21/12/05(日)23:30:32 先日ポ... のスレッド詳細
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21/12/05(日)23:30:32 No.873541505
先日ポケスペ純愛健全ゾロ目スレでレブルとルサのネタが出ましたので便乗して書かせていただきました このスレ自体はダイススレではありません 思いっきり三次創作ですのでご了承下さい あらすじ ブルーがルビーに衣装を作ってもらった レッドはそれにときめき…
1 21/12/05(日)23:30:47 No.873541616
ブルーがレッドと交際を初めて数ヶ月。 彼とは何度もデートを繰り返していた。 今日もまたそうしていた。 「急に呼び出してデートしてもらってごめんね?」 「いいさ。大体トレーニングしてるだけだしたまに挑戦者かオーキド博士からの用事があるくらいだからな」 そう言ってくれるレッドがありがたい。 「あ、あっち行ってみようぜ」 そう言ってレッドが手を繋いで引いてくる。 「ちょっと待ってよー」 それに従い、共に歩く。
2 21/12/05(日)23:31:03 No.873541761
よく行く服飾店に今回も向かう。 そこで試着してレッドに見てもらう。 デートのたびに何度もしていたこと。 最初の頃は、 「どう?」 「え、あっと、いいと思う」 試着するたびにレッドが赤面していた。 それを見るたびにおかしく、そして嬉しかった。 自分でここまでドギマギしてくれるのかと。 だが、最近は慣れてきたのか、 「どう?」 「おー、いいと思うぞ」 こうして、リアクションが薄くてなっていった。
3 21/12/05(日)23:31:18 No.873541888
「最近、レッドって反応薄くなったわよね」 喫茶店にて、コーヒーを飲みながらブルーは言った。 「そうか?オレは今も前もブルーにドキドキしてるんだけどな」 レッドはあっさりと言ってくる。 その言葉に嘘はない。 そこはブルーもわかっている。 言わずに抱えていることはできても、本音を偽ることは彼にはできない。 たとえそうしたとしても自分なら大体はわかる。 そういう自負がブルーにはあった。
4 21/12/05(日)23:31:37 No.873542076
だが、それはそれとして寂しい気持ちもある。 「慣れてきたのかもしれないけど、もうちょっと照れてくれてもいいと思うわ」 「そう言われてもな…」 そう言って困ったようにレッドが笑う。 彼を困らせるつもり自体はなかったので、申し訳なくなる。 「あ、ごめんね?はい。お詫びのあーん」 注文していたチーズケーキを一切れをフォークで刺し、レッドにさしだす。 さすがに彼も少し顔を赤くし、戸惑った顔になった。
5 21/12/05(日)23:32:19 No.873542392
「あ、いらない?」 「い、いや!いるよ!」 引っ込めようとすると、レッドは釈明しつつフォークにかぶりついた。 そこまで必死にならなくてもと微笑ましい気持ちになる。 「美味しい?」 「お、おう」 そう答えるレッドの様子に、少し溜飲が下がって口元が緩んだ。
6 21/12/05(日)23:33:09 No.873542757
後日。 ブルーはホウエン地方を訪れていた。 「というわけで、レッドがまた意識してくれるような衣装を作ってほしいの」 「まあ、いいですけど」 後輩のルビーの家を訪ねて、彼にお願いしていた。 「サファイアも、悪いけど彼氏借りるわね」 「よかよか。こげん人でよかったらいくらでも構わんたい」 たまたま遊びに来ていたサファイアはそうあっさりと言う。 自分の彼氏が他の女の身体を採寸するというのは彼女としては気が気でないかもしれない。 なので、先に許可を取っておく。 ちょうどサファイアがいることが幸いした。
7 21/12/05(日)23:33:30 No.873542944
