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ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。

URAファ... のスレッド詳細

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21/12/02(木)21:48:44 No.872500494

URAファイナルズを勝利し、ドリームリーグを迎えた頃… 最近、俺とドーベルでの撮影が増えた。 「…人付き合いが苦手だろ?こういうのはキャンセルすべきだと思うんだけど…」 彼女にそう言えば…少しムスッとして返す。 「…別に、少しずつでもいいから頑張りたいの、…それに、アンタとなら大丈夫だから」 そうは言われてもな…と思ったが、確かに彼女の意見もそうだとも思う。 しかし……なんというか撮影増えたな…うん

1 21/12/02(木)21:49:40 No.872500877

~~~~⏰~~~~~ 「……これは?」 「最近出来ましたドーベル様のジューブライト服です、こちらの撮影に是非新郎役として…他にも様々な写真を…」 「…………ええっ!?」 ドーベルの方を向くと、彼女は小さな声で無理無理無理……と呟いてた。 「……さ、さすがにこれはちょっと…」 「いえ、こちらは非常に大きな仕事としてトレセンに直々に…しかし、ドーベル様の意志を尊重し…」 「わかった、……やる」 「ええっ!?」 「その、迷惑はかけたくないから」 「そうか…わかった、俺も腹を括るよ!ドーベル!」 …トレセンに直々ってなんだろ、添え物の俺たちだったが、…もう結構もう大きな存在になったんだろうか きっとそうなのだろうと俺は1人納得して、依頼を快諾した

2 21/12/02(木)21:50:06 No.872501057

一枚目の写真は問題のウェディング写真ではなかった。 白いワンピースを着た彼女と、俺はその隣に立って写真取るだけ。 海岸線の近くでわざわざ取るらしく、移動までの席はやけに豪華な連れ込みだった。 「……なんかさ、旅行してるみたい」 ドーベルが小さく呟くと、俺も笑顔で返す。 「そうだなぁ、綺麗な海を眺めて…ああ、うん、今回の仕事は受けて正解だったね」 「うん、…アタシも、ちょっと幸せ…かな」 そんな風に自然体になった彼女と俺が横並びに道を歩く時…そのままシャッターが切られた 「完璧でーす!」 「あっ…ごめん、そう言えば撮影だったな、ドーベル」 「いいよ、別に」 やけに嬉しそうな彼女を背に、俺も満足しながら… 「自由時間ありますので、好きなようにお使いください~!」 カメラマンの声を聞いて、もう少しドーベルと海を楽しんだ。

3 21/12/02(木)21:50:28 No.872501191

~~~~~~ 「えーっと…次は…」 車に載せられて向かった先はログハウスの中。 美味しそうな昼食が並んでおり、…なんというか、手作り感がある。 「お互いに座ってくださーい!」 「…ん、これでいいのかな」 「……えーっと…」 「もっと自然体に~!」 カメラマンから言われたが。俺たちは困り果てる。 「えっと…その…ごめん、こういうの分からなくて」 完全にドーベルはアガってしまっている。汗が垂れていて、…このままでは撮影は出来ないだろう。

4 21/12/02(木)21:50:42 No.872501286

「…とりあえず、紅茶を飲もう」 俺はゆっくりとティーポットを持ち上げて、彼女のカップに注ぐ。 「へっ!?…あ、トレーナー、ありがと…」 「お互い紅茶を飲めばさ、少しくらい落ち着くと思って」 「は、はぁっ!?……………わかった」 ゆっくりと紅茶飲む。ドーベルも…まじまじと上目遣いで俺を見ながら紅茶を飲み出した。 その瞬間、シャッターが切られる。 「あっ……」 「ドーベルさん!今の顔、凄くいい笑顔でしたよ!」 「えっと…ありがと、トレーナー」 「いいって、これくらい」

