ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/01/23(日)23:22:32 No.889935036
泥の健啖家
1 22/01/23(日)23:24:46 No.889936064
「こういうことがあると幹事はいつもトリスタン卿のような気がします」 「ははは。どの騎士とも一定の距離感がある円卓の騎士というと私以外にはベディヴィエール卿くらいですからねぇ」 腕組みをしてからからと笑うトリスタン。 隣に立つパーシヴァルは小さく頷いてから宴席の方の様子を見た。 なるほど見事な配置だ。個人的な諍いがある騎士同士は鉢合わせぬようなるべく遠くに。 それでいて仲の良い騎士で固まりすぎないよう適度に分散して知らぬ者とも親交が深まるようにしてある。 件のベディヴィエール卿は王の元か。トリスタンがよく任せられるわけだった。 「でも、事あるごとにこのような配慮を回すのは大変ではありませんか?」 「それはもちろん楽ではありませんね。しかし誰かが務めねばならないことですから。 宴席に集うことも円卓の結束のためには重要なことですので。 なんならたまには役目を代わっていただけます?パーシヴァル卿」 「え、遠慮しておきます」 つい返事に角が混じって固くなる。 こちらに顔を向けたトリスタンのにっこりとした笑顔が、まるで何日も続けて野戦を繰り広げた後の騎士のようにやつれて見える錯覚を覚えたのだ。
2 22/01/23(日)23:30:01 No.889938154
>熊耳王は大食らいなんだろうか原作みたく not腹ペコ yes甘党
3 22/01/23(日)23:31:02 No.889938687
はちみつが好きそう
4 22/01/23(日)23:33:16 No.889939740
蜂蜜をたっぷり使ったはちみつカステラケーキをご賞味いただきたい
5 22/01/23(日)23:33:35 No.889939875
ガウェインとラモラックが向かいとかになったらギスギスするか場が冷えきって飯とか酒マズくなりそうだしな…
6 22/01/23(日)23:47:19 No.889945417
「私にこれを食べろと?気遣いは無用だと伝えたはずですが」 席に座ったセイバーが氷の温度の流し目を送ってくる。 机の上には切り分けられたカステラが皿に乗せられていた。たっぷりと蜂蜜を使った逸品である。 その生地はしっとりとキメ細かく、口に入れれば滑らかに溶けて後には優しい甘さしか残らない。 そんなカステラをじろりと睨みつけたセイバーはおもむろにフォークを手にしてずぶりと沈み込ませた。 「いいでしょう。ただしそれで私があなたに対する態度を変えるなどとは思わぬよう。…あむ」 一口サイズに切ったカステラを小さな口で頬張った。表情は目元に至るまで一切変わらない。 ただ、ぺたんと寝ていた耳がぴんと天井目掛けてぴんと立ち上がった。 「…。…まぁ、悪くないのでは。別段それでどうというわけでもありませんが」 口振りの割にカステラを千切るフォークの動きが止まらない。あっという間に無くなっていく。 やがて空になった皿を前にして(無くなってしまいましたね)とでも思っていそうなセイバーの前におかわりの皿を差し出した。 「…。…いいでしょう」 皿が空になって残念がるように寝ていた耳が再び嬉々として起き上がった。
7 22/01/23(日)23:51:16 No.889946903
なんだい今日は見たいSS言ったら書いてくれるのかい
8 22/01/23(日)23:58:42 No.889949487
>なんだい今日は見たいSS言ったら書いてくれるのかい んー まー 書けるのならみたいな