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    21/11/21(日)23:28:02 No.868999012

    先日ポケスペ純愛健全ゾロ目スレでレブルのネタが出ましたので便乗して書かせていただきました このスレ自体はダイススレではありません 思いっきり三次創作ですのでご了承下さい あらすじ レブル 恥ずかしくてなかなかできない 少しだけ進展

    1 21/11/21(日)23:28:38 No.868999236

    彼女は大事な人だ。 出会った頃はむしろ苦手に思っていたのに。 今では心を許せる人になった。 一緒にいて、ありがたい人に。 そして、そこから愛する人へと変わっていった。

    2 21/11/21(日)23:28:53 No.868999335

    「好きだ。オレと付き合ってくれ」 「…うん!」

    3 21/11/21(日)23:29:05 No.868999405

    そうして、想いを通じ合えた。 そして、順調に仲を深める。 これまでもそうだったのだから。 だけど、そう上手くはいかなかった。

    4 21/11/21(日)23:29:30 No.868999567

    レッドが自宅でくつろいでいる時。 テレビのリモコンを取ろうとして手を伸ばす。 と、その手に別の手が触れる。 「…あ」 ブルーの手だ。 彼女と目が合う。 顔が赤くなり、熱を帯びた視線がこちらを向く。 そうされると、レッドも恥ずかしさが込み上げてくる。

    5 21/11/21(日)23:29:51 No.868999699

    「ご、ごめん!」 慌てて手を離す。 「う、ううん」 ブルーも手を戻す。 そして、その手を胸に抱いた。 手が押しつけられて形を変える彼女の胸をつい見てしまう。 だが、照れが勝って目を背ける。 ブルーも何も言わない。 ただ、静寂の中でお互いの小さなため息だけが聞こえていた。 その日は、それ以上は何もなく別れた。

    6 21/11/21(日)23:30:30 No.868999955

    2人でデートに行った時。 「次、あっちのお店行きましょう」 「ああ。いいよ」 ブルーが先導し、それに続く。 はしゃぐ彼女を見ると、こちらも嬉しくなる。 と、彼女が向かい側から歩いてくる人とぶつかりそうになる。 「危ない!」 ブルーの手をとり、こちらへと引き寄せて抱き止める。 「あ、すみません」 「あ、いえ、こちらこそ」 軽く謝り合うと無事に通り過ぎ、ほっと胸を撫で下ろす。

    7 21/11/21(日)23:30:57 No.869000175

    「大丈夫だったか?ブルー」 「あ、あっと、うん」 慌ててブルーが礼を言う。 と、彼女の身体を抱きしめていることに気づく。 細く、それでいて柔らかな女性の身体。 その感触が、頭に血を昇らせる。 「ご、ごめん」 「う、ううん」 恥ずかしがりながらも、身体を離す。 まだ手の中に、その感触が残っている。 その後のデートも照れが抜けないまま、それ以上は何もなく終わった。

    8 21/11/21(日)23:31:21 No.869000338

    「で、照れてしまってあんまり進展が無いと」 「えーと、お恥ずかしいながら…」 レッドの自宅にて。 テレビ通話で、ルビーに相談したレッドは彼の半目に頭をかいて返した。 「案外奥手ですね。もっと攻めてもいいのに」 「いや、つい恥ずかしくてさ…。 ブルーの方も照れてこれ以上何かするのも嫌がられるかなって」 「気にしすぎじゃないでしょうか。付き合い始めってなにしても大体女の子は喜んでくれますよ」 「さらっと惚気るよな…」

    9 21/11/21(日)23:31:45 No.869000487

    苦笑すると、ルビーがため息をついた。 「そもそも、なんでボクに相談なんでしょうか。 他の先輩とかじゃダメだったんでしょうか」 「グリーンもゴールドも、彼女いないからさぁ…。 シルバーもブルーの好み聞くことはあるけど、こっちも彼女いるわけじゃないから恋愛相談だとルビーくらいかなって」 「まあ先輩たち結構クセ強いですしね。 相手がなかなかできないのも納得いきます」 「ルビーも結構クセ強いと思うけどな…」 そう言いつつも、肩を落とす。

    10 21/11/21(日)23:32:09 No.869000661

    「子供の頃はさ。オレ、女の子にナンパ目的で平気で声かけたりして。 でも、あの時みたいにいかなくなったな」 思い返す。 あの頃の自分は怖いもの知らずだった。 失敗を恐れず、どんなことにも立ち向かうことができた。 だけど、大人になって。 恐怖が出てきた。 嫌われるかもしれない。 傷つけてしまうかもしれない。 羞恥も出てきた。 恥ずかしい。 ブルーが可愛い。 そう意識しすぎて、一歩が踏み出せない。 そうした感情が、レッドを動けなくしていた。

