22/01/13(木)23:13:24 まだ寒... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1642083204136.png 22/01/13(木)23:13:24 No.886613973
まだ寒さが残る夜。もうすぐ零時を迎えて。 私は今夜、大人の階段を昇る。 隣には愛しいトレーナーさん。 「初めて会ったときから……私も、少しは成長できましたか……?」 「カフェはあの頃から大人びていたよ」 そう言って、トレーナーさんは私の前髪を掻き分けます。こっそりと隠していた黄色い瞳が、アナタの視線と交差する。 「早く欲しい?」 「……ええ……ずっと、待ってましたから……」 トレーナーさんが腕時計に目をやります。私も覗き込むと、その時間までは、あともう少し。
1 22/01/13(木)23:13:38 No.886614056
「五、四……」 「三、二……」 二人で一緒に、文字盤を数えて。 「……ゼロ」 トレーナーさんが呟くのと同時に、バーカウンターの奥から一つのカップ。 スプーンに載った角砂糖にブランデーが注がれます。少し多めのブランデーは角砂糖に染み入り切らず、いくらかがスプーンの上からカップの中へと垂れていきました。 バーのマスターの手によって静かに火が灯されます。火が消えると、フランベされた砂糖を、トレーナーさんがコーヒーと優しく混ぜて。 「誕生日おめでとう。カフェ・ロワイヤルをどうぞ、お嬢様」 「……お嬢様なんてやめてください、トレーナーさん……」
2 22/01/13(木)23:13:52 No.886614122
にこにこしているトレーナーさん。口ではそう言いながら、私も笑みを隠しきれません。 今日は、私の二十歳の誕生日。トレーナーさんに連れられて、バーで初めてのアルコールです。 「飲んでご覧、少しずつね」 「はい……」 コクリと一口飲み込むと、喉元に微かな熱。それからしばらくおいて、少しだけ頭がくらりとしました。 「大丈夫かい?」 「ええ、これくらいでしたら……多分」 アルコールなどなくても、私の心は既に浮かれ始めていて。少しずつ飲むたびに熱くなっていくのは、僅かに含まれるブランデーのせいでしょうか。 くいっと最後のひと口を飲み干すとそれが後押しになったのか、ふらりとトレーナーさんにもたれかかってしまいました。
3 22/01/13(木)23:14:13 No.886614232
「ちょっと強かったかな?」 「……どうでしょうか」 意識ははっきりとしています。頭痛などもありません。ただ、心がほわほわとしていて……私はアルコールに負けたのでしょうか。それとも……。 「今日は帰るかい、家まで送るよ」 「……いえ……」 今夜は、アナタと一緒に。 潤んだ目で見つめているうちに、そんな気持ちが私の黄色い瞳から伝わったのでしょうか。 トレーナーさんは首を横に振って。 「駄目だよ、門限が……」 「いつの話をしてるんですか……?」
4 <a href="mailto:おしまい">22/01/13(木)23:14:35</a> [おしまい] No.886614365
トレーナーさんの手を握ります。 私がトレセンの寮を退寮したのは、もう随分前。少し憧れていたこともあり、それ以来一人暮らしをしていたのですが。 「ああ、そうだったね」 「ですから……今夜は、アナタの部屋に……」 私の言葉にトレーナーさんは逡巡するように目を逸らしましたが、少し間をおいて、覚悟を決めたようにマスターへ告げました。 「すみません……タクシー、呼んでもらえますか」 その言葉に、私の身体が微かに熱を帯びました。 私は今夜、大人の階段を昇る。
5 <a href="mailto:s">22/01/13(木)23:14:58</a> [s] No.886614480
清純なカフェさんのその後はご想像にお任せします
6 22/01/13(木)23:20:56 No.886616305
ねぇこれインモラル…
7 22/01/13(木)23:21:55 No.886616589
やったのかいカフェ
8 22/01/13(木)23:22:56 No.886616904
子供がウマ娘なら是非とも私に調べさせておくれよ
9 22/01/13(木)23:31:14 No.886619264
成人してるなら清純…清純かなあ…?
10 22/01/13(木)23:31:38 No.886619381
カフェに白いのが注がれたらマンハッタンカフェオレになるのかい?
11 22/01/13(木)23:33:49 No.886619996
空気を読んで何も言わないお友達