虹裏img歴史資料館

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21/11/12(金)00:39:01 夕方、1... のスレッド詳細

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画像ファイル名:1636645141176.jpg 21/11/12(金)00:39:01 No.865741445

夕方、1人の男が道を歩いている。彼はトレセンに勤めるトレーナーで若いながらも腕前を嘱望された期待のルーキーである。 しかし彼は現在担当ウマ娘はいない。いや、いるのだが休止中である。 彼の担当バはサクラチヨノオー。サクラチヨノオーはデビューするや否や朝日杯フューチュリティステークスを勝利。弥生賞でも勝利し、皐月賞でも3位という結果を残した。そして、続く日本ダービーではレコードを叩き出す勝利で新時代の到来を予感させた。

1 21/11/12(金)00:39:24 No.865741574

だが、レコードの代償は大きかった。日本ダービー後発覚した故障。その傷は大きく、そこから一年近くの休養を余儀なくされたのだ。しかし、サクラチヨノオーは腐ることなく、懸命に治療とリハビリに励んだ。それは優しいものでは無かったが、決して笑顔───トレーナーが素敵だ、と言ってくれた───を絶やさず取り組んだ。 そうして迎えた復帰戦。舞台は安田記念。誰もがダービー娘の復活を喜んだ。例え勝てずとも好走してくれれば、周りの願いはただそれだけである。しかし結果は16位。明らかにスピードが出ていない。続く宝塚記念では最下位。しかも更なる故障の発生。こうして、サクラチヨノオーは表舞台から姿を消したのであった。

2 21/11/12(金)00:39:47 No.865741688

「ただいま」とドアを開ける。トレーナーは独身であるが、同居人がいた。サクラチヨノオーである。 彼女の身体的、そして心理的状態を鑑み、特例として寮からの一時退寮およびトレーナー同居による保護観察となったのだ。 寝室のドアを開けると饐えた臭いがする。サクラチヨノオーが一日中自慰をしていたのであろう。今は疲れ果てて眠っている。その寝顔は安らかで穏やかであった。 彼女は最初の故障ではくじけることはなかった。むしろ張り切っていたほどだ。しかし、2つの復帰戦、そして更なる故障は、まだ少女である彼女の心を折るには十分すぎるほどであった。

3 21/11/12(金)00:40:15 No.865741836

荒れた感情は彼女の情緒を不安定にさせた。いきなり激昂するときもあれば一日中泣き続けるときもある。淫蕩に耽ることもあれば幼女みたいに甘えることもある。全く眠れない日もあれば一日中寝続けることもある。そういった状況、そして周囲の目が先の特例へと繋がった。 ベッドサイドへと座り、穏やかな寝顔を眺めていると彼女が目を覚ます。トレーナーを見つけると、 「おかえりなさい。トレーナーさん」 と笑う。その笑顔かつてのとは異なり目がドロドロに濁った、力ない笑顔であった。

4 21/11/12(金)00:40:38 No.865741938

「今日はどんなことがありましたか?」 髪を洗われながらサクラチヨノオーが問いかける。一緒にお風呂に入るのは別に疾しい思いがあるわけではない。はじめて彼女がここに引っ越ししたとき、彼女はひどく荒れていた。そんな彼女から目を離すわけにもいかず、24時間───入浴や睡眠、果てはトイレに行く時さえも───常に側にいたのだ。 今は幾分か落ち着いているように見えるが、1人で入浴する様にすると縋り付くような目でトレーナーを見る。その視線に負けて今も一緒に入浴している。 そんな彼女とたわいもない話をしながら1日を終えていく。

5 21/11/12(金)00:40:57 No.865742018

雨が降っているある日のこと。トレーナー室で作業をしている最中にトレーナーは呼び出された。呼び出し先は理事長室。ついにこの日が来たか、とトレーナーは嘆息する。窓から見える天気は、ますます雨脚を強くしていく。心を、そしてこれからを示すように荒れていた。 失礼します、と理事長室へ入室する。そこには理事長の秋川やよいとその秘書である駿川たづな、そして生徒会長であるシンボリルドルフがいた。 そこでの話し合いは、彼の予想通りサクラチヨノオーの進退である。彼女の戦績から今まで特例を認めてもらってきたが、いよいよ決断する時が来たのだ。

