22/01/01(土)02:33:27 ずっと... のスレッド詳細
削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。
画像ファイル名:1640972007806.png 22/01/01(土)02:33:27 No.882338439
ずっとずっと、体長は万全とは言えなかった。そんな私をトレーナーさんは選んでくれた。 だから私は走り続けた。"怪物二世"の幻想を払い、"私"としての頂点を目指すために、トレーナーさんと一緒に走り続けた。 ――結果はエルが年度代表ウマ娘に選ばれ、私が頂点に選ばれることはなかった。頭では仕方のないことだと分かっているのだが、その事実を私は受け入れられない。 思えばあの日から私の競争者としての人生は狂い始めたのだろう。何としてでも私は年度代表ウマ娘を、エルが取れなかった凱旋門賞を制覇する為に私はトレーナーさんに黙って死に物狂いの特訓を始めた。 そこからは……思い出すことすらしたくない出来事の連続だった。 過度な負荷をかけたトレーニングでガタガタになった体調、それに引っ張られて碌に調整ができない体重。 トレーナーさんはそれを知ってなお、私を責めずに労わるばかりで更に私は追い詰められてしまった。 『グラス敗戦! グラスワンダーは6着敗戦! どうしたグラス!?』 『グラスワンダーは伸びない! グラスワンダーは伸びない! もがいている!』
1 22/01/01(土)02:33:49 No.882338515
日経賞、京王杯SCで不甲斐ないレースを晒した私は――恥を忍んでエルとトレーニングをした。もちろん、トレーナーさんには内緒で。 迎えた宝塚記念では…… 『グラスワンダーはやっぱり伸びない! グラスワンダーは苦しい伸びない伸びない!』 無様。 私は既に終わったウマ娘だったのだ。 「グラスワンダーの、本当の強さを皆さんに見せることができなかったのが、残念でなりません」 違う。私が望んだものはこれじゃない。 トレーナーさんにこんな言葉を言わせたくなかった。トレーナーさんのそんな顔を見たくはなかった。 全て私が悪いのに。トレーナーさんに責は無いというのに。 何が、何が"不退転"か。"怪物"の次は"頂点"か。 まだ時間はあったと言うのに、私はまたしても見誤った。それも取り返しのつかない形で報いを受けた。
2 22/01/01(土)02:34:00 No.882338560
そんな私をトレーナーさんは慰めてくれる。その優しさこそがトレーナーさんの好きなところでもあり――嫌いなところでもあった。
3 <a href="mailto:s">22/01/01(土)02:35:38</a> [s] No.882338894
書いてる内になんか違うなってなってきた 情緒がぐちゃぐちゃになるグラスが書きたかったんです…
4 22/01/01(土)02:36:25 No.882339034
必要な時に責められないトレーナーも悪いよなぁ…
5 22/01/01(土)02:38:59 No.882339513
グチャス好き…
6 22/01/01(土)03:01:35 No.882343471
デジたんが来てグラスが来てこれは…