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22/01/13(木)22:23:26 冷え込... のスレッド詳細

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22/01/13(木)22:23:26 No.886594705

冷え込みが厳しくなる冬の夜、屋敷内のメイドはリラクゼーションルームで思い思いに休息を楽しんでいた。 「ほーらラドリー、スモアできたよ~口開けて」 薪の燃える暖かな音と可愛らしい声に包まれた部屋の中は、使用人の物としては似つかわしくない 使い古されてない、快適な家具が不足なく用意されメイド達に安らぎを与える 「ん…あーん…」 「こらこらパルラ、寝ながら食べさせたらダメよ?」 主の意向で用意された調度品の数々、自分達には過ぎた物だと、苦言を呈す家政婦に対して 「他者に豊かさを見せつけたいだけ」 と、軽薄そうな作り笑いを浮かべ心にもないそれらしい理由を付けてで流した主 ため息と感謝の言葉を述べ、それを許した家政婦はここにはいない。

1 22/01/13(木)22:24:39 No.886595105

鍵束の音を響かせ、施錠の確認をして回るドラゴンメイドハスキー 私がいては落ち着けないでしょう。と何時もリラクゼーションルームは利用せず 自室で休息を取るが、仕事好きの彼女は明日の予定を確認し終えるとやることもないからと 休みもせずに寒い中で見回りをしていた。 丁度全ての部屋を見終わるころ、廊下の先に人影が一つ 「ご苦労様メイド長」 銀のメッシュを入れた緑の長髪を靡かせ、飄々としたどこか怪しげなモノクルの青年 この屋敷の主アレイスターがハスキーを呼び止める。 「旦那様、いかがなさいましたか」 「こんな夜だ、付き合ってもらおうかと」 微笑を浮かべる主に対してハスキーは少し間を空けてから承知いたしましたと 何処か嬉しさが籠ったような白い溜息のあと、一礼してアレイスターの後を付いていく。

2 22/01/13(木)22:26:26 No.886595781

招かれた書斎、天井まで伸びた本棚に並ぶ魔導書の数々と旦那様が可愛がる アルミラージとセキュアガードナーが手を振り、遅れてクロシープが編み物の手を止めて めぇ。と会釈して微笑ましい姿につい頬が緩んでしまう 「さぁメイド長」 ただ来るように言えばいいのに、優しく手を差し伸べる旦那様 世の婦人が見ればとても魅力的なのでしょう。 けれど私には蟲惑魔の誘いに思えてしまう、旦那様は私たちに甘すぎる ハウスキーパーとして、自分たちは使用人であり過度の歓待を受ける身分ではないと。 「お戯れが過ぎます」 そう言ってその場に立ち止まり、歩み寄ろうともせず窘める素振りをする 「では仕方がない」 畳んだ翼ごと腰を抱かれ、本棚の前へエスコートされる…こうなるのは分かっているのに 分かっていながら旦那様が来るのを待つように尻尾を軽く振り、言葉だけの拒絶をしてしまう。

3 22/01/13(木)22:27:34 No.886596220

「皆、後を頼みます。」 甘糖人参をかじるアルミラージやセキュアガードナーにニット帽を被せるクロシープが 留守番は任されたと手を上げる。 旦那様の手の甲の赤い魔法陣が光ると、本棚が仰々しく動き隠し扉が現れる 曰く「男はいくつになってもこういうのが好きなんです」 そう、何時もと違うどこか少年の顔で、年上に語り掛けるように言っていたのは今でも覚えている。 「ようこそハスキー」 ドアの先はバーカウンター等を備えた娯楽室と言った内装で、季節を感じさせない適温が心地いい どういう仕掛けか分からないが、部屋に入ると同時にメイド服から 竜人用のカクテルドレスへお召替えが済んでいる。

4 22/01/13(木)22:29:08 No.886596866

「旦那様…何度も言っていますが、私はこのような服を着る身分ではありません。」 魔法交易都市の職人が作ったドレスは着心地が良くて、私の好むような落ち着いた黒とワインレッドのシックなデザイン 尻尾と翼のスリットのサイズから何まで、私に合わせたようでパルラが見たら悪戯な口元がつり上がるだろう。 「私のメイドというだけで理由は十分です。さぁかけて」 酌は私がと言うが、決まって旦那様は私を席に座らせる。 「本当に仕方のない人です…」