6 21/11/12(金)00:41:17 No.865742119

理事長もたづなさんも会長もサクラチヨノオーの助けになってくれた。特例扱いにも非難の声がでたが、それら非難に対して一喝した。 「叱責!彼女、サクラチヨノオーは体はもとより、心が傷ついている!ここは教育期間である!生徒を一番に考えないなど、教育者としてあるまじき!」 その言葉に外野の大人は黙った。それでも他の生徒には文句を言う者もいたが、それには生徒会が尽力したのである。 しかし、いつまでも抑え込めるわけではない。その為、復帰は可能なのか、その意思はあるのか、それをヒヤリングするために彼女のトレーナーを呼び出した。

7 21/11/12(金)00:41:40 No.865742236

サクラチヨノオーの様子を───多少はぼかしつつ───丁寧に報告するトレーナー。理事長は難しい顔で、たづなさんは沈痛そうな面持ちで、会長は無言で目を閉じて聞いている。 報告が終わったが、誰も喋らない。雨が窓を叩く音だけが部屋に響いている。 暫く続いた沈黙を破ったのはシンボリルドルフであった。 「……なるほど。とりあえず現状は小康状態あると聞いて先ずは安心しました」 その声と表情は柔らかく、本心から言っていることが伺える。 「しかし、いつまでもこのままというわけにはいかないでしょう。貴方のためにも、彼女のためにも」

8 21/11/12(金)00:42:01 No.865742340

先までとはうってかわって鋭い目線となる。 「非常に冷たい言い方となってしまいますが、故障して再起不能となるウマ娘は多くこそないが珍しい訳でもありません」 「彼女は朝日杯、そしてダービー勝利と実績を残してきた。ならばこそ、今後の復帰を見越してでの今回の処置です」 「それに当たって一番大事な事は、彼女に復帰する意思があるか、と言う点にあると思います」 そこまで言い切ると、トレーナーをじっと見つめる。 「改めて、彼女と今後について話し合っていただけないでしょうか」

9 21/11/12(金)00:42:23 No.865742431

失礼します、とトレーナーが理事長室をでる。 扉が閉まる音に合わせて緊張の糸が切れる3人。 暫しの沈黙の後、理事長が口を開く。 「陳謝!本来で有れば我々が言わなくてはいけない事だというのに…」 「いえ、気にされないで下さい。理事長というお立場では言い難いこともあるでしょう」 「そう言っていただけると助かります…。しかし、サクラチヨノオーさん達は大丈夫でしょうか?」 「それは分かりません。ですが、せめて後悔の無いことを願うばかりです」

10 21/11/12(金)00:42:42 No.865742524

理事長室を出たトレーナー。そこに駆け寄る1人のウマ娘がいた。 「チヨちゃんのトレーナーさんよね?さっきの話し合いって、もしかして……」 そのウマ娘の名はマルゼンスキー。出たレースは全戦全勝、マイル最強というに相応しい伝説とも呼ぶべきウマ娘だ。 マルゼンスキーをサクラチヨノオーは非常に慕っているし、マルゼンスキーもそんなサクラチヨノオーを可愛がっていた。 サクラチヨノオーがダービーを勝利した時には我がことのように喜んでくれた。

11 21/11/12(金)00:43:03 No.865742631

そんなマルゼンスキーにとって、妹分であるサクラチヨノオーの今の状況は、身を引き裂かれるほど辛いものである。しかし、走れる自分が行っても傷つけるだけかもしれない、そう思うと訪問もできず、ただ復帰を祈ることしかできない。 そんな折、サクラチヨノオーのトレーナーが理事長に呼び出された、遂にサクラチヨノオーの退学の話か、そんな下世話な話が至るところでされていた。 もちろん全てのウマ娘がしている訳でも無い。が、そういう話が好きな人はどこにでもいるものだ。 そんな話を聞いて、いてもたってもいられずマルゼンスキーはトレーナーに話を聞こうと飛び出したのであった。

