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    22/01/05(水)22:18:26 No.883963918

    別に、トレーナーなんて誰でもいいでしょう 結果を出せば自ずと答えは帰ってくる、良いトレーナーが欲しいのなら…当然、それに見合う結果を出せばいいだけの事だと 生まれた頃から走れる身体じゃないと言われ続けていた、親にだって別の道を進められた。 それを突っぱねて、…他の子のように強い言葉も使わずに背き続けて、愛想も無くて… …結局、結果だけが最後まで私が信ずるに値するものだったのだ。

    1 22/01/05(水)22:18:49 No.883964049

    トレセンは多くのウマ娘がいる。…当たり前だけど、出自がどうではなく、実力が、才能が、その伸びが。 ……最後に、ウマ娘としての魅力が全ての世界。 だから、私にくるトレーナーは、その結果に見合う存在でいて欲しい。 それで充分、あとは1人で勝てばいいだけ、これまで通り、いつも通りーーーー しかし、そう意識すればするほど物事は上手くいかない。

    2 22/01/05(水)22:19:23 No.883964247

    「んー、斜行だな。…判定は…4着か」 「……すげぇ…」 「おいおい、急にどうした?…まあ、走れる才能はあるけどもう少し時間が…ってとこだろ、普通」 「ああ、…そう!そうだよね!…あはは…」 彼らの声を背に、静かに目を背ける。 …結果は斜行が原因で4着。これが私の…私の今の実力なのだと教えられる。 「まだ…足りない」 私は静かにその場を去り、…ゆっくりとターフから姿を消す。 「君…えっと…!」 過ぎ去る時、誰かの声がした。確かに私に向けてだった。 だけど無視して、相応しい筈のそれに背いて歩き続ける。バカみたいな話よね、結果を見て、見合うものが来るはずなのに、……それで満足出来てない私がいる。 強くない、弱い、それが認められない。 それはきっと言い訳にするならーー 認めたら、ここまでの道筋が否定されてしまう気がするから。 だから認められないのだ。

    3 22/01/05(水)22:19:39 No.883964337

    「あー……」 その子が去った後、俺はただ手を伸ばしてた。 君と呼んだのに、その後の言葉が詰まるなんて!!…なんでこう、いつも最後に踏み出すことが出来ないんだろうか。 はぁ~…… 「いつまで後悔してんだ」 呆れる同期と、割と本気で話しかけれなかったことを後悔してる自分自身にトレーナーとして良くないと首を振った。 「そんなにスカウトしたい子だったのか?」 「えっ!?そりゃーうーん…えーとなぁ…」 率直な感想を表現するのが難しい。 すごい強くなりそうな存在だったから?それはそうかも… 斜行が無ければ圧倒してたから?確かにそうとも言える だけど、その答え達を出そうとするともう1人の俺が違うと言い張ってくる。 じゃあなんなのだ、そう言われると…答えが出なくてーー 「…魅力的で、美しかった、一目で好きになっちゃったっていうか……」

    4 22/01/05(水)22:20:00 No.883964449

    「…………は?」 そんなポツリと出た言葉は……ある意味、とんでもない問題発言だったのかもしれない。

    5 22/01/05(水)22:20:38 No.883964640

    っていうアヤべさんとポンコツなトレーナーが出会うまでの話が好きなんですけど 誰か代わりに書いてくんない?

    6 22/01/05(水)22:21:31 No.883964959

    書お く前 んが だ よ

    7 22/01/05(水)22:22:07 No.883965153

    ってちょっと前に他にアドマイヤベガさん書いてた人居た… なんか申し訳ない…

    8 22/01/05(水)22:22:55 No.883965456

    ここで終わるな早く続きを書け

    9 22/01/05(水)22:23:03 No.883965501

    トレセン学園のトレーナーは運命の相手に自然と惹かれるからな…マッチングアプリ呼ばわりも仕方ない

    10 22/01/05(水)22:24:22 No.883965941

    『お前なぁ…!!!トレーナーがなんて事を…!』 『ち、違うって!そういうのじゃない!普通に綺麗に見えたの!!!』 「やっちまった…」 学園の裏側を俺はとぼとぼと暮れに暮れて歩いていた。 そりゃ語弊を生む言い方だったよ、だけどその…綺麗で、目を奪われた感じがしてーー (ってそれも同じ意味だろ!!) あーっ!!と頭を掻きむしり、…大きくため息をつくと… 「………あれ?」 そこに…目を奪われた本人が居た。 「…何」 どこか怪訝な目で俺を睨んでおり、…誰もいない、人口森林の近くのーー日陰の小さなベンチに座っていた。 「いや、えーっと…その…ちょっと嫌なことがあってトレセンを歩いてたら…こんな変な所についたって感じかな…うん」

