虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

1 21/12/24(金)01:59:51 No.879397805

そんな夢を見ていたある日、俺は自分の部屋で眠っていたはずなのにいつの間にか真っ暗な空間にいた。 自分の目の前にいるのは、あのねずみ。ということはあの夢だろう。 「よう、こうやって話すのは始めてだな。オレの言葉、わかるか？」 話しかけてきたのには驚いたが、喜んで答える。いつも応援してます、なんて芸能人にあったファンみたいな台詞がでてしまって苦笑した。 「そんなに時間もないから手短に言うぜ。ここまでオレたちの事を見てくれていたお前に頼みがあるんだ。オレのかわりに……いや、お前があいつを支えてやっちゃくれないか？」 あいつ？いつも一緒にいた白い生き物だろうか。名前はなんといったか……ダメだ、なぜかこういうときにだけ記憶にもやがかかったように出てこない。

2 21/12/24(金)02:00:10 No.879397869

「お前のいる世界にはオレも、勘助のやつも、おっちゃんたちもいない。あいつは多分一人なんだ」 そういうと、真っ暗な空間がレース場へと変わる。 大歓声の観衆、大きくかかげられた「日本ダービー」の文字。 だがねずみはスタスタと進んでいく、華やかなターフから背を向けて奥の方へ。 壁をするりとすり抜ける、やはり夢なのだろう。自分も続く。 そしてそこで見た光景は。

3 21/12/24(金)02:00:51 No.879397964

「一言くらいホメてくれたっていいでしょ……」 今横にいるねずみとおなじ身体が横たわっている。 「よくやったって言ってよ……」 まるで寝ているようだ。ピクリとも動かない。 「厳しすぎるのね……おやぶんは……何でだまってんの？」 その心臓も、呼吸も。何一つ動いていない。 「ねえ……何か言って……」

4 21/12/24(金)02:01:09 No.879398010

ダービー優勝レイをかけたあの白い生き物が 声をかける。返事はない。 そこにいるのは夢で見てきたあの熱い魂を持ったねずみではない、ただの骸だった。 そこからはよく覚えていない。そこにいた男たちや現れた黒い大きな生き物、みんなが悲しむのを見ながら自分がその場所から離れていくのを感じる。 「そういうわけだ。あのあとどうなったかはわからねえ。たれ蔵はこの程度で折れるタマじゃねえとは思うけどな、オレ様が、いやオレ様たちが鍛えてやったんだ……」

5 21/12/24(金)02:01:33 No.879398075

ふっと気がつくと、また自分は暗闇の中にいた。 目の前にいるのは、あのねずみ。先ほどの夢の続きだろうか？ いや違う。これは夢じゃない。 直感的にそう感じた。 だってこのねずみの顔はどこか苦しそうだ。 そして自分を見る目は、夢の中で骸となったそれとは違う、確かな決意があった。 目の前のねずみは言った、オレの代わりにあいつを助けてやって欲しいと。 それはどういう意味なのか。 なぜこんなことを頼むのか。 疑問は尽きないけれど、答えはすぐにわかった。 俺は、あいつのことを知っている。いや、これから知ることになる。

6 21/12/24(金)02:01:48 No.879398118

「そっちでもあいつはすげえ奴なんだ、すげえ競走b……じゃない、すげえウマ娘になれるはずだ。」 それでも一人じゃどうにもならないだろう。だから助けてやってくれと、ねずみは頼んできた。 その顔を見て思った、こいつは信じてるのだ。 あの白い生き物のことを。 なら、俺にできることは決まっている。 任せろ、必ず助ける。 そう答えると、ねずみは笑った。 「ありがとな。また会おうぜ」 ぶつりと意識が飛んで、夢から覚めた。 覚めた次の日から、あれだけ鮮明に見ていた夢は思い出せなくなり、ただひとつの夢が出来た。 ーーー

7 21/12/24(金)02:02:06 No.879398159

削除依頼によって隔離されました 時を同じく、拓也は女装した男性に襲われ、ホモレイプされてしまう。 高まる快感。収まらない性欲。 そして拓也はとうとう禁断の領域へと足を踏み入れてしまい……。

8 21/12/24(金)02:02:07 No.879398165

今この瞬間まで、あのねずみの夢を忘れていた。 ここはトレセン学園、模擬レースの会場。メイクデビュー前、トレーナーへ自らの実力をしめす場所。 トレーナーになる夢を叶えるため猛勉強し、資格を得て華形の中央にきたものの……いまだ一人で担当ウマ娘を持ったことはなく、もっぱら先輩トレーナーのサブトレーナーとして過ごす日々だった。 でもこの日は、なぜか模擬レースを絶対に見ないといけないと感じたのだ。 白くひときわ小さなウマ娘。後方からがむしゃらに走り、並みいるウマ娘をいっきにごぼう抜きしていく。 「んあ～～～！負けないのね～！」 駆けるその姿を見て、思い出した。あの夢を、あのねずみのことを。

