22/01/05(水)12:57:20 「もう... のスレッド詳細
削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。
22/01/05(水)12:57:20 No.883810336
「もういいのか？」 「うん、あんまり遅くてもお店が閉まっちゃうし……それに、寒いから」 頷いて先に立ち上がった彼から延ばされた腕を掴んで立ち上がり、冷え切ったお尻を軽くはたいていく。 星を見るのは好きだし、隣にいるだけでどれだけ暖かな気持ちになったとしても、物理的に寒いものは寒い。 それを口実にご飯に誘いやすい時期、というのは助かっているけれど。 「何か言ったか？」 「いいえ、何も」 「ん、それじゃあいこうか」 何もなくとも行き来できる……厳密には、こちらからしか行けないけれど、そんな関係になっている自負はある。 そもそもそれくらいの仲じゃないなら、一緒に宙を見上げたりなんてしない。 そうでないときでも同じものを、同じ目線で見ているあなただから……今はそんな話じゃないんだった。 とはいえ、別に料理が得意だとかそういうわけでもない。
1 22/01/05(水)12:57:37 No.883810401
きっと調理実習の感じからしてもごく平凡な、よほど不器用でもないけれど上手とも言えない感じ。 ともすれば、自炊生活を経験しているトレーナーの方が上手いかもしれない。 「今日はお鍋にしたいと思うの」 「寒い時はやっぱり鍋だよなぁ」 だからこそ、練習するから、将来に役立つから、食べて欲しい、教えてほしい、こうして素直に誘えているのかも。 「流石に室内だと暑いわね……」 並んで入ったスーパーで、互いにコートを脱いでいく。 外でじっとしている時は良くても、少し歩くと汗ばんでしまうくらいの暖かさ。 臭く、ないかしら……きっとコートの下に蓄えられた熱気を嗅がれないように、少し横を向いて。 どうしても私の食欲基準だと、食材は買って買いすぎると言うこともない。 けれども毎日の様にこうしていられるのは嬉しい。あぁそうだ、それならもう少しくらい服のバリエーションも増やしても――
2 22/01/05(水)12:57:52 No.883810455
「奥さん！今日はいい魚が入ってるよ！」 「えっ」 不意に、声を掛けられる。 「ああいえ、この子は――」 「ええ、デートの帰りでして……ふふふっ」 カレンさんにもう少し華やかな格好でも、そんな風に言われた事はあっても、まさかそこまで大人びて見られているとは思わなかった。 曖昧な笑みを浮かべるトレーナーの手を引きながら、小躍りしそうになる脚をどうにか抑え込む。 気がつけば山の様な袋をお互い片手に持って、店の外。 吐息が白くなるほどの冷えた空気さえも、片手から伝わる熱に比べればこんなにもちっぽけ。 「奥さん、ですって。どう、あなたにもそう見える？」 「今はまだ芝を駆ける君しか見えていないよ」 「そう……今はそれで構わないわ。いつか本物になるといいわね」 ねぇ、あなた？
3 22/01/05(水)12:59:08 ID:d3kaokGY d3kaokGY No.883810749
スレッドを立てた人によって削除されました わたしのちんちんこすってあなた…♥
4 22/01/05(水)12:59:26 No.883810822
重い…
5 22/01/05(水)13:02:09 No.883811446
>曖昧な笑みを浮かべるトレーナーの手を引きながら、小躍りしそうになる脚をどうにか抑え込む。 可愛い…