    11 22/01/05(水)22:24:22 No.883965945

    書き込みをした人によって削除されました

    12 22/01/05(水)22:24:55 No.883966126

    「………何それ」 至極真っ当な回答に、俺は頭が真っ白になる (意味わからんよなぁ!そりゃ!!) 「えーっと!えーっとね!!…はぁ」 「……?」 「やっぱ俺…トレーナー向いてないや…」 「そうかしら?そのバッジがあるなら十分トレーナーだと思うけど」 確かにその通り…なんだけど… 「資格とか…そういう勉強はちゃんと出来たんだけどさ、いざこうトレーナーになるととにかく失敗失敗の連続で…」 そう…と呟き、完全に興味の無い目で俺は見られる。 「…正直、羨ましいと思うくらい」 「……」 その時、椅子の下にある沢山の本を見る。レースの立ち回り、正しいレース展開の動き方… 努力してる最中の子に、俺たちはどう見られるのか。こんなにダメダメな俺が、中央のトレーナーという資格を持ってる時、彼女達になんと見られるのか… 羨ましい、その言葉は深く刺さり、ただ苦しかった。

    13 22/01/05(水)22:25:25 No.883966279

    「その、さ、その本だと、今日の反省には使えないと思う」 「……急に、どうしたの」 「いや、ごめんっ!ええっと…それはレースの立ち回りなんだ、決着を付ける時の本は別であるっていうか…そう!これ!この本!」 パッと俺はスマホをいじって本を見せた。 「……………………そう」 彼女は興味無さ…いや、無いのかな、分からないような目でそれをぼーっと眺め、静かに今読んでた本をしまい出した。 「…なら、その本を借りてくるわ、親切にありがとう」 えっ、あれっ、居なくなるの?ちょっと待ってよ今のはトレーナーになる流れじゃん!! 無言で立ち去る彼女に向かって、俺は全身全霊を込めて叫ぶ。 「…さっきはごめん!!その……俺と夢を掴もう!!…えっと、君は…すごく、美しかったから」 「……………あなたと?また脈絡も無く言うのね」 とてつもないジト目で見られ。せっかくのポーズとった俺も硬直する。 その間、…約五秒。

    14 22/01/05(水)22:25:39 No.883966352

    (アレ?……あああ!!!また脈絡も無く俺はなんて事を!!!) もう少し仮定を踏むべきだった!なんで今攻めたんだよ10秒前の俺! 失敗した失敗した失敗した!!と倒れ込む俺に、彼女は上から見下ろし、そして笑った。 「…ふふっ…はあ、すごくめんどくさくて…面白い人」 「……へっ」 やったぁぁぁぁ!!!! 心の中で俺は天高くガッツポーズをとる。 「だけど、貴方みたいな人に私は相応しくない、…きっとあなたはもっといい担当を見つけれるから」 静かにそう言って彼女は立ち上がり。ゆっくりと立ち去った。

    15 22/01/05(水)22:25:55 No.883966434

    静かに残された俺は、小さくつぶやく。 「…………アレ?」

    16 22/01/05(水)22:26:26 No.883966579

    ~~~~⏰~~~~ 「で、フラれたと」 真夜中のターフ、沢山のウマ娘が次々と夜練を始める中… 「はい…」 俺とアイツは同じベンチで座っていた。 「いやーーーーー……まあなんだ、縁がなかったってことで」 「…………」 「さては諦めてないな?」 「…うん」 (本当はお前、色んなウマ娘から狙われてるって話したらどういう顔すんだろうなぁ) あんなにポンコツなのにウマ娘に対する情熱と行動力やら知識やらなんやら、悔しい事に俺よりもその能力は圧倒的に高い。 「あ!いつも夜見張ってるトレーナーさーん!」 これだって、元々お前が自主的に始めた事だろう。 この沢山いる優秀な彼女達から選べばいいだろうと提案したが、そういうと俺には相応しくないよの一点張り。

