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    22/01/28(金)05:59:55 No.891278062

    [不定期] 会社から逃げて、幼女に拾われようシリーズ [成分] ・きりゆか ・コッショリ ・年上誘い受け

    1 22/01/28(金)06:00:38 No.891278089

    目を覚まして、額に浮かぶ汗を撫でる。 相変わらず夢見はあまり良くない。 思い出せない夢に思いを馳せるのにも飽きた私は、隣で眠っている少女に目線を動かす。 昨夜まで少し腫れぼったかった少女のまぶたは、今は何時ものように治っている。 ……あの対応で本当に良かったのか? そんな事をぼんやりと思いながら、少女の顔を眺める。 昨日の少し悲しげな表情を思い出すと、憑き物が落ちたかのような安らかさだ。 今の表情も、昨夜の表情もどちらも彼女のものだ。 親を悼む彼女も、曖昧な笑みを浮かべる彼女もどちらも彼女自身。 そして昨夜の彼女の話を聞いてからずっと考えていた。 彼女が自罰意識を持つのは間違っている、その認識に私は誤りはないと思っている。 それを誰かに導いてもらう必要がある。 ただ、私は立派な大人ではない。

    2 22/01/28(金)06:00:49 No.891278097

    この少女を導くには、頼りない存在なのだ。 そう考えるとやはり少女にはしっかりとした大人が必要だろう。 私のような精神薄弱者ではない、しっかりとした大人が彼女には要るのだ。 彼女を支え、将来を考えてあげられるようなそんな人。 ……それは私ではない。 そんな事を考えながら、私は無意識の内に静かに少女の頭を撫でようとして手を引っ込める。 ……考えてみれば、馴れ馴れしいか。 そんな事を思いながら、もう一度目をつぶった。 眠るわけではない、かといって起き上がった際に少女の体を揺すって起こすのも憚られる。 ならば、これからどうすれば良いのかを考えるべきだろう。 どうすれば、この善良な少女を支える大人を見つけられるのか、そんな事を考えながらただじっとし続ける。 まだ時刻は朝も早い時刻、春に近いとは言え窓の外は暗い。 この少女が起きるまでに、まだ時間はあるのだ。

    3 22/01/28(金)06:01:10 No.891278110

    ─── だが結局それらしい考えは浮かばなかった。 世間知らずは少女だけではなく、私もらしい。 いっそ公共サービスを活用するべきだろうか。 そんな事を思っていると、隣で眠っている少女が起き上がるのを感じる。 寝ながら握っていた私の手をゆっくりと離して、少女が立ち上がって布団から這い出ていく。 それから少女は私を少しだけ揺すって眠っているのを確認した後、寝間着を着替えて本格的に私を揺り起こしにかかるだろう。 少し遠くで聞こえる布の擦れる音と、何かが床に落ちる音。 そんな中私は布団の中で少女の準備が整うのをじっと待つ。 そして予想通りに少しして少女の声が耳に届く。 「ゆかりさん、起きてください」

    4 22/01/28(金)06:01:24 No.891278119

    小さな手が私の体を揺する、何時もの朝。 私はゆっくりと目を開くと、少女が私の顔を見ながら微笑む。 「ほら、そろそろ着替えて朝ごはんを食べましょう」 そう言って、少女は私の顔を見ながら笑みを零す。 ……昨日の朝とも変わらない表情に、昨日の出来事がなかったかのような錯覚を覚える。 だが、もしかしたら彼女は昨日起こったことに対する反応を思いつきかねているのだろうか。 「……おはようございます」 「ええ、おはようございます」

    5 22/01/28(金)06:01:49 No.891278142

    そんな事を思いながら返事をすると、少女はますます笑みを浮かべて挨拶をした後、先に洗面台に向かっていった。 そんな少女を見届けてから布団から這い出た。 布団を出てみるとまだ寒さを感じる。 ……それでも少女が毎朝、私より先に起きていることを考えると立派なものだ。 今日はもうちょっと眠ろうとか、そういうことを少女はしない。 ……昨日の事を思い出し、まだいい子で居ようとしているのだろうかとふと思う。 もしそうであるならば、もう少しルーズでも良い。 もう少しダダをコネてもいいし、ワガママを言っても良い。 でもそうしないだろう。 無意識の内に形作られた、わがままを言ってはいけないという気持ちは私が思っているよりもずっと根深い。 ……どうしたら、もう少し他人に甘えてくれるのだろうか。 そんな事を思いながら、着ていた寝間着代わりの衣服を脱いで普段着に着替えていく。

