ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/11/17(水)00:39:01 No.867364147
「」「……ということでよろしくお願い致します」 紅「「」が電話をしているなんて珍しいわね。しかもなにかを依頼している」 「」「あ、真紅。いや、なんでもない。晩御飯は豆乳鍋とかどうかなっ!?」 紅「あなた結構嘘をつくのが上手だったはずなのに。どうしたの?」 「」「いやそうだけどっ!そうじゃないけどそうだけどっ!」 紅「よっぽど疚しいことがあるのかしらね。大体貸し借りが嫌いな「」が頭を下げるなんて」 「」「実はな…町内で病気が原因で働けない親子がいてさ」 紅「見て見ぬフリができないってことね…それから?」 「」「生活保護の申請がすんなりいくように町会長と一緒に議員さん使って手を回した」 紅「そう…お疲れ様なのだわ」 「」「当然だろ?俺の管轄区域なんだし。それに聞いちゃったら知らんぷりも」 紅「「」…いまあなたを誇りに思っている」 「」「い、いや買いかぶりだ。俺はやらなきゃいけないことをしているだけで」 (……トテトテトテ、ヨジヨジヨジ。ぎゅっ) 紅「…逞しくなったわね。最初の頃の「」に見せてあげたいのだわ」
1 21/11/17(水)00:39:11 No.867364200
「」「息子の方は難病指定で、お母さんは武漢コロナと身体を壊して仕事を辞めちゃったんだ」 紅「そう。それはさぞ大変でしょうね」 「」「……考えても見ろ。俺だっていつまで働けるか解らないし、ある日突然とかもある」 (ぺちんっ) 「」「痛いなぁ。そうならないために病院も行くし保険もいっぱいかけてるし」 紅「そういう問題ではないわよ。日々節制と運動をすること。取りあえず21時以降の飲酒は禁止」 「」「それは酷いっ!仕事が終わってから飲むのがいいんじゃないかっ」 紅「…私を独りぼっちの孤児にしたいの?」 「」「それは狡いっ!言い返せないじゃんっ」 紅「まずできることから始めましょっ。散歩に行くから靴を履きなさいっ」 「」「はいはい。きょうは膝もそんなに痛くないしな…どこいこうか」 紅「河原まで行きたい。最近遊歩道が綺麗になったそうね」 「」「途中まで工事が終わってるって…帰りに晩御飯の買い物をしような」 紅「そうね…できたらいつまでもこうしていたい(ぎゅっ)」 「」「なんだよ背中にへっついてきて。俺だけ歩くのかかよぉ。まぁいいけどさぁぁ」
2 21/11/17(水)00:55:51 No.867368568
ちょっとしんみり