガーになるのは 大きな強みであり愉しみだと思ってる上手く行けばティルルの手札交換からの動きで 手札のチェイムかパルラを落として上級メイドをサーチしつつメルカバーシュトラールの布陣 相手にターン渡して相手のスタンバイにソリティアできるの大好き
11 22/02/12(土)21:52:47 No.896528745
眼鏡ドラメは召喚権食い合うという弱点を背負ってでも尚どっちかの展開で場を持たせて制圧してく感じだな 共同で戦うというより入れ替わりで助け合う感じ
12 22/02/12(土)21:52:54 No.896528803
クソメガネ羨ましい…
13 22/02/12(土)21:55:36 No.896529975
むっ!
14 22/02/12(土)22:02:49 No.896533152
長々とらしいことを書いたけどティルルは母乳が出る体質構築だから アレイスターがドラゴンの血が欲しいけど自分のメイド傷つけて採血なんて神が許してもマギストスの仲間が許さないと 入手に四苦八苦してるときナサリーあたりが母乳は血をろ過した物だとティルルの耳元で囁いて 散々悩んだ後ティルルが白い液体入った小瓶持ってきて 「血が必要だと…私の体質は知ってますよね…?」 からのお互いに恥ずかしいけど搾っててスイッチ入ったティルルが袖引っ張っておねだりするルートが使えるから 俺はティルルは母乳が出る構築が好きだ
15 22/02/12(土)22:05:32 No.896534388
>眼鏡ドラメは召喚権食い合うという弱点を背負ってでも尚どっちかの展開で場を持たせて制圧してく感じだな >共同で戦うというより入れ替わりで助け合う感じ ケアできないときのうららが死ぬほどつらい弱点があるけど シナジーで純構築を超える爆発力を発揮できる場面があるのが楽しいぞ!
16 22/02/12(土)22:07:07 No.896535049
多くのデッキで安定するのは純だけど混合の爆発力には惹かれるからな
17 22/02/12(土)22:14:34 No.896538442
俺はアルバス君をメイドにしたい
18 22/02/12(土)22:16:50 No.896539472
正装アルバス君にメイドエクレシアで合わせてお互いにドギマギさせるのもいいぞ!
19 22/02/12(土)22:18:35 No.896540279
>俺はアルバス君をメイドにしたい 今入れてもそこまで悪くないけど本番はストラク来てからだな
20 22/02/12(土)22:19:48 No.896540837
ドラゴンメイド使ってるけど召喚獣ってどう動くんだっけ? メガネが除外から戻ってくるのは知ってる
21 22/02/12(土)22:21:37 No.896541605
>ドラゴンメイド使ってるけど召喚獣ってどう動くんだっけ? >メガネが除外から戻ってくるのは知ってる 暴走召喚陣を発動する うららを切られる
22 22/02/12(土)22:22:19 No.896541932
融合カップ麺ばっかり食ってると怒られそう
23 22/02/12(土)22:23:11 No.896542284
>融合カップ麺ばっかり食ってると怒られそう 制限カードだもんな…
24 22/02/12(土)22:23:27 No.896542409
>ドラゴンメイド使ってるけど召喚獣ってどう動くんだっけ? >メガネが除外から戻ってくるのは知ってる NSして召喚魔術サーチして融合する簡単な動きだ アルテミスとSSカードが豊富なメイドでクロシープ出して召喚魔術でメルカバー出してメイド蘇生してもいいし 手札次第ではシュトラール出してアレイスターはアルミラージにしてメイド長に破壊耐性付与してもいい
25 22/02/12(土)22:23:37 No.896542480
何だい最近は やたらとOCGモンスター怪文書を見かけるが… ありがたい…
26 22/02/12(土)22:24:00 No.896542675
>>融合カップ麺ばっかり食ってると怒られそう >制限カードだもんな… 3食カップ麺生活してたら怒ったティルルに没収されたと思うことにした 怪文書ありがてぇ
27 22/02/12(土)22:25:35 No.896543374
カップ麺で粗食してティルルとナサリーに怒られるのもいいし 寝ないで研究してチェイムにベッドメイクしたのにと泣かれてもいいし メイド長に私たちに甘すぎるとお説教されてもいいのがドラゴンメイド召喚獣だ
28 22/02/12(土)22:28:58 No.896544792
最終的に帰ってこない主人を待ち続けるエンドじゃない?大丈夫?
29 22/02/12(土)22:30:44 No.896545500
書き忘れたけどアレイスターがメイドより早起きでコーヒー淹れたりするのスパダリムーブなだけじゃなく ゾロアが消えたときの悪夢見るのが怖くてショートスリーパーになっちゃったからです 3時間以上眠れない身体になってくれアレイスター
30 22/02/12(土)22:31:12 No.896545704
ストーリー通りになるとこの後暴走カリギュラグロウリーになるからな…
31 22/02/12(土)22:33:14 No.896546561
>最終的に帰ってこない主人を待ち続けるエンドじゃない?大丈夫? それがイヤだからカリギュラは採用せずに出自パックのフュージョンエンフォーサーの縁で スターヴヴェノムをアレイスターのドラゴン形態兼闇融合形態として採用してる 暴走してもメイド達の声で奇跡的に目を覚まして帰って来るんだほら来た糞鬱展開は嫌だ…