「こげん人?こんな人って意味だよね?」 が、ルビーは気になったことがあるようで、 「なんだよその言い方。ボクがこんな人って」 「あーもー、あんたはまた人ん言葉じり捕まえて細かかことを」 面倒そうに苦い顔をして、サファイアが反論する。 「キミが大雑把すぎるんだよ」 「あんたが気にしすぎなんばい」 「だいたいキミは…」 「あんたこそほんなこつ…」 どんどんとエスカレートしていき、口調も荒くなっていった。 予想外のことで2人が険悪になっていく。
8 21/12/05(日)23:34:28 No.873543394
「まあまあ2人とも。サファイアに悪気はなかったんだしルビーも抑えて」 この2人なりのコミュニケーションなのだろうが、話が進まないので仲裁に入った。 「… はい」 「サファイアも。ルビーだって細かいことが気になるくらいサファイアの話聞いてくれてるだから許してあげて」 「…まあブルー先輩がそう言うなら 渋々といった感じではあるが、2人は引き下がった。 「で、どういう風な衣装にします?」 ルビーの質問に、そうねとブルーは悩む。 頼んではみたものの、普通の服装はレッドの前で見せた気がする。 と、思いつくものがあった。
9 21/12/05(日)23:34:50 No.873543594
「どうせなら、ルビーの得意そうなのがいいわ。 フリフリのやつ」 「まぁ、構いませんが…」 ルビーが歯切れの悪い返事をする。 「その、ブルー先輩は大人っぽくて。 そういうの似合わないような…」 「アタシ自身もそうは思うんだけどね…」 自覚はある。 「だけど、だからこそギャップはあると思うの。 レッドもアタシがそんな格好するなんて思ってないだろうし」 「レッド先輩、それ見て引いたりするんじゃなかと…?」 「それは大丈夫よ」 ブルーは言い切った。
10 21/12/05(日)23:35:03 No.873543789
「レッドはそういうことを笑ったり引いたりする人じゃない。 それよりは頑張った人を褒めてくれる。 そういう優しい人よ」 そう言うと、ルビーとサファイアはこちらを目を見開きつつ見つめていた。 「どうしたの?」 「いや、ブルー先輩って、レッド先輩のことよくわかってるんですねって…」 うんうん、とサファイアも頷く。 「そりゃ、彼女だからね。 ルビーもサファイアも、なんとなくこの人はこういう人ってわかってるところ、あるでしょう?」 ルビーとサファイアが顔を見合わせる。
11 21/12/05(日)23:35:22 No.873543992
「まぁ、そうかも…」 「かもってなんだよ」 「ほらほら。2人とも夫婦喧嘩しないの」 「まだ夫婦じゃない!」 後輩が2人揃って反論し、そして赤面した。 ブルーはその様子についおかしくなり、オホホと笑ってしまった。
12 21/12/05(日)23:35:59 No.873544280
さらに後日。 「レッド、ちょっと部屋借りるね」 「え?ああ、わかった」 レッドの自宅にお邪魔してる日。 ブルーは部屋を借りて着替えを始めた。 姿見に写る自分の姿と衣装をみる。 良くも悪くも、昔から大人びた自分の顔立ちや体格。 それと対称的なふりふりとした可愛らしい衣装。 ルビーたちにはああは言ったが、今更ながら不安が湧き上がる。 自分に似合うだろうか。 レッドは受け入れてくれるだろうか。 引いたりしないだろうか。 嫌な考えは次々と出てきてしまう。 だけど、ここまで来たらもうやるしかない。 そう思って、ブルーは衣装に袖を通した。
13 21/12/05(日)23:36:25 No.873544539
「お待たせ…」 「お、戻ってきたか」 着替えを済ませて、レッドの元に戻る。 「ど、どうかな?」 恥ずかしくなりながら、ブルーは彼の前に立ってポーズをとる。 彼に見つめられる。 その度に、羞恥から体温が上がっていくのがわかる。 だが、レッドが動きを止めていた。 目を見開き、硬直をしている。 顔は驚愕の型に固まっていた。