12 21/11/12(金)00:43:23 No.865742718

もちろんトレーナーはマルゼンスキーと会話したことは何度もある。しかし、今目の前にいる彼女はいつもとは違って見えた。自信に溢れ何事も楽しむ、良い意味で大人ないつもの姿ではなく、不安に満ちた、年相応の少女の姿であった。 そんな彼女と視線を合わせることができず、目を伏せたまま、 「……チヨノオーと話し合う。彼女の意思を最優先するつもりだ」 そう言って足早に立ち去る。まるで逃げるかのように。 立ち尽くすマルゼンスキーを稲光が照らす。雨が止む気配は無い。

13 21/11/12(金)00:43:50 No.865742853

「ただいま」と声をかける。今日は「お疲れ様です!トレーナーさん!」と向こうから駆け寄ってきた。思わず頭を撫でる。くすぐったそうにしながら喜ぶサクラチヨノオー。そんな彼女を見ていると中々切り出すことができなかった。 いつものように食事をし、いつものようにお風呂に入る。しかし、トレーナーの雰囲気がいつもと違うことに気がついたか、口数は少なめであった。 サクラチヨノオーの髪を乾かし、いよいよ就寝する時間となった。遂に切り出せなかったトレーナー。そのとき、サクラチヨノオーが口を開いた。

14 21/11/12(金)00:43:58 No.865742895

再放送?

15 21/11/12(金)00:44:13 No.865742974

「トレーナーさん、今日、トレセンで何かありましたか……?」 ゆっくりと話しかけるサクラチヨノオー。何か、とは言ってはいるが、内心察してはいるみたいである。 「……私の進退に関すること、でしょうか。トレセンを退学しろという話でしょうか?」 その淀んだ瞳からは感情を読み取ることができない。声は平坦で、表情は凍てついてる。しかし、良く見るとその体は微かに震えている。 あぁ、この子はずっと不安だったんだ。走れなくなった自分はいつ捨てられてもおかしくない。そんな恐怖をこんな華奢な体で必死に隠していたのだ。

16 21/11/12(金)00:44:19 No.865742999

>再放送? 前回とルート違いかも

17 21/11/12(金)00:44:35 No.865743074

そんな様子を見てトレーナーも覚悟を固めた。 サクラチヨノオーに今日の話を全て伝えた。理事長室での話、そしてマルゼンスキーとの話。 そして、サクラチヨノオーを優しく抱きしめ囁いた。 「どうしたいかはチヨノオーが決めてもいい」 「何を決めても文句なんて言わないし、言わせない」 「どんなことがあったって側にいる」 「だから……好きにしていいんだよ」 5分、10分……。どれだけの時間が経ったのだろうか。遂にサクラチヨノオーが口を開く。

18 21/11/12(金)00:45:18 No.865743267

(私はどうしたいんだろう) トレーナーに抱きしめられながら、そんな事を考える。自分の気持ちがわからない、そういう時は一つずつ振り返ってみる。 デビュー戦、朝日杯、弥生賞。 このころは良かった。走るのは楽しかったし、何より勝利もできた。私が勝つと、マルゼンスキーさんもトレーナーさんも自分の事のように喜んでくれた。 皐月賞。初めてのクラシックは3着という敗北だった。落ち込む私に、「力負けはしていなかった。ダービーで勝とう」と力強く励ますトレーナーさん。 そして日本ダービー。

19 21/11/12(金)00:45:39 No.865743379

日本ダービーに向けて血反吐を吐く思いで特訓した。トレーナーさんには何度も思い直すように言われました。しかし、私も譲りたくありませんでした。トレーナーさんは黙っていましたが、皐月賞の後に私の実力不安が噂されていたのを知っていました。だから私の力を魅せつけるため、そして何よりダービー勝利をマルゼンスキーさんに報告したくて、決して負けるわけにはいかなかったのです。 最終的にはトレーナーさんはこんな無茶はこれっきりだという事、トレーナーの指示なく追加トレーニングをしない事を条件に私の我が儘を聞いてくださいました。

20 21/11/12(金)00:45:59 No.865743478

そうして迎えたダービー本番。結果は1位、それもレコードです。私の勝利にマルゼンスキーさんは自分が勝った時以上に喜んでくださいました。 しかし、その代償は重かったのです。ダービーから数日後、足に激痛が走り、立つことさえできなくなりました。病院で診てもらうと靭帯断裂の診断。 トレーナーさんは私にずっと謝っていました。無茶な練習は私の我が儘だったのに……。 そんなトレーナーさんを見て、私は必ず復帰する事を自分に誓ったのです。

