22/02/01(火)06:08:18 [不定期... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1643663298169.png 22/02/01(火)06:08:18 No.892641364
[不定期] 会社から逃げて、幼女に拾われようシリーズ [成分] ・きりゆか ・コッショリ ・年上誘い受け
1 22/02/01(火)06:08:33 No.892641374
その後は特段何もなかった。 なにもないというのは文字通り、彼女とは何もしなかったということ。 ……何だかな。 そんな事をぼんやりと思いながら、隣で眠っている少女を眺める。 彼女は安らかな顔をして、私の手を握りしめながら眠っていた。 「……貴女は、結局何がしたいのかしらね」 そう言って、空いている手で少女の頬を摘む。 私に頬を摘まれた少女は途端に寝苦しさを覚えたのか、眉を歪めながら寝苦しそうに顔を背けて私の手から逃れる。
2 22/02/01(火)06:08:44 No.892641376
「……まったく」 ぽつりとそう呟いてから、ため息を一つ漏らした。 彼女が何をしたかったのかは、簡単に推測がつく。 ……私に居なくなってほしくなかったのだろう。 おそらくは彼女の両親のように。 それだけでキスをしたというのは安直だが、恐らく私が好きだというのも彼女が見つけ出した一つの結論なんだとは思う。 ……だったら、どうしてくれようか。 そんな事をぼんやりと思いながら、眠りこけている少女を眺める。 早春の夜は静かだ。 窓の外からは虫の鳴き声も、鳥の鳴き声も響かない。 ただ外から漏れてくる月明かりだけが、彼女へと降り注いでいた。
3 22/02/01(火)06:08:59 No.892641388
「……もう少し、生きてみようかな」 ……彼女に嫌われるまでは。 そんな事を思いながら、枕に頭を預けて目を閉じる。 隣から、微かに少女の寝息が響いている。 彼女はすっかり眠っているが、私の手のひらをぎゅぅっと握ったままだ。 ……もし、私が手を離したら彼女はきっとパッと飛び起きて私を抱きしめるだろう。 そう思わせるのは、ただ何となく。 ……だけど、きっとそうなのだろうな。 「……おやすみなさい」 それだけ言って、綿の緩くなった布団に体を預けた。 ……布団の中は、少女と私の温もりで満ちている。 窓の外からは月明かりだけが、カーテンの隙間からこぼれていた。
4 22/02/01(火)06:09:11 No.892641399
─── 「ゆかりさん、起きてください」 そう言って少女が私の体を揺する。 ……それは何時もの朝のようで、何となく不機嫌な気持ちになった。 昨日にあったことなんて、まるでなかったかのように少女が私を起こそうとするのが気に食わないのだ。 だから、彼女の手を引いて布団の中に引き込んだ。 「わっ」 「……おはよう」 「あ、あの……何ですか……?」 私がそう言って布団の中で少女の腰を引くと、彼女は驚きながら頬を赤く染めながらこちらを見上げてくる。 暖かな空気の満ちた中で私をじぃっと見つめる少女に、私は薄く笑みを浮かべた。
5 22/02/01(火)06:09:35 No.892641422
「……何だと思う?」 そうしてゆっくりと少女の体を抱き寄せながら、小さく笑い声を漏らす。 彼女は私の体と密着しているのが恥ずかしいのか、体を捩って頬を赤く染めている。 ……キスをする気概はあるけど、体をくっつけるのは恥ずかしいらしい。 「わ、わからないです……」 「……きりたんはどうしたい?」 「えっ、えっと……」 少女は暫く困惑したような表情で、暫く私の顔から目を反らす。 それから暫く彼女の表情を見つめているが、彼女は暫くして曖昧な笑みを浮かべるだけ。 「……わからない?」
6 22/02/01(火)06:09:52 No.892641445
私がそう言って彼女に語り掛けると、彼女はゆっくりと頷く。 ……それもそうか。 学校にもろくに行ってなかっただろうし、性教育もろくにしてないのだろう。 ……どうしたものか。 「……そっか」 「ご、ごめんなさい……」 彼女はそう言って、申し訳無さそうな表情をしてみせる。 ……別に、謝らなくてもいいのに。 そんな事を思いながら、少女の顔を暫く見つめる。 彼女は私が近いことがまだ恥ずかしいのか、少し落ち込んだ表情のまま頬を赤く染めている。 「……きりたん、キスの仕方知りたい?」 「……え?」
7 22/02/01(火)06:10:05 No.892641465
私はそう言って、彼女の柔らかな頬に手を触れた。 まだ幼い彼女の肌は柔らかく、すべすべとしている。 ……羨ましいとは思うが、私がそうなったとしても特に活用方法は思いつかない。 少女は私の顔を見ながら、まだよく分かっていなさそうな顔をしてみせる。 「キスに……やり方とかあるんですか?」 そう言って、少女は私に質問を投げかけた。 ……ああ、本当に彼女はそういうことを知らないのだろう。 だったら、私をものにしたらどうするつもりだったのか? ……多分、一緒に居るだけでも幸せだったのかもしれない、が。 それだけだと私をものにしたとはとてもとても……。 「ええ、ありますよ」
8 22/02/01(火)06:10:20 No.892641473
私がそう言うと、少女は途端に不安げな表情になる。 「……ゆかりさんは、前にしたことが有るんですか?」 そう言ってこちらを見上げる少女の瞳は、不安げに揺れている。 ……正直な所、無い。 だけど、少女よりは上手に出来る確信はある。 「……どっちだと思う?」 「……えっ?」 私はそう言って彼女の顔を見ている。 それから暫く彼女は私の顔を見つめていると、突然泣きそうな顔をしだす。 ……意地悪しすぎた。
9 22/02/01(火)06:10:41 No.892641489
「……してたら嫌?」 「……はい……」 そう言って彼女はべそをかき始めた。 ……弄りすぎたか。 そう思いながら、少女を優しく抱きしめる。 「ああはいはい……誰ともしてませんよ」 「……本当ですか?」 「ええ、本当です」 そう言って、少女の体を優しく抱きしめる。 暖かくって柔らかな少女の体を両腕で抱きしめると、私の指がくすぐったかったのか彼女が小さく吐息を漏らした。
10 22/02/01(火)06:10:54 No.892641503
「んっ……」 「……嫌でした?」 私がそう言って少女に尋ねると、彼女は小さく首を横に振ります。 「少し……くすぐったいだけです」 ですがその表情は赤く、ただくすぐったいだけではないように見える。 その顔立ちの幼さに、僅かに罪悪感が募る。 ……本当に良いのかな。 そんな事をぽつりと思いながら、私は少女の頭を撫でます。 「……後悔はありませんか?」 「……ゆかりさんだって、初めてのキスは私じゃないですか」
11 22/02/01(火)06:14:34 No.892641700
今日はここまで fu764926.txt きりたんが主導権を握るまで後数話
12 22/02/01(火)06:21:26 No.892642030
朝からえろい…
13 22/02/01(火)07:18:48 No.892645635
ゆかりんボディが意外と雑魚なことがわかったらもうきりたんの勝ちだよね…
14 22/02/01(火)07:43:49 No.892648116
>ゆかりんボディが意外と非力なことがわかったらもうきりたんの勝ちだよね…