9 21/12/24(金)02:02:22 No.879398203

終盤の加速は素晴らしかったが、出遅れが原因か結局入着はならず、ターフに仰向けに倒れ込む白く小さなウマ娘。その姿を見たとき、自然と足が動いた。 「ぐぬぬ～、今回もダメっぽいのね……はやくトレーナーさんについてほしいのに……」 じたばたする彼女に近づき、声をかける。彼女は起き上がりながら、不思議そうな顔をしてこちらをみる。 その瞳には期待と不安が混じっていた。 「んあ？もしかしてトレーナーさん？やったのね！ついにぼくの力を認めてくれる人がでてきたのね！」 手を振り上げて、声を上げる。夢で聞いたその声を聞き、確信した。

10 21/12/24(金)02:02:39 No.879398252

俺は、このウマ娘を勝たせるために……いまここにいるのだ。 その走りに、可能性を感じた。君を俺に担当させてほしい。 そう伝えると、彼女は大きくうなずいてこう言った。 「やったのね！ありがとう、トレーナーさん！……え？違う？」 まず最初にトレーナーとして、ひとつお願いをした。初志貫徹、俺があの夢を忘れないために。ーーーこう呼んでほしい。 「わかったのね！おやぶん！これからよろしくなのね！」 そう答えた彼女に順番が逆だが、と苦笑しながら名前を聞いた。聞かなくたって知っているというのに、本当におかしな話だ。 そして彼女の名前が、その夢が、現実であることを証明することになった。

11 21/12/24(金)02:02:50 No.879398277

「ぼくはマキバオー。ミドリマキバオーなのね！」

12 21/12/24(金)02:03:09 No.879398336

ーーー こうして、一人のトレーナーとその最初の担当ウマ娘の物語が始まった。 それは、誰も知らない物語。 ある一匹のねずみだけが知る、二人の出会いの物語である。

13 21/12/24(金)02:04:22 No.879398519

おわり マキバオーが実装されたら絶対トレーナーのことおやぶんって言ってきそうだけど、お前がおやぶんって言っていいのはあの世界一偉大なねずみだけだろうが！って解釈違いにキレてしまうかもしれないので 自分を納得させるために書きました

14 21/12/24(金)02:28:17 No.879402182

大分前にもマキバオー題材で誰か書いてたような記憶あるな…

15 21/12/24(金)02:33:09 No.879402883

マキバオー、本当に早く実装されてほしい お前のために無料石貯めてもう11万石になってる……

16 21/12/24(金)03:56:12 No.879410404

いいウマ娘たれ蔵をありがとうありがとう… 早く実装されて犬山さんに美少女役をやってもらいたいね

17 21/12/24(金)04:00:48 No.879410622

>マキバオーが実装されたら絶対トレーナーのことおやぶんって言ってきそうだけど、お前がおやぶんって言っていいのはあの世界一偉大なねずみだけだろうが！って解釈違いにキレてしまうかもしれないので あいつ 分かるよ…

18 21/12/24(金)04:28:27 No.879411760

カスケードも一緒に実装されたらいいんだけど、来なかった場合誰がライバルやるんだろ 無敗の三冠馬の会長？

19 21/12/24(金)04:39:21 No.879412175

ｷﾀ━━━━━━(ﾟ∀ﾟ)━━━━━━ !!!!!

20 21/12/24(金)04:47:56 No.879412475

なんや

21 21/12/24(金)04:54:11 No.879412718

うちとやろうや

22 21/12/24(金)06:03:38 No.879415308

>カスケードも一緒に実装されたらいいんだけど、来なかった場合誰がライバルやるんだろ >無敗の三冠馬の会長？ サトミアマゾンと父親が同じイナリワンとか？ あそこだけ父親の名前一緒だし

23 21/12/24(金)06:04:49 No.879415362

いやカスケードのモデルのフジキセキがいたか

24 21/12/24(金)06:25:06 No.879416324

>No.879412175 タマの全裸とかえっちすぎるだろ

25 21/12/24(金)06:34:12 No.879416812

>>カスケードも一緒に実装されたらいいんだけど、来なかった場合誰がライバルやるんだろ >>無敗の三冠馬の会長？ >サトミアマゾンと父親が同じイナリワンとか？ >あそこだけ父親の名前一緒だし フジ寮長がスジな気がするがキャラにあわないな