5 21/12/02(木)21:51:06 No.872501470

「撮影終了ですー!」 「…あっ、例の撮影は明日か、にしても結構撮ったな…」 俺はぼーっとして、しばらくお待ちくださいと言われので、ログハウスの外でゆっくりと背を伸ばしていた。 季節は冬だが、今年は雪や雨が少なかったのか…かなり理想的な紅葉だった。真っ赤な広葉樹林と多少茶色になった落ち葉が芝生の周りを埋めつくしている。 ぼんやりとその奥へと歩くと、後ろにドーベルが着いてきてる。 …確かにここなら人目がつかない、きっと… 「…ねぇ、その、綺麗だよね」 ぎゅっと、彼女は後ろから抱きしめられる。 長い時間をかけて完全に理解し合ったからか、月日のおかげなのか…ドーベルは2人きりの時に甘えてくるようになった。

6 21/12/02(木)21:51:25 No.872501599

「お疲れ様、今日は大変だったでしょ」 「うん、結構ね、アンタこそ大丈夫だった?その…アタシ、変じゃなかった?」 首を振って、ゆっくりと見つめる。 彼女の頬が紅潮して、そのままゆっくりと撫でた。 「綺麗だったよ、立派な写真になると思う」 「……ありがとう」 しばらくの間身を寄せあって…静かに紅葉を見つめていた。 ~~~ 「…そろそろ時間だ、戻ろう」 「うん」 静かに頷き、そして戻る頃には…いつものムスッとした表情のドーベルに戻っていた。 「行くよ、トレーナー」 人前に見せる、…ある意味では過去の…偽りの彼女に戻って。

7 21/12/02(木)21:51:45 No.872501747

2日目、ついに教会前に着き、俺たち2人は撮影をする。 「えっと…その…」 純白のウェディングドレス、漆黒のタキシードを来た2人は静かにお互いに向き合う姿になった。 「………恥ずかしい、見ないで」 「…綺麗だから、目を合わせないと嫌だ」 「バカっ!…じゃあ、ちゃんと見てよ」 「えっ」 「アタシだけを見て、他の子なんて見ないで、ずっと傍に居てよ…お願い」 「ドーベル……」 …………… 「…愛してる」 「…………………ッ!!!!」 ドーベルの顔が凄く笑顔で…爽やかな顔になった。 「…………そっか、ありがとう、トレーナー」 その時、シャッターが切る音が聞こえた。

8 21/12/02(木)21:52:12 No.872501935

「凄いですお二人共!」 「えっと…ありがとうございました」 「俺からもありがとうございました」 あからさまにヤバい発言をしてしまった、しかし、俺たちを聞いてた彼らはきっと演技だって分かってくれるだろう。だから…まあ、ちょっとくらい気の迷いで言ってもいいと思う。……教会から駐車場に戻る下り坂で、俺とドーベルは2人きりになっていた。 「……その、さ」 「…ん?」 「あの時の言葉、本気?」 「もちろん」 「………そっか……アタシさ、ちゃんと愛してるって言えてないの」 「えっ?」 「……ずっと最初から好きだった…アンタのこと…その…愛してる…から」 「ドーベル……」 静かにぎゅっと彼女は身を寄せる、俺たちは幾度となく愛する感情を持ったが、どこかお互い最後の1歩を踏み出せなかった。 踏み出しても、「愛してる」と言えなかった。 だけど…今日、今、俺たちは偽りだとしても、キチンと言えたんだ。