    17 22/01/05(水)22:27:11 No.883966830

    (なら何がお前に相応しいんだ、そういう所で盲目なのがダメなんだって) だけどもまあ、こうも頑張る姿を見てそういうことを直接言える訳もなく。 夜の中、1人仕事外なのに必死で沢山のウマ娘に尽くす姿はーーー 「ああ皆!今日も夜練?手伝うよ!今日はたっくさん色んな戦術書を…うわぁっ!」 バサバサバサッ! ………実に、本当に、ポンコツなもので 「はぁ…まったく、本当に何も考えてないのな」 「でもでもっ!そういう所が可愛らしいと思いませんか?」 「ははっ、………何度も見てると呆れてくるね、流石に」 「本当にすみません………」 「いいよ、…まあそろそろ俺も担当が決まりそうだから、お前も腹をくくれよ?」 「捕まえるのにこんな苦労するとは思わなかった…」

    18 22/01/05(水)22:27:28 No.883966903

    落胆するアイツに、ぱっと俺は話す。 「1人に固執しすぎなだけだろ」 「…そうかな…いや。そうなんだろうね、そろそろ気づき始めたよ」 今現在彼女へのスカウトは現に失敗しようとしてる。 トレーナーがスカウトを失敗するのは何とも悲しい話だが…それは付け入る隙でもあるわけで。 その言葉を聞いて彼女達はこそこそと集まっていた、何とも耳がいいものである。 「だから、…そうだな、…でも」 「でも?」 「…やっぱり俺、一目惚れなのかも」 「……そうかい」 (ま、そう言うと思ってたから、改めて聞いたんだよ) 「拾ってくれてありがとう!あとは俺でやれるよ、心配してくれて…その、助かった」 「いいよ、頑張れよ、あと諦めは肝心だからな」 「…ああ!…よし!じゃあ皆まずはストレッ…ぎゃぁぁ!!」 「「トレーナーさーん!!!」」

    19 22/01/05(水)22:28:08 No.883967132

    ~~~~~~ 今日もまた。静かに練習を続ける。 人の目を避けて、影に隠れ、誰とも会わぬように 慣れた手つきで許可を取って、いつも通りのメニューを…今日は倍にして練習していた。 「148…149……ラスト」 いつもより多い汗を拭き取り、ランニングに向かう。 見知らぬウマ娘に毎日こんな量をやるのかと驚かれた事もある。きっと彼女達は量も、質も、様々な部分に目を向けるのでしょうね。 だからこそ、それを見られてる、監視されてると思うと怖くなって…どこか臆病になりーーー 最後は隠れるように練習していた。

    20 22/01/05(水)22:28:24 No.883967208

    (少しでも手の内を知られればレースに支障が出るかもしれないなんて、なんでそんな事を考えるようになったのかしら) 「…春は、夜も沢山ウマ娘が走ってる」 窓の外からぼんやりと眺めると、そこに……あの人がいた。 「最初に声をかけたのは貴方なのでしょう?」 その人は以外にも、拙い言葉を駆使して沢山のウマ娘に指導をしていた。 教官でも無い1トレーナーが、沢山の本を背負って、時々転んで、それでも沢山の存在に少しでもと教えてる。 …ダメだダメだと叫ぶ彼の本当の姿。…それは、負けた私に相応しくない存在。 ずるいくらい眩しかった。ずるいくらい…ちゃんと見ていた。 …どこまでも出来たトレーナーじゃないのに。 どうして私は背いたのか、それが認められなかったのか。 諦めない私に、模範解答のようなあの人はずるいくらい、本当にずるいくらい… 「…こうやって、私はまた欲しいものを取り逃すのね」

    21 22/01/05(水)22:28:52 No.883967366

    ~~~⏰~~~ それでも諦めきれなかったのだろうか。 気づけば真夜中のターフを1人走り、走り、走っていた。 ウマ娘はポツリ、ポツリと消えていく。 「…………」 何本目かも分からないほど走って、走って。 走って、走ってーーーーーーー 「………いつまでそこにいるの?」 ずっと見てるその視線に、ようやく文句を言うことが出来たのだ。

