虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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22/02/08(火)23:23:34 「行く... のスレッド詳細

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22/02/08(火)23:23:34 No.895178240

「行くでーっ!とぉーっ!!」 ゲレンデに設けられた白銀の射出台、キッカーの先端から 勢い良く飛び出したタマモクロスは、空中で見事なトリックを決めた 「凄いじゃないか、タマ。いつの間にスノボーをマスターしていたんだ」 「フフフ、照れるでオグリ。それはやな、ダー…やのうてトレーナーに  こーっそり教えてもろてたんや」 タマモクロスはニカっと笑いながら言った この日、2人は彼女たちのトレーナーらとスキー場へやって来ていた 「ウチのお父ちゃんとお母ちゃんも、恋人同士の頃はスノボデートしとったって  よう聞かされたからな。こういうトコに来るの…ちょっち憧れとったんや」 「良かったじゃないか、タマ。その憧れも、君のトレーナーと叶えているんだろう?」 「ちょ……!!オグリ!そういうのは禁止や!恥ずかしいの禁止!周りにぎょうさん人もおんねんで!」

1 22/02/08(火)23:25:14 No.895178845

オグリキャップに返されたストレートな感想に、タマモクロスの顔は一瞬で茹でダコに变化した 「あ、アンタも相当にスキー上手やないかい!殆どやったこと無いって嘘やったんかいな!  オグリもトレーナーとみっちり特訓とかしたんとちゃうか!?」 「いや、それはその通りなんだが、実は小さい頃に近所で何回か滑った事があってな。  そのお陰か、トレーナーには1回教えて貰っただけで『オグリならもう大丈夫』と判を押されたんだ」 「はえ?近所にスキー場?カサマツは平野のド真ん中やろ、オグリがよう通っとったちゅう  アイススケート場に、そんな設備まであったんかいな」 「いや、アイススケートはギナンにあったもので、スキー場は別の隣町に、小さいけれど  1年中滑れる屋内の施設があったんだ」 「ほーぅ…面白いトコに住んどったんやな」 興味を引かれたのか、タマモクロスは腕を組んでフンフンと感心しながらオグリキャップの 思い出話に夢中になっている。先程までの赤ら顔もどこへやら、である

2 22/02/08(火)23:26:28 No.895179324

そんな2人の微笑ましいやり取りを、彼女らのトレーナーはゲレンデのカフェテラスで ホットコーヒーを啜りながら見守りながら談笑していた オグトレがふと隣のタマトレに視線をやると、決して彼の愛バから視線を外そうとしない 「…滑るタマモに釘付け♪ か」 ぼそっと口ずさまれた替え歌に、タマトレは思わず飲みかけのコーヒーをブーッ!と吹き出した 「な、何て茶化し方するんや!」 「ははは。お前も随分と関西弁が板についたな」 悪戯の成功した子供のように、オグトレは破顔しながら、タマトレを冷やかす 「…しゃあないやろ、関西弁というものはな、感染ってしまうもんなんや」 紙フキンで口元を拭きながら、気恥ずかしそうに目線を逸らすタマトレを 意に介さぬかのように、オグトレはコーヒーカップを片手に続ける

3 22/02/08(火)23:27:37 No.895179729

「良いことじゃないか。お前と一緒にいる時のタマモクロス、傍から見ても  本当に幸せそうだよ。ウマ娘を笑顔にできるなんて、トレーナー冥利に尽きるだろう?」 「………。お前んとこもな」 「……ふふ、そうかも知れないな」 ボソリとカウンターをタマトレに返され、オグトレも少し顔を赤らてしまったのを 紛らわすかのように、静かにコーヒーを啜る 時刻はまだ昼前。ピークを外れたカフェテラスは人気も少なく 一面が雪で覆われ、まるで芦毛のように真っ白なゲレンデを静かに眺めるには丁度よい静けさ …の筈だったのだが 「…ところでや、オグトレ」 「ん?一体どうした。タマトレ」 「まさかなんだけどな、あっちでパパラッチをやってるウマ娘二人組の一人って、もしかして」

4 22/02/08(火)23:28:46 No.895180149

タマトレは視線でカフェテラスの反対側の窓際を見るよう促す。そこには… 「フフフ、華麗にシュプールを描く姿も美しいなオグリキャップ。まさに面向不背といったところか」 「でしょう?でしょう?ここまで感激して頂けるとは。  突発芦毛鑑賞会『私を芦毛スキーに連れってって』にお誘いした甲斐があったというものです!」 「こんな素晴らしい光景を見せてくれるとは、君、今後も贔屓にしてくれないだろうか?」 「勿論ですとも。共に芦毛の美しさに浸り、理解を深めていきましょう!」 濃緑色のスキーウェアに身を包んだウマ娘と、緑と黒の市松模様のスキーウェアを纏ったウマ娘が 双眼鏡にかぶりつきながら和気あいあい?に談笑していた 「……いや。知らないウマ娘だ。シンボリルドルフはあんな勤労意欲を失った目なんてしない」 そう呟くオグトレは、いつの間にか目のハイライトも表情も消え失せ 一瞬で冷めきったコーヒーをぐっと飲み干すと、「そろそろ戻るぞ」と タマトレを半ば無理矢理に連行しオグリとタマモの元へ戻っていった 謎のパパラッチ達の事は黙っておいた

5 <a href="mailto:s">22/02/08(火)23:30:53</a> [s] No.895180926

私はカサマツの民 11月に屋内スキー場のスノーヴァ羽島が大団円を迎えたので その供養にと書いてみた。とっ散らかったが悔いはない

6 22/02/08(火)23:31:00 No.895180964

こんな所にいたんですか会長!仕事に戻りますよ!

7 22/02/08(火)23:32:33 No.895181512

何やってんだジャスタ 早くスキージャンプペアの予選にエントリーしに行くぞー

8 22/02/08(火)23:53:32 No.895188683

お 芦 誰

9 22/02/09(水)00:00:23 No.895190830

オグトレまで死んだ目をしてしまうのか…

10 22/02/09(水)00:01:56 No.895191316

素敵だな

11 22/02/09(水)00:05:32 No.895192448

>「フフフ、華麗にシュプールを描く姿も美しいなオグリキャップ。まさに面向不背といったところか」 これを見に来た

12 22/02/09(水)00:18:57 No.895196736

お前もスケートをやらないか?

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