9 21/12/02(木)21:52:38 No.872502096

~~~~⏰~~~~ 「見た見た!?あの新刊!月刊ウマ娘のメジロドーベル特集編!」 俺たちの撮影した情報誌は、なんとドーベルだけの特集だった。 それはとても喜ばしい事であり、ドーベルも一緒に読もうと言ってきたので、トレーナー室に入って2人きりで読むことにした! 幸い、ネタバレはしたくないので通り道の彼女達の話を無視してとっととトレーナー室にーー 「…あんな理想の結婚、私達もしたいなぁ!」 「…………は?」 思わず俺は振り返る。 「あっ!!ドーベルのトレーナーさんだ!おめでとうございます!」 「?????????」 …………えっ??? 急いでトレーナー室に駆け込み、座っていたドーベルに叫んだ。

10 21/12/02(木)21:53:00 No.872502254

「ドーベル!」 「な、なに、どうしたの?」 「早く!その特集見せて!」 「あはは、そんな焦らなくても……」 パラッ 『メジロドーベルとトレーナーの美しき恋物語』 「………………」 既にドーベルは真っ赤な顔をしてノックアウトしている。 「えっと…声に出して読むね…」 「…えっ…?」

11 21/12/02(木)21:53:15 No.872502361

『その出会いは必然!運命の馴れ初め』 (何故か)ドーベルの子供の頃に俺と仲良くしてる写真、そしてその後にサブトレーナーを卒業して… …その……えっと…ドーベルを勢いで両手を掴んでしまった写真が(どうやって撮ったのか分からないが)あった。 「その……あれはただの事故だったんだけど」 『困難と、お互いを超える2人』 これは俺が合コンに誘われた時だった。 嘘だろ…ドーベルお前…見てたのかよ… (何故か)ドーベルがアロマショップの棚の近くから見つめる写真があり、2枚目が… 彼女に(勢いで)押し倒されて(なだめる目的で)顔に手をかけた写真が撮られていた。 「…もう読まないで!」 「いや!!!ドーベル…!これは最後まで読むべきだって!」

12 21/12/02(木)21:53:30 No.872502466

『そして、想いは叶う』 これはドーベルがエリザベス女王杯で俺に告白したシーンの写真だ。 そう言えば…エアグルーヴさんにやけに位置取りに関してを指示されたな…今思えばこの写真の為だったのかもしれない。 その後にクリスマスにブライトにオススメされた謎の都市での観光の写真も(何故か)掲載されていた。 「……あっこれ…俺がドーベルにキス…」 「あああああ!!!」 ドーベルが騒ぎ出して俺の体をぶんぶんと振り回したので、これ以上は言わないことにした。 「ドーベル!ここからは俺たち2人の写真を取ったやつだから!大丈夫だから!!」 「……もう分かってるじゃん、結果」 「それはそう…だけども」

13 21/12/02(木)21:53:43 No.872502557

『2人は休日に』 思えば確かに何故あの写真を取ったのかを考えたが、……ここまでの繋がりを見て完全に分かってしまった。 (書いてる謎の怪文書に目を逸らし)休日に2人で観光する設定なのだろう。 2枚目のログハウスでは昼食をとる二人の姿が撮られていた。…ドーベルと俺は2人で微笑んで紅茶を飲んでいる。 「………あー…ドーベル、あのさ」 「……なに」 ドーベルは完全にソファに顔を埋めて俺から目を背けていた。 「……撮られてる…2人きりの奴…」 「死にたい死にたいもう死にたい!!」 紅葉を見て寄り添うドーベルの写真である。 ……確かにあそこには誰もいなかった、いなかったはずだ。 その寄り添う姿はその…完全に惚気のそれであり、俺たちはその模範的惚気を見事に達成していた。正直晒し首にも程がある。

14 21/12/02(木)21:54:16 No.872502790

『愛してる』 「……………見ますか、最後」 「……もうわかってるじゃん…」 最後の写真は案の定結婚式の2人の姿。オマケにドーベルはとびきりの笑顔をしている。 ちゃんとご丁寧にふたつの分が書いてあった。 『アタシだけを見て、他の子なんて見ないで、ずっと傍に居てよ…お願い』 『ドーベル………愛してる』 ……………………………… 「ねえ、今回の奴さ」 「うん、ドーベル」 「誰の仕業だと思う?」 「…………」 一枚目、そして二個目の項目の写真、これらを目撃していた子、その子は… 「ブライト…………っ!あとこのやり口は…!!」

15 21/12/02(木)21:54:29 No.872502887

「作戦成功ですわ!」 「やりましたわね~!マックイーン!」 「これでお二人は素晴らしき一心同体に…」 ガラガラガラ…… 「居た」 「……………あら~ドーベル?ご機嫌麗しゅうですわ~」 「ご機嫌麗しゅう!ドーベル、一心同体のトレーナーさんは何処に?」 「………ギロッ!!!!!!」 「「…………………」」 カチャリと、マックイーンはティーカップを皿に置き…… 「………時が来ました、参ります!!!」 ダッ!!!! 「私も失礼致しますわぁ~~!!」 ダッ!!!!!

16 21/12/02(木)21:54:40 No.872502954