    11 21/11/21(日)23:32:53 No.869000944

    「でも、いつまでもそういうわけにはいかないですよね」 「そう、だな…」 ルビーの言う通りだ。 このまま停滞しているわけにはいかない。 もう、自分はブルーの恋人なのだ。 彼女からが無理ならば、自分から。 それが、自分のやるべきことだろう。 「ルビーは、こういう時なにかしてたんだ?」 「そうですね…」 ルビーが腕を組み、眉間に皺を寄せた。

    12 21/11/21(日)23:33:38 No.869001222

    「ボクは、服をプレゼントしたり、 天体ショーに誘ったりしてましたね」 「天体ショーはともかく服かぁ…。 オレ、ブルーの身体のサイズ知らないんだよな」 「本人に聞けばいいんじゃないですか? それか測るかすれば」 「いや、流石に測るのはまたブルーが恥ずかしがりそうだし…」 「ボクはサファイアが寝てる間に測りましたけど」 当たり前のように言うルビーに、レッドは嫌な汗をかいた。

    13 21/11/21(日)23:34:03 No.869001402

    「サファイアだからいいかもしれないけど、 寝てる間に測るのは結構まずいことだからな…? サファイア以外にはするなよ?」 「?まあ、わかりましたが」 あまりわかって無さそうな声音でルビーが返した。 「別に下心とかは無いんですけど」 「お前がそうでも、される方やサファイアがどう思うかは別だからさ…」 「はあ…」 気のない返事だが、とりあえずはよしとする。

    14 21/11/21(日)23:34:23 No.869001526

    通話を切った後、ブルーのことを想う。 素敵な女だ。 気丈に振る舞う彼女が自分に見せる照れ顔は魅力的だ。 だけど、それだけではない。 自分が見たいのは。 そう思って、レッドはポケギアを取り出した。

    15 21/11/21(日)23:35:06 No.869001774

    「来たわよー」 「おう、お疲れ」 先程呼び出したブルーが到着し、それを出迎える。 靴を脱ごうとして、バランスを崩しそうな彼女の身体を支える。 「大丈夫か?」 「ええ。ありがとう」 綺麗な顔が間近に見えて、相変わらず頬を赤くしてしまう。 が、耐える。

    16 21/11/21(日)23:35:40 No.869002019

    これからのことを思えば、それくらいで止まるわけにはいかない。 「れ、レッド?」 ブルーは怪訝そうに、眉を顰めた。 「…ごめん、ブルー。もうちょっとこのまま」 「…うん」 ブルーは、反論せずに受け入れた。

    17 21/11/21(日)23:36:19 No.869002253

    リビングに招き、ソファに並んで座る。 隣に座った恋人と目が合う。 愛する人。 綺麗な青い瞳。 こうして眺めているだけで、心臓が激しく動く。 触れたい。 抱きしめたい。 そんな衝動が身体を駆け抜ける。 それと同時に、抗い難い羞恥も。 「ブルー」 彼女に、声をかける。 「…なに?」 何かを感じ取ったのか、少し顔を引き締めてブルーが返す。 「オレさ、ブルーが好きだ」

    18 21/11/21(日)23:36:40 No.869002404

    改めて言う愛の言葉。 「…うん」 それにブルーは頷く。 「一緒にいて楽しくて。 自然に話せるようになって。 付き合ってからもそうなればいいと思ってたんだけど。 でも、そうはならなかった」 黙ってブルーはこちらを見つめる。 続きを促すように。 「ブルーが、付き合う前より好きになって。 ちょっと触るだけで、ドキドキするんだ。 そしたら、今まで通りにはいかなくて」 「…うん。アタシも」 彼女の同意を受ける。

    19 21/11/21(日)23:37:27 No.869002660

    見つめ合う視線が、いつしか別の意味を持つようになる。 羞恥や緊張が消えていき、慕情が、欲望が反比例するかのように増していく。 目の前の人を大事に思う。 それと同時に、独占したい。 心も、身体も。 自分のものにしたい。 そんな欲が、レッドの中から湧き上がってくる。 何故、この時にそう思ったのかはわからない。 いつも以上に本心を晒したからか。 恥ずかしさを乗り越える覚悟をしたからか。 どちらでも構わない。 ここから、踏み出せる決意を持てたのなら。