14 21/12/05(日)23:36:35 No.873544622
そのまま、こちらを見つめ続ける。 ブルーも、その視線から逃げられない。 どういう反応がくるか予想できない。 どれほどそうしていたのだろうか。 レッドが、その場に崩れ落ちた。 「れ、レッド!?」 慌てて、彼を抱きとめた。
15 21/12/05(日)23:37:25 No.873545039
倒れてしまったレッドをソファに寝かせる。 自分もソファに腰掛けて、彼の頭を太ももに乗せたりもする。 「ごめんな、いきなり倒れた上に運んでもらって」 「ううん。アタシこそ驚かせてごめん」 お互いに謝り合う。 そして、微笑み合った。 「その、ブルーのその衣装。可愛かった。似合ってる」 顔を赤らめつつ、レッドが子供を紡ぐ。 「…ありがとう、レッド」 彼の頭を撫で、礼を言う。 リップサービスかと言いかけたが、やめておいた。 彼にそんな腹芸ができるとは思えない。 それより、自分を褒めくれた。 そのことへの感謝の方が重要だ。
16 21/12/05(日)23:37:41 No.873545208
レッドの顔に自分のそれを近づけていく。 「ブルー?」 疑問を言おうとした彼の唇を塞ぐ。 また、目を見開きレッドが驚愕の表情を見せた。 唇を離し、笑いかける。 「好きよ、レッド」 「…うん。オレも」 今度は、レッドが身を起こしてキスをしてくれた。 「ありがとな、ブルー。オレのために」 「…うん」 レッドを抱きしめると、彼も同じく抱きしめてくれた。
17 21/12/05(日)23:37:56 No.873545355
その頃のホウエン地方。 ルビーとサファイアはホテルのディナーに来ていた。 「ブルー先輩、お礼やけんってこげん高そうなところん招待券くるーなんて」 「むこうがくれるなら、ありがたく使わせてもらおう。 正当な労働の報酬だしね」 スムーズな手つきで食事をとるルビー。 それとは対称的にサファイアは辿々しい手つきだ。 見よう見まねでルビーのものを参考にしつつ、なんとか食事を摂る。 「ブルー先輩、うまくやっとーとかな?」 「大丈夫なんじゃない?2人とも最終的にはどうにかしそうだし」
18 21/12/05(日)23:38:16 No.873545508
と、ルビーがこちらを見つめてきた。 「どげんしたと?」 「いや、サファイアから見たボクってどうなんだろうって」 「そうばい…」 頭を捻らせて、結論を言う。 「口も悪かし、性格も悪か。あとデリカシーもなかしあたしん言うこと全然聞いてくれん」 「そこまで言う…?」 ルビーが眉を顰める。
19 21/12/05(日)23:38:29 No.873545627
「ばってん、すごい頑張っとー人ばい」 「…そうかい」 照れたのか、ルビーが今度は押し黙った。 ルビーに優位に立てた気がして、サファイアは少し機嫌が良くなった。 だが、この後の食事のマナーでルビーに注意されて台無しになった。
20 21/12/05(日)23:38:41 No.873545735
以上です 閲覧ありがとうございました
21 21/12/05(日)23:39:10 No.873545988
お疲れ様です 最後が締まらないのがルサだよな…
22 21/12/05(日)23:41:09 No.873546942
ルサ入れたスレ画用意するの忘れててレブルのみのスレ画になってしまいました 結局23時半ギリギリの投稿になったのも含めて申し訳ないです
23 21/12/05(日)23:45:26 No.873549061
>「ほらほら。2人とも夫婦喧嘩しないの」 >「まだ夫婦じゃない!」 >後輩が2人揃って反論し、そして赤面した。 >ブルーはその様子についおかしくなり、オホホと笑ってしまった。 ちゃんとオホホ笑い組み込んでるのがうまく言えないけどすごく好き
24 21/12/05(日)23:51:50 No.873551907
ルサは言い争いしてはまわりに止められるってずっとやっていくんだろうな