5 22/01/13(木)22:30:33 No.886597399

他愛の無い会話から始まり、グラスを傾ける回数が増えるにつれて会話も弾んで 蒸留酒を一瓶空にするころには、はしたないほど言葉が多くなってしまう 「それでラドリーったら、うらら達を見てお化けが出たなんで言うんですよ」 「あの時は大変でしたね」 「旦那様も旦那様です、安心するまで毎晩子守をするなんて私たちに甘すぎます。」 メイドとしての自分を脱がされ、酒で気分を高揚させられて口が緩む 旦那様は何時もそうだ、読みたい本があれば読んだからとおさがりで寄こして 流行りの菓子が出れば土産にと買ってきて、私たちに甘い 「監督役の私にまで甘くして、私まで弛んだらどうするんですか?」

6 22/01/13(木)22:31:17 No.886597713

「自分を律することができる貴女だから甘くできるんです」 「………分かってるくせに、ズルい人」 本当はまだ酔いが浅い、お酒のせいだ雰囲気のせいだ旦那様のせいだと…免罪符を握ってしまえば こうして享楽も仕方がないと自分を律せない私、それを知りながら理由を与える旦那様に ぽつりと零しながら、またグラスを傾ける

7 22/01/13(木)22:32:35 No.886598205

「貴女は甘えるのも楽しむのも不得意だ、心配になるほどにね」 「私は仕事が愉しみなつまらない女なんです」 本当は違う、こうして旦那様が構ってくれるのが愉しみになってしまっている。 カウンター越しに角を愛でられると、官能が脳を融かし自分は真面目だというポーズも忘れ 強請るようにうっとりと、撫でやすいように身を少し乗り出してしまう 「なら…楽しくしましょう」

8 22/01/13(木)22:33:48 No.886598658

旦那様の逞しい手が慈しむように、私の自慢の赤い角先から黒い根元、頭を経て耳から首に撫でて下り 淡いエメラルドのような瞳が近づき、少し怪しげな優しい声で耳元を震わせる 「夜伽を命じます…いいですねハスキー?」 旦那様ができる限り優しい、拒否権の無い言い方で私に同意を求める。 恍惚が胸の中で脈打ち、ふっとため息が溢れて私は上目遣いのままこくりと頷く。 「………少し酔いが深いです、立てるかしら…」 「抱えますよ、さぁ手を伸ばして」 酩酊感と期待感に浸りながら、旦那様に手を伸ばす 月は人を狂わせる。幼いころに月の女神と共に育ったと噂される旦那様は 人を狂わせる魔性が宿っているのかもしれません

9 22/01/13(木)22:34:26 No.886598899

昨今のウィッチクラフトとアレイスターの見てやりたくなった メイド長は真面目な顔してるけどいやしい アレイスターは誰もいないとこでいやしいのを解放させる そういうのだとスケベだと思います あとドラゴンメイドはストライカードラゴン使うのでイグニスが悪い

10 22/01/13(木)22:35:01 No.886599105

またAIなのか…

11 22/01/13(木)22:36:09 No.886599565

流石に節操なさすぎだろ眼鏡

12 22/01/13(木)22:40:41 No.886601336

書いてたらウィッチクラフトの人が立ててダメだった

13 22/01/13(木)22:41:04 No.886601484

アルバスくんが逆レされてる裏でこんなことに

14 22/01/13(木)22:43:28 No.886602439

アルバス君ドラゴン何でも食うマンになっちゃった…

15 22/01/13(木)22:44:43 No.886602916

むっ ありがたい

16 22/01/13(木)22:46:06 No.886603483

メルカバーしたんか!

17 22/01/13(木)22:49:13 No.886604759

最低だよ…アレイスターも…クロウリーも…

18 22/01/13(木)22:53:06 No.886606514

>メルカバーしたんか! アウゴエイデスかもしれない

19 22/01/13(木)22:59:13 No.886608837

>むっ >ありがたい 長くなったのを見てもらってありがたい… メイドとアレイスターの組み合わせ好きなんだ

20 22/01/13(木)23:00:17 No.886609227

ウブなメイド長いいよね

21 22/01/13(木)23:01:35 No.886609736

いやしい…

22 22/01/13(木)23:08:38 No.886612336

大人って感じがする

23 22/01/13(木)23:11:01 No.886613135

ドラゴンメイドはコキュートス以外はセーフ

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