    20 21/11/21(日)23:37:41 No.869002748

    ブルーの肩を掴む。 彼女は少し驚きの表情を浮かべる。 が、少しすればそれも消える。 「…ブルー」 「…うん」 彼女に何か言おうとしたが、やめた。 もう、こちらを見る目が違っていたから。 覚悟を決めた目。 たぶん、自分と同じことを思っているのだろう。 そうだと信じ、ゆっくりと顔を近づける。 ブルーは目を細め、少し口を突き出す。 レッドも同じようにする。 そして、その唇が重なりあった。

    21 21/11/21(日)23:38:10 No.869002935

    「…で、キスくらいはするようになったと」 「おかげさまでな」 後日、改めて行うテレビ通話で、レッドはルビーに報告していた。 「まあ、よかったですよ。 いつまでもいい歳して照れてるのもアレですしね」 「たはは、辛辣だなぁ」 だが否定も出来ず、頭をかく。 「じゃあ、ボクはこれからサファイアとデートなんで」 「おう。オレもブルーとデートなんだ」 「それじゃ、お互い検討を」 「ああ」 そこで通話は切られた。 「…さてと」 一息ついたところで、玄関のチャイムが鳴り響く。

    22 21/11/21(日)23:38:36 No.869003096

    「じゃ、行こう」 「ええ」 自然に繋がれた手。 まだ、恥ずかしさはある。 だけど、それよりも幸福感が上回る。 照れつつも、幸せそうに笑うブルー。 それを見て、レッドは満足した。 見たかった、その顔を。

    23 21/11/21(日)23:38:54 No.869003238

    以上です 閲覧ありがとうございました

    24 21/11/21(日)23:39:55 No.869003652

    >「グリーンもゴールドも、彼女いないからさぁ…。 ここでちゃんと >グリブル 恥ずかしくてなかなかできない そのまま >グリカル 家の中でだけ 少しだけ進展 >ゴークリ さりげなくイチャイチャ そのまま 大っぴらにイチャつかないから関係が知られてないって反映されてるのが細かいな…

    25 21/11/21(日)23:40:41 No.869003970

    お疲れ様です 本格的に付き合う前のレブルがこれまた新鮮…

    26 21/11/21(日)23:48:18 No.869006757

    この2人も付き合い始めはまあ照れまくるかなと思って今回のになりました ルサもカップルとしてはレッドたちよりはるかに先輩でルビーが人の気持ちに鈍いところはありますけどプレゼントとかは積極的にしてて決して奥手ではないと解釈して今回は相談役としてみました あと前回はブルー視点だったので今回は久しぶりにレッド視点オンリーで行きました

    27 21/11/21(日)23:50:27 No.869007520

    最近多かったねブルー視点 ところで書きやすいの?

    28 21/11/22(月)00:05:12 No.869012671

    >最近多かったねブルー視点 >ところで書きやすいの? どちらかというとブルー視点の方が書きやすいですね 意識的にからかったりするブルーの方が 無意識に天然発言するレッドより書きやすいかなと

    29 21/11/22(月)00:19:23 No.869017843

    あと、書く時は「救われるもの」視点で書く傾向にあるかもしれません レッドもブルーも相手を救える素質があって、他のみんなもそうなることがあってそうされた側からの視点の方が心の動きが書きやすいかなと

    30 21/11/22(月)00:25:51 No.869020006

    「ねえエメラルド、ボクたち後輩が先輩を頼るのは自然だろうけど、先輩って後輩を頼っていいものなのかな?」 「急にどうしたんだよ一体」 「レッド先輩に恋愛相談されちゃってさ、それ自体は別にイヤじゃないけどもしボクがいつかできる後輩とか頼ったら向こうはどう見えるのかなって」 「先輩に上の先輩いなきゃ普通じゃない?もっと言えば先輩後輩以前に仲間なんだから気にすることかよ」 「…ありがとうエメラルド、ボクの受け取り方がひねくれてただけっぽいね」 「まあルビーってそういうとこあるよな」 「普通そんなことないよ的なフォローするシーンでしょ…ボクがいうのもなんだけど口悪くないかい?」 「…そういえば、レッド先輩って最初にルビーを頼ったのか?同期のグリーン先輩や近い後輩ゴールドさんもいただろうにさ」 「stunningなスルーだね…レッド先輩がいうにはグリーンさんゴールドさんは彼女いないってよ。まあグリーン先輩はハイスペックすぎて女の子から諦められちゃうタイプで、ゴールドさんはムードメーカーとして好かれるけどlike止まりで恋愛対象に見られなそうだし」 「やっぱルビー性格ちょっと悪いよ」

    31 21/11/22(月)00:27:09 No.869020456

    エメラルド視点で >ゴークリ さりげなくイチャイチャ そのまま に派生できないかと書いてこれだけ出来た副産物のルビエメです お納めください…