虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    22/01/20(木)00:17:19 No.888589823

    「プイ〜ッ…プイ〜〜!!…チチンプイプイっ!」 「こんな朝っぱらから何してるんスか」 朝、プレハブ…もといチームルームに入ってきたオルフェーブルの目に入ったのは、珍妙なポーズを取りながら、奇妙な声をあげる友人の姿であった。 「魔法プイ。」 「……スイープ先輩に何吹き込まれたんスか」 「このー…なんとかリング?っていう指輪を───────」 「スリングリングよ!」 話に割り込みそう訂正したのは、今回の事の元凶であろうスイープトウショウ。 「そうプイ!それを左手につけて…こう…右手をグルグル回すとポータルが開けるらしいプイ。」 そう言いながら、再びポーズをとるプイプイ。

    1 22/01/20(木)00:17:30 No.888589879

    「で、開いたんスか?」 「だめプイね。」 ため息をつきながら、スイープに目線を送るオルフェ。 「な…なによ!」 「スイープ先輩はコレ、使えたんスか?」 「………………………………え、ええ!もちろんじゃない!」 ああ、使えなかったんだな…という気持ちを込めた視線をオルフェは再び送った。 「な…何よその目!言っておくけど!その指輪は本物よ!」 「本物ってなんスか…」 「師匠のところからくすね…借りてきたんだから!」 「師匠…?」

    2 22/01/20(木)00:17:40 No.888589930

    ━━━━━━━トレセン学園近郊"風変わりな医師"の隠れ家にて 「しーしょーうー!今日こそは私に魔法を教えてもらうわよー!」 「だから何度も言っているだろう。私は君に何も教える気はないしそもそも師匠じゃない!」 「いいじゃないのちょっとぐらいー!」 「はぁ…最初に見られた時に記憶を消しておくべくだったか…いやしかし記憶消去の魔術はロクなことに…」 「何ブツブツ言ってるのよ!早く教えてちょうだい!」 「ここはホグワーツじゃない!早く帰れ!」 「もー!何よ!!!」

    3 22/01/20(木)00:17:52 No.888589990

    「っていうことがあってね」 「完全に一方的に呼んでるだけっスね…」 「迷惑がられてるプイね。」 「その時部屋の中から借りてきたのよ。」 「完全にダメなやつプイ。」 「早く返してきた方がいいっスよ…」 「最初から明日返すつもりよ!それより、オルフェもやってみなさいよ!」 無理矢理話を打ち切り、指輪を渡すスイープ。 「えぇ…別にいいっスよ…ウチはたまに手がムズムズするぐらいで魔術なんて使える訳無いっスから」 「ムズムズするのは病院行った方がいいと思うプイ。」 「アタシもそう思うわ。」 「なんスか急に二人とも息が合うッスね…」 そう言いながらも、渋々スリングリングをはめたオルフェは、先程のプイプイのポーズを真似しながら手をグルグルと回す。

    4 22/01/20(木)00:18:07 No.888590044

    「………」 「……………」 「なんも起きないッスね。」 「やっぱりダメプイね。」 「はぁ…せっかくだし聖剣先輩とか姉御にもやらせてみたらどうなんスか?」 「そういえばデュランダルのこと見かけてないわね。いつもなら素振りしてるのに。」 「言われてみればそうっスね…プイ先輩なんか知ってるっスか?」 「何も聞いてないプイ…とりあえずエールちゃんにでもやってみてもらうプイ?」 「そうっスねー」 そう言いながら、オルフェが指輪を外そうとしたその時、彼女とスイープのスマホが同時に鳴動した。 「ん…なんスかね」 「あら、アタシもだわ」 そう言いながら二人は通知を確認する。