    6 22/01/28(金)06:02:02 No.891278154

    使い終えた衣服を洗濯かごに入れて、まだ量が少ないので洗濯機に入れず置いておく。 それから部屋着を着て、顔を洗って歯を磨く。 顔を水で拭ってから。鏡に映る何時もの不健康そうな表情を見てみるが代わり映えしない。 そんな何時ものルーチンを終わらせて、少し背伸びをした。 パキパキと鳴る骨の音を聞きながら、小さくため息を漏らす。 ……以前より体力は戻ったと自負しているが、また少女と買い物に行けばまたすぐにヘタるだろう。 いっそたまに彼女と出かけて、無理矢理でも体力をつけるべきだろうか。 そんな事を思いながら、ふと我に返って苦笑いを零す。 そのうち死ぬ予定を考えている人間が何を言ってるんだか。 そんな自嘲を漏らしながら、台所へと歩いていく。 「あ、今日はパンですよ」 「うん、わかった」

    7 22/01/28(金)06:02:17 No.891278171

    台所に入ると、少女がこちらに気がついてそんな言葉をこちらに投げかける。 私はそう言って食パンをレンジに入れて、腰にエプロンを巻いた少女を見つめる。 ……そろそろ料理も手伝ったほうが良いのだろうか。 そんな事を思いながら、少女がレンジの前に立って中のパンを確認している様子を眺める。 彼女は私が調理を手伝わないのを特に気にする様子もないが、たまにはそっちのほうが良いだろう。 そんな事を思いながら、冷蔵庫から水の入ったポットを取り出してコップに水を注ぐ。 「きりたん」 「はい、どうしましたか」 そう言ってこちらに目線を向ける少女に、私は口を開く。 「今日のお昼は何が食べたい?」 「え、私は別に何でも……それより、ゆかりさんが食べたいものはありませんか?」

    8 22/01/28(金)06:02:36 No.891278185

    そう言って少女は、自分自身よりもこちらを優先するように口を開く。 ……もしかして彼女も特に食べたいものは無いのだろうか? 「私も何でもいいのですが……」 「うーん……そうですか」 そして少女はまたレンジを見つめ始める。 ……我欲のない子供だ。 可愛げがあると言えば聞こえは良いが、一周回って面倒くさい。 多分本音なのだろうが、可愛がりように悩む。 「きりたんは好きな食べ物ありますか?」 「美味しければ、大体何でも好きですよ」

    9 22/01/28(金)06:02:49 No.891278191

    そう言ってこちらを見上げる少女に、母親の今夜は何を食べたいのかと聞く心境を見出す。 とはいえ、彼女は実際には何を出したとしても喜んで食べるだろうから、実際には違うのだろうけど。 「……嫌いな食べ物は?」 「うーん……特には」 ……恐らくだが、何でも出してやれば多分どうであれ喜ぶのだろう。 だがそうするのも少し考えなければならない。 私自身は味覚がわからなくなっているから、手作りするとなると少し味が不安なのだ。 ではどうすれば良いのかと言えば、少女と一緒に作ればよい。 目が悪いわけではないから、焦げなどはすぐに分かる。 後は作っている最中に彼女に時折味見してもらえばいいだろう。 そんな事を考えながら、彼女に口を開く。

    10 22/01/28(金)06:03:05 No.891278204

    「……まあ、取り敢えず今日のお昼は私が作りますよ」 すると、少女は何処か驚いたような表情を見せる。 ……もしかして、私は料理が出来ないと思われているのだろうか? 「え、そ、そうですか?」 「ええ……お世話になっている身ですから」 私がそう言うと彼女は苦笑いを漏らした。 「気にしなくてもいいのに……」 「そう言わずに、それにきりたんも料理のレパートリーが増えて良いじゃないですか」 「うーん……そこまで言うなら……」

    11 22/01/28(金)06:03:19 No.891278208

    彼女は何処か不承不承という雰囲気を出しながら、私を見上げる。 その表情はさっきの少しだけ困ったような笑みのままだ。 ……そんなに私の料理が不安なのだろうか? 一応、これでも最近まで私は一人暮らしをしていたのだが……。 「……兎に角、今日のお昼は私が作りますから、きりたんは見ててもらってもいいですか」 「わかりました、じゃあ楽しみにしておきますね」 そう言って、彼女はまた少し曖昧な笑みを見せる。 ……それが愛想笑いに見えるのは、ただの偏見だろうか? ───

    12 22/01/28(金)06:05:58 No.891278320

    今日はここまで fu752764.txt きりたんの小さいおててに触られて性的興奮を得るゆかりさんは好きですか? 私は好きです

    13 22/01/28(金)07:04:06 No.891281426

    わかるよ…

    14 22/01/28(金)08:46:38 No.891293211

    いい…..