虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

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    21/12/09(木)18:17:43 No.874646775

    トレーナー室でみかんを食べながらソファでくつろいでいると、不意に袖を何かに引かれる感覚があった。 当然、周りには誰もいない。そうくれば、この感覚の理由は一つだった。 果物かごからもう一つみかんを取り、皮を剥いて筋をとり、房ごとに分けて皿に並べて置いてやる。 そうすると皿がカタカタと鳴り、みかんの房が一つ、また一つとひとりでに倒れていく。 12の房が全て倒れると、皿が再びカタカタと鳴った。 「ごちそうさま」ということなのだろう。恐らくは。 皿の上のみかんをとって食べると、やはりというべきか味が極端に薄かった。 彼女との付き合いが長くなれば、必然的にお友だちとの付き合いも増える。 こういったことにはもう随分と慣れていた。

    1 21/12/09(木)18:18:14 No.874646899

    「…ずいぶん…仲がいいんですね…」 いつの間にか、トレーナー室にマンハッタンカフェが戻ってきていた。 何故だか少し機嫌が悪そうに見える。 「トレーナーさん…私にも…いただけますか…?」 隣に座ったカフェに、先ほどと同じように袖を引かれる。 みかんを取って差し出すと、露骨に不機嫌な顔をされた。 「私には…食べさせてくれないんですか…? お友だちには…食べさせてあげていたじゃないですか… 不公平ですから…私にも…同じようにしてください…」

    2 21/12/09(木)18:18:34 No.874647002

    カフェはそう言って、雛鳥のように口を開けた。 そう言われて見つめられると、なんとも弱い。 さっきと同じに皮を剥いて筋を取り、房ごとに分けて彼女の口へ持っていく。 カフェはそれを唇で受け取ると、ゆっくりと咀嚼して飲み込んだ。 「私が満足するまで…離してあげませんから…」 そう言って彼女はにっこりと微笑んだ。 果物かごが空になるまで、逢瀬は続いた。

    3 21/12/09(木)18:18:59 [s] No.874647124

    終わり。 カフェに餌付けしたい

    4 21/12/09(木)18:19:59 No.874647403

    なんかえっちだな…

    5 21/12/09(木)18:22:14 No.874648057

    健全!健全です!

    6 21/12/09(木)18:22:27 No.874648123

    カフェは時々めんどくさくなってもよい