ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
22/01/08(土)19:24:28 No.884829143
シニア級ともなると、これまでの戦法が通用しなくなるケースも多くなる その理由はライバルウマ娘の技量向上のみならず、身体の成長に依る所も大きい 我が愛バのニシノフラワーも、デビュー時の身長は135cmしか無かったが 3年目に入り140cm台まで伸びた。未だかなり小柄な方とはいえ 周りのウマ娘との相対的な身長差は確実に縮まった 先行するなら兎に角、以前のようにバ群からするすると抜け出す戦術は 1から見直す必要があるだろう 新戦術の見出したには集団トレーニングによるトライ&エラーが一番確実なのだが これはチームならではの方法であり一対一の専属契約では難しい そこでまずはVRを使ってみたが 「視覚的には凄くリアルで良いんですけど できれば風圧を感じられるシミュレーションもしてみたいなって」 と、難しい注文を受けてしまった
1 22/01/08(土)19:24:53 No.884829273
駆ける時の上下動ならこのように仰向けになったトレーナーへ ウマ乗りになって貰うことで再現できるのだが 風圧に関しては扇風機では全然足りないらしい 彼女の希望に応えられる方法はないか…と悩んだところ 体位から活かせそうなアイディアが思い付いたので フラワーをイカせた後で提案 幸い、フラワーからもやってみましょう!と了承を取り付けられたので もう一回戦ヤッた後、早速新トレーニングに向けての準備を始めた それから2週間後、準備を整えて二人で向かった先は 郊外のサーキット場である
2 22/01/08(土)19:25:26 No.884829447
オートバイであればスタミナを消費せず、かつ実践的な シミュレートができるのではと、実家でホコリを被っていた 大学時代の相棒を蘇らせ、タンデムシートにフラワーを乗せて ここまでやって来たのだ ウマ娘用のヘルメットはウマ耳を保護するため特注品だし 安全性とファッション性を両立させつつサイズの合った レディース向けスーツを 揃えるのにも骨が折れたが、結果からいえば 苦労に見合うだけの成果は十二分に得ることができた
3 22/01/08(土)19:25:52 No.884829620
「次の周回からはスピードを上げてみるよ」 「内ラチに沿って走るよ」 「ストレート手前のカーブから思いっきり加速して外ラチに抜けるよ」 右へ左へ車体ごと体を傾けなが、ウマ娘向けに置き換えた専門用語で 背中にしっかりと密着して掴まるフラワーへと合図をするたび 返事の代わりにぎゅっ、と胴を抱き締めてくる強さを変えて 応えてくれるのがとてもいじらしいし フリー走行の合間に挟む休憩時間の度、ピッチリとした ニシノフラワーのバイクスーツ姿を拝めるのも大変素晴らしかった もちろん、フラワーもバイクに乗るのは生まれて初めての体験だったため 最初こそ戸惑っていたものの