ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/01/14(金)23:04:11 No.886916366
トレーナー室へ足を踏み入れると、穏やかな寝息が聞こえました。見てみると、デスクに突っ伏して居眠りをしているトレーナーさん。 目の前のノートパソコンの画面を見るに、作業中についつい寝落ちてしまったようでした。 先程スマホのメッセージでやり取りした限りでは、切羽詰まった仕事状況ではなかったはず。 「……お疲れさまです、トレーナーさん……」 ソファーにあったタオルケットを掛けます。するとトレーナーさんは少し身をよじり、タオルケットを掴んで包まると再び寝息を立て始めました。 「ふふ……」 そんなトレーナーさんが可愛く見えて。 椅子を持ってきてデスクの向かい側に置き、腰掛けます。ノートパソコンをどかして私もデスクへ身体を預けると、同じ目線にトレーナーさんの寝顔が見えました。 手を伸ばして、頬をつんつんと突きます。何やらむにゃむにゃと寝言を呟きながら、トレーナーさんは私の手を払います。
1 22/01/14(金)23:04:26 No.886916469
なんだか拒絶されたみたいでムッとして、今度は頬を優しく撫でてみました。 するとトレーナーさんは寝惚けたまま、私の手を弱々しく握りました。 「カフェ……」 突然口から漏れた、私の名前。起きてしまったのでしょうか。ですが目を開ける気配はなく、そのまま再び安らかな寝息。 「……アナタは今、どんな夢を見ているんですか……?」 返事はありません。夢の中の私は、アナタにとって幸せな存在でいられているでしょうか。 トレーナーさんを見守っているこの空間が、今はとても暖かくて。私も自然と、笑みが溢れてしまって。 本当にこの人が、私はきっと大切で……。
2 22/01/14(金)23:04:49 No.886916625
「ぐ、ぐぐ……」 などと思っていた矢先、トレーナーさんは小さく呻き、私の手を握る力が強まりました。 何が悪い夢になり始めてしまったのでしょうか。心配になって起こそうとしたら……。 「か、カフェ……ちょっと待て、どうしてそんな怖い笑みで迫ってくるんだ……」 「あ」 そういえば、今気付きました。 お友だちが、どこにもいません……! 「待ってカフェ駄目だって……俺たちはトレーナーと担当バで……そんなの……」 「起きてください」 ノータイムでトレーナーさんの頭をはたきました。ゴンッと少し痛そうな音が鳴り、トレーナーさんの顎がデスクに叩きつけられます。
3 22/01/14(金)23:05:09 No.886916797
「いだっ!? か、カフェそんな強引な……!」 「目、醒めましたか?」 「え? あれ? ……ああ、夢か、良かった……」 唇の端のよだれを拭きながら上半身を起こすトレーナーさん。デスクに身体を預けたまま膨れっ面をしている私を見て、何となく状況を察したようでした。 「……あー、今の夢って……」 「ちょっとお話してきますね……」 逃しません。 椅子から立ち上がり、コソコソと離れようとしていたお友だちの首根っこを掴みます。味見くらいいいじゃん、とはお友だちの弁。 「にゃーじゃないんだから……しっかり反省してもらうからね」 そう宣告してトレーナー室を出ようとしたとき。後ろから、小さく声が聞こえました。
4 22/01/14(金)23:05:29 [おしまい] No.886916927
「はあ……さっきの夢、本当にカフェだったらなあ……」 きっと私には聞こえていないつもりの独り言だったのでしょうが。ウマ娘の耳はいいんです。 「……その夢、そのうち本当にしてあげましょうか……?」 「っ!?」 くすりと笑って告げると、赤面してこちらへ顔を向けるトレーナーさん。 いや、その……などと口ごもりながら、両手で顔を覆ってしまいました。 ふふ、やっぱり可愛いトレーナーさんです。 「……本当に、そのうち、ね……」 今度はトレーナーさんに聞こえないように、自分の胸に秘めるように。 少しぽわぽわした心持ちで、囚人を片手に部屋をあとにしました。
5 22/01/14(金)23:06:28 [s] No.886917382
寝顔を覗き込んでくる思春期カフェさんも可愛いね では爪先ケア倒錯カフェを書かねばならないので失礼する
6 22/01/14(金)23:07:27 No.886917795
書き込みをした人によって削除されました
7 22/01/14(金)23:07:48 [お友達] No.886917914
ちょっと位良いじゃん
8 22/01/14(金)23:08:49 No.886918335
>ちょっと位良いじゃん ☕ダメです。
9 22/01/14(金)23:10:51 No.886919247
なんだい今日のカフェは随分と清純じゃないか