~~~⏰~~~ 「アンタら!!!!今回という今回は絶対に許さない!!!!!許さないんだから!!!捕まえて説教してやるから覚悟しなさい!!!」「おい!!!メジロのバカどもはどこだぁぁぁ!!!どこにいるッッッ!!!!」 「素晴らしき一心同体ですわー!!」「お幸せに~!!!」

17 21/12/02(木)21:54:51 No.872503039

スタミナが40上がった! 長距離適性がF→Sになった! 先手必勝のヒントレベルが5上がった! 八方睨みのヒントレベルが5上がった! 仕掛け抜群のヒントレベルが5上がった! 迅速果断のヒントレベルが5上がった! 位置取り押し上げのヒントレベルが5上がった! 後方釘付のヒントレベルが5上がった! 公認関係になってしまった…………………

18 21/12/02(木)21:55:28 No.872503303

っていう長い時間をかけることでついにドーベルが完全に打ち解けて周囲以外の所では女性トレーナー並に懐くようになった怪文書が好きなんで 俺が書いた

19 21/12/02(木)21:55:34 No.872503345

そういやウエディング勝負服もらった1人だったなドーベル…

20 21/12/02(木)21:55:50 No.872503462

>~~~⏰~~~ >「アンタら!!!!今回という今回は絶対に許さない!!!!!許さないんだから!!!捕まえて説教してやるから覚悟しなさい!!!」「おい!!!メジロのバカどもはどこだぁぁぁ!!!どこにいるッッッ!!!!」 >「素晴らしき一心同体ですわー!!」「お幸せに~!!!」 これを見に来た

21 21/12/02(木)21:57:01 No.872503993

>俺が書いた でかした

22 21/12/02(木)21:57:43 No.872504282

以上で長らく書いてたドーベルの奴は終わり またガチャで新しいの引いたら書こうと思います

23 21/12/02(木)21:58:07 No.872504450

>長距離適性がF→Sになった! !?

24 21/12/02(木)21:58:50 No.872504758

そうそう激甘なのも好きだがチーズケーキくらいの甘酸っぱいのが好きなんだよ

25 21/12/02(木)22:03:06 No.872506475

本人たちがギリギリ乗り気だからセーフなものを…

26 21/12/02(木)22:05:18 No.872507322

長距離適正(末長い付き合い) (結婚への)先手必勝 仕掛け抜群(メジロ式) 位置取り押し上げ 後方釘付 ひどい

27 21/12/02(木)22:08:00 No.872508393

>俺が書いた 偉いですわ! 偉いですわ!

28 21/12/02(木)22:12:46 No.872510327

愛してるって本心で言えてしまうラブコメトレーナーと ちゃんと最後に言えるドーベルがめっちゃいい……

29 21/12/02(木)22:15:54 No.872511480

マックはこんなことで固有出してんじゃねーよ!!

30 21/12/02(木)22:16:27 No.872511683

>マックはこんなことで固有出してんじゃねーよ!! スタミナ削られてるから固有で押し切るしかありませんわ!!!

31 21/12/02(木)22:16:49 No.872511826

>マックはこんなことで固有出してんじゃねーよ!! 判定ガバガバ個性の代表格だから…

32 21/12/02(木)22:17:36 No.872512123

最後の最後でドーベルとブライトの部屋の入り方が逆転しててダメだった

33 21/12/02(木)22:18:02 No.872512281

ここまでクサいセリフを臆面なく言えるのはメジロの器だなトレーナー…

34 21/12/02(木)22:18:50 No.872512578

りゃいあんが真っ赤になりながら羨ましがってそうだ

35 21/12/02(木)22:21:04 No.872513394

多分校舎から出たらマスコミが出待ちしてそうだよね

36 21/12/02(木)22:21:49 No.872513652

>多分校舎から出たらマスコミが出待ちしてそうだよね 周囲公認になってしまった…………………

37 21/12/02(木)22:23:28 No.872514258

式の予定も組まれてるんだろうな…

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