21 21/11/12(金)00:46:26 No.865743619

リハビリはとても辛いものでした。手術してしばらくは車椅子による生活で、トレーナーさんの支えなければ日常生活さえ困難でした。車椅子を使わなくなっても走ることはおろか、普通に歩くことさえ大変です。 それでも諦めませんでした。側にはトレーナーさんがいて、マルゼンスキーさんもこまめに会いに来てくれます。ファンからの手紙だってたくさん届きました。 私の復帰を望んでくれている人がいる、それが最大の励みとなりました。

22 21/11/12(金)00:46:48 No.865743732

年が明ける頃にはリハビリも終えました。トレーナーさんと相談した結果、復帰戦は安田記念となりました。私はもっと早く復帰したかったのですが、無茶は禁止、ということらしい。それを言われると私は何もいえなかった。 とはいえ、目標を決めたなら後は走るだけ。最初は短い距離から、徐々に長くしていきます。 初めは思うようには走れませんでした。リハビリは丁寧にやっていたつもりですが、走るのはまた違った大変さがありました。しかしそれでも、トレーナーさんと二人三脚で必死に頑張っていきました。

23 21/11/12(金)00:47:23 No.865743883

ついに安田記念当日になりました。人気は3番人気です。休養明けにもかかわらず応援している人がこんなにいることに嬉しさ半分、緊張半分でした。そんな私をトレーナーさんは優しく撫で、気負わず行ってこい、と優しく言ってくれました。 しかし結果は惨敗。最終直線で明らかに失速していました。私を横目に他のウマ娘はどんどん抜いていきます。 愕然とする私にトレーナーが必死に励まします。「今回は休養明けだ。次走で挽回しよう」 私はなんとか笑顔を作り、その言葉に応えました。

24 21/11/12(金)00:47:49 No.865744013

レース明けの私に宝塚記念でファン投票に選ばれたことが告げられました。トレーナーさんは期間が短いことを理由に難色を示しましたが、私が強く希望しました。先の安田記念の感覚を忘れないうちに、走りたかったのです。 そんな私の意思を汲んでくれたのか、トレーナーさんも許可してくださいました。 しかし、宝塚でも惨敗、更には靭帯損傷の再発。 私の心にヒビが入る音がした気がしました。

25 21/11/12(金)00:48:07 No.865744095

振り返ってみるとそんな所でしょうか。 (もう、疲れたなぁ……) 前のようには走れない、それはとても辛いです。 それよりもっと辛いのはトレーナーさんが悲しむことです。 だからきっと、ここで諦めるのがいいのでしょう。 ……でも、何故でしょうか。 トレーナーさんの顔が頭から離れません。 私が走っている時の横顔、プランを立てている真剣な顔、雑談の時の笑顔、そしてレースで買った時の嬉しそうな顔。 (……あぁ、私はトレーナーさんが───) その感情が私の心の残火を呼び起こしました。

26 21/11/12(金)00:48:28 No.865744200

「……私、また、走りたいです……!トレーナーさんと、いっしょに、頑張りたいです!」 溢れ出る感情のままに叫びます。目から涙が止めどなく流れます。 「……そうか。ならもう一度立ち上がろう」 「泣くのは、まだ早い」 そんなことを言いながら、トレーナーさんも泣いています。 そのまま2人抱き合いながら泣きました。泣いて泣いて、涙も枯れ果てた後は笑い合いました。 雨はいつの間にか止んでいました。

27 21/11/12(金)00:48:55 No.865744321

翌日、トレーナーとサクラチヨノオーは色んな人に謝罪を伝えた。理事長、たづなさん、生徒会、寮長…… 「発奮!頑張ってくれ!」「応援してます!」「そうか……!」「挫けずに頑張れよ」「併走なら付き合ってやる」「なにかあったら何でもいいな!」 みな、2人を責めることなく、応援した。今更ながら、気にかけてくれた人の多さに気付いた。 そして、最後に向かったのは、

28 21/11/12(金)00:49:56 No.865744645

「チヨちゃん……?」 「マルゼンスキーさん……」 夕暮れを背景に向かい合う。トレーナーと同じくらいサクラチヨノオーを気にかけてくれていた人。 マルゼンスキーに自分の思いを伝えるサクラチヨノオー。それを最後まで黙って聞くと 「……そう。まだ諦めないのね」 マルゼンスキーはサクラチヨノオーをそっと抱きしめ、離れる。目元を拭った後、 「なら、お姉さんも頑張るわよ!チヨちゃんと走れる日を楽しみにしているわ!」 「はい!」

