虹裏img歴史資料館

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22/01/08(土)01:17:54 「……ト... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1641572274974.png 22/01/08(土)01:17:54 No.884620844

「……トレーナー、寝たの?」 返事はなく、隣から規則正しい呼吸が聞こえる。毛布に包まって目を瞑りながら、私は静かにその音に聞き入っていた。 トレーナーに誘われた、温泉旅行。くじ引きで引き当てたらしく、突然誘われたときは流石に驚いたけど、私も、満更ではなくて。 『いいわよ、付き合ってあげても』とか澄ました顔で言っておきながら、自室でカレンさんに、どんな態度で泊まるべきか相談してしまうくらいには舞い上がっていた。 でもいざ当日を迎えてみれば、なんてことはなかった。勿論トレーナーと別々に温泉に入り、美味しい夕食に舌鼓を打ち、もう一度温泉で温まってから、浴衣姿で客室でトレーナーと談笑。 二枚敷かれた布団にそれぞれ横になり、あとは眠りにつくだけだった。 「はあ……色々と覚悟を決めてたのがバ鹿みたい」 それでも大きなイベントはなくとも、トレーナーと穏やかな一日を過ごせたのは嬉しかった。 それに、いつも疲れ切った表情で情けない笑顔を浮かべてるこの人が、仕事から解放されて穏やかな寝顔をしているのが、たまらなく嬉しくて。

1 22/01/08(土)01:18:25 No.884620965

「いつもありがとう、トレーナー……」 二枚の布団の間には、少しの距離。布団からもぞもぞ這い出して愛しい人の枕元へ寄ると、寝ているトレーナーの手を優しく握った。 「大好きよ、誰よりも。私は、あなたの隣だからここまで輝けた」 普段はなかなか、真っ向からは言いづらい言葉。卑怯なようだけれど、こうしてあなたが聞いていない今なら、すらすらと言える。 「……愛してるわ、世界で一番……」 そう告げた瞬間、トレーナーの手が私の手を握り返してきた。寝ぼけて……という風ではなく、明確に意思のこもった力強さ。 その示すところを理解した私は、耳の先まで真っ赤に染まった。 「アヤベさんにそんな情熱的なことを言ってもらえるなんて。温泉に来た甲斐があったなあ……」 「……あなた、いつから起きてたのよ」 「寝たの?って聞かれたときからかな」 「最初からずっとじゃない……うそつきトレーナー……」 表面上は取り繕っても、耳と尻尾の動揺は隠せない。トレーナーはそんな私を眺めて、ちょっと悪戯っぽく笑っていた。

2 22/01/08(土)01:18:42 No.884621038

悔しい。シンプルにそう思った私は、トレーナーの首筋に甘く噛み付いた。 「あっ! アヤベさんそれは不味いって……」 「……あなたが悪いのよ」 軽く歯を立てて少し強めに吸うと。口を離したとき、トレーナーの首筋には私の所有物であることを主張する証が、赤く薄く残っていた。 「さて、少しは満足できたし寝るとするわ」 そう言って握っていたトレーナーの手を放そうとした。したのだけど、トレーナーは手を放してくれなくて。 見てみると、トレーナーは熱のこもった目で、甘えるように私へ視線を向けていた。 「……ずるいよ、アヤベさん」 「何が?」 「自分ばかり満足して……そんなことされたら、ウマ娘だけじゃなくてヒトだって、掛かるときは掛かるんだよ……」 まったくもう、可愛い人。私に欲求をぶつけるような荒事はできなくて、いつもいつも私に委ねるように静かに主張してくる。 そんな様子を見ていると、私も胸が熱くなってきて。放っておけない、このままでは流石に可哀想かな、なんて思ってしまう。 ……それだけならまだしも、私も掛かってしまうのがいつもの良くない流れだったりする。 今夜も、ご多分漏れず……。