    22 22/01/05(水)22:29:32 No.883967586

    「……すごい努力家だなって、あと怪我したらまずいし」 「怪我したことなんてないわ」 「万が一があるだろ」 「…そう」 なんで踏み出した貴方に、きちんと答えられないのでしょうね。 相応しくない、そんなことないわ、あなたはきっとどんなウマ娘にも相応しい。だから…だからよ、…私じゃなくていいじゃない。私は1人でやってけるの、これまでも、これからもーーーー 「君は……いつも1人で走ってるの?」 「…ええ、そうよ」 「そっかぁ…凄いなぁ!」 素直に嬉しそうに彼は笑う。 ほんと…その笑顔、ずるいのよ。 「叱らないのね」 「叱る…えっと…どうして?」 「……」 あああごめん!と謝りだした姿に、ちょっと笑ってしまった。

    23 22/01/05(水)22:30:32 No.883967893

    「…ううん、…昔から走らなくていいと言われ続けていたから」 「俺は…君が走ってる姿がいい、かな」 「……………そう」 それはきっと、口説き文句だった。そういうことにすれば、きっと許せると思った。 「名前言ってなかったでしょ」 「…………そう、だった」 大空を見て、静かに微笑む。 「ベガ…その双子星から零れ落ちた、たった一人の子、アドマイヤベガよ」 「えっと、アドマイヤベガ…」 「アヤべでいいわよ、みんなそう呼んでるし」 「はい!アヤべさん!」 すごく緊張して固まる彼に、ああ、と笑う。もう、取り逃すのは嫌なの。…すごく身勝手あなたを振り回した、こうやって散々待たさせた。 きっと、本当にダメなのは私の方。 「…………アヤべで、いいから」 「……えっ」

    24 22/01/05(水)22:31:07 No.883968088

    「トレーナー、担当いないんでしょ」 「…それは、はい…いません…」 「……なら、私と組みましょう」 「君は…いいの、俺は相応しくないと…」 そう、相応しくない、ずるいくらい、もったないない。 沢山の子が狙ってるのを見て、その場であなたを奪おうだなんて、なんと罪深いのか。 「…貴方しか、居ないのよ」 これは私の……精一杯の口説き文句なのだ。 「……あはは、これじゃあ立つ瀬がないな」 「特訓、もう少し見ててくれるかしら」 「見てるよ、満足するまで、ずっと」 「そう、…ありがとう」 努力した結果がこれだと言うのなら。それが報われるということなら。 どうか、これからずっと…走らせて欲しい。 …空の星をずっと眺めていたいの。きっとこの、赤い顔が…バレないで済むように。

    25 22/01/05(水)22:31:23 No.883968172

    以上です この後は史実ルートがいいと思います

    26 22/01/05(水)22:33:47 No.883968963

    >以上です >この後は史実ルートがいいと思います ちょっと待てよ!?

    27 22/01/05(水)22:37:02 No.883969977

    爛れてないアヤべさん初めて見た しかし甘くて素晴らしい…

    28 22/01/05(水)22:39:41 No.883970821

    この惚れ込み方… これはやはり近藤トレーナー…?

    29 22/01/05(水)22:40:23 No.883971044

    しっとりアヤベさん良い…

    30 22/01/05(水)22:42:03 No.883971553

    アヤべさんも素晴らしいが 同じくらい同期がイケメンで好きだ…

    31 22/01/05(水)22:44:07 No.883972223

    よかった トレーナーの方が担当に惚れ込んでるのすごい好き

    32 22/01/05(水)22:48:20 No.883973634

    すいません続きはたぶん今日は書けないので 誰か代わりに書いてくんない?

    33 22/01/05(水)22:53:00 No.883975225

    ゆっくり休んでいいから書け

    34 22/01/05(水)23:00:36 No.883977686

    いい… すごくいい…

    35 22/01/05(水)23:10:39 No.883981168

    >この後は史実ルートがいいと思います ううn…

    36 22/01/05(水)23:10:40 No.883981175

    あの日君に感じた 何かを信じて