3 22/01/08(土)01:19:00 No.884621119

「……明日のチェックアウト、何時?」 「十時、だったはず……いくらか追加料金で十二時くらいまではいられたかも」 「なら、その分は私が出すわ」 「いや、アヤベさんにそこまでしてもらうわけには……」 「こんな風に甘えておいて。今更大人ぶろうって言ったって、説得力ないわよ」 「うっ……」 その代わり。トレーナーに優しく口づけをしてから、私の要望もきちんと伝える。 「お金出してチェックアウト延ばしたのを後悔しない程度には……私のことも、もっと満足させて」 「はは……ウマ娘の体力についていけるかな……」 「そんなこと言って。いつも、段々激しくなっていくくせに」 「それを言ったらアヤベさんだって……」 あなたの反論は認めてないのよ。あなたは大人しく私に甘えていればいいの。 そんな意思を言外に伝えるように、もう一度トレーナーの唇を塞ぐ。とろんとしたトレーナーの目を見て、私も心のタガが外れていく。 「可愛いわよ、トレーナー……」 ウマ乗りになって浴衣の帯を解くと、トレーナーが息を呑む音が聞こえた。そんなトレーナーの反応に、私も理性が崩れていく。

4 22/01/08(土)01:19:14 No.884621175

「……本当に……誰よりも綺麗だよ、アヤベさん……」 「当たり前でしょう……私は、あなたの一等星なんだから」 そこから先のことは、あまりしっかりとは覚えていなくて。 確かなのは、トレーナーと溶け合ってただひたすらに幸せだったことと、翌日二人して大寝坊をして、朝ご飯も食べずに慌ててお昼にチェックアウトをしたことくらいだった。

5 <a href="mailto:s">22/01/08(土)01:19:37</a> [s] No.884621271

アヤベさんは普段清純なフリしてるけどカレンチャンもびっくりなくらい進んでる でもカレンチャンも薄々気づいててイベントごとの後のアヤベさんからそういう話を聞き出すのが日課になってるといい…

6 22/01/08(土)01:21:04 No.884621662

やはり…覇王世代か…

7 22/01/08(土)01:23:04 No.884622234

ウワーッ!?

8 22/01/08(土)01:24:54 No.884622708

URAファイナル後だから…アヤベさんは高等部だから…

9 22/01/08(土)01:25:46 No.884622965

鋼の意志は使われたのか!?

10 22/01/08(土)01:29:47 No.884623984

幸せで何よりだ

11 22/01/08(土)01:44:52 No.884627823

グラヴィティアヤベさん…

12 22/01/08(土)01:47:05 No.884628317

しっとりしている…

13 22/01/08(土)01:56:26 No.884630676

人妻すぎるよアヤベさん…

14 22/01/08(土)02:01:07 No.884631795

温泉旅行シナリオリーク助かる

15 22/01/08(土)02:04:54 No.884632768

>やはり…覇王世代か… 覇王世代ですぅぅぅぅ!

16 22/01/08(土)02:07:54 No.884633491

>>やはり…覇王世代か… >覇王世代ですぅぅぅぅ! やはり…覇王世代か?!

17 22/01/08(土)02:08:25 No.884633624

待って待って 待ってくれたまえ

18 22/01/08(土)02:09:01 No.884633749

この世代ヤバい

19 22/01/08(土)02:09:34 No.884633863

ヒソヒソ…

20 22/01/08(土)02:10:56 No.884634161

シェアしますね☆

21 22/01/08(土)02:14:00 No.884634773

覇王世代は卑しいとかじゃなくて全体的に真っ当なんだけどじっとりしてるよね…

22 22/01/08(土)02:22:10 No.884636317

>>>やはり…覇王世代か… >>覇王世代ですぅぅぅぅ! >やはり…覇王世代か?! 覇王世代なのか!?

23 22/01/08(土)02:26:07 No.884637019

幻術か…

24 22/01/08(土)02:26:45 No.884637120

アヤべさんに目玉抜かれた「」の影響がデカイなおい

25 22/01/08(土)02:31:29 No.884637885

カレンチャンはアヤベさんには盛って話してると嬉しい

26 22/01/08(土)02:32:54 No.884638114

>「そんなこと言って。いつも、段々激しくなっていくくせに」 >「それを言ったらアヤベさんだって……」 温泉旅行前にうまぴょいしとる!

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