29 21/11/12(金)00:50:37 No.865744845

2回目のリハビリ。しかしそれ以上に走る感覚を取り戻すことが大変だった。周りからの視線や陰口だってある。 しかし決して弱音を吐かずに愚直にトレーニングを重ねる。合わせて、アグネスタキオンや安心沢氏への協力を仰ぎ万全の態勢を整える。アグネスタキオンへの依頼は大変かと思われたが、意外にすんなりと了承された。なんでも、故障したウマ娘のデータは役に立つかもしれないとのことだ。 2人は打てる手を全て打って再起に備えた。

30 21/11/12(金)00:51:02 No.865744956

そうして迎えた再度の復帰戦。舞台はオープン戦とダービーウマ娘にしてはやや物足りないだろう。 しかし、一つずつやり直そうと2人は決めた。 オープン戦、G3、そしてG2。順調に勝ち上がるサクラチヨノオー。2度の故障め既に散ったと思われたウマ娘の復活に期待が高まっていく。 その期待は、有馬記念への出場という形で結実した。 そして有馬記念には37戦全勝のマルゼンスキーが参加を表明、世間を騒がせることとなった。

31 21/11/12(金)00:51:39 No.865745123

「チヨちゃん、よくここまで戻ってきたわね。とっても嬉しいわ」 「はい!私もマルゼンスキーさんと走れて嬉しいです!」 レース直前、ゲート前で向かい合うサクラチヨノオーとマルゼンスキー。 妹分の完全復活に思わずマルゼンスキーは笑顔になる。 (でも、勝ちは譲らないわよ?) ゲートでサクラチヨノオーは今までを思い返す。 かつての栄光、辛かったリハビリ、故障による挫折、思うように走れない日々、そして再度の勝利。 そのときいつも側にいたのはトレーナーだった。 ならば、この一戦は誰よりもトレーナーの為に。 『第○○回有馬記念、今スタートしました!』

32 21/11/12(金)00:52:13 No.865745263

「トレーナーさん!桜がすごいですよ!」 春、2人は旅行に来ていた。2人の目の前には圧倒されるほどの桜並木。それを眺めながら歩いていく。 終点には見上げるほどの大きな桜が咲き誇っていた。サクラチヨノオーはそれを眺めながら、 「ここまで来れたのはトレーナーさんのおかげです」 「私1人ではとっくに諦めていました」 「貴方といっしょだったから、頑張れました」 そして振り向く。 「トレーナーさん!大好きです!」

33 21/11/12(金)00:53:17 No.865745568

よかった救われた…

34 <a href="mailto:s">21/11/12(金)00:53:21</a> [s] No.865745588

終わりです お目汚し失礼しました 前回分込みでしめて約9000字 見ていただきありがとうございました

35 21/11/12(金)00:53:54 No.865745722

なそ

36 21/11/12(金)00:54:59 No.865746023

>37戦全勝のマルゼンスキー なそ にん

37 21/11/12(金)00:55:08 No.865746064

激マブが間に合うと復帰フラグが立った…

38 21/11/12(金)00:57:03 No.865746527

>>37戦全勝のマルゼンスキー >なそ >にん 強すぎる

39 21/11/12(金)00:58:18 No.865746851

前回のはあまりにもお辛いのでこのくらい桜咲く!でいい… ありがとう…

40 21/11/12(金)00:59:15 No.865747060

あまり言いたくはない!! あまり言いたくはないが!!! 前回の方が完成度は高いな!!!

41 21/11/12(金)00:59:38 No.865747152

良かった… これでいいんだよこれで…

42 21/11/12(金)01:00:54 No.865747455

>あまり言いたくはない!! >あまり言いたくはないが!!! >前回の方が完成度は高いな!!! まあ死ネタの方が美しいことはおいおいある 一流のバッドエンドか三流のハッピーエンドかだ

43 21/11/12(金)01:01:07 No.865747506

起承転結出来てたお話からの延長戦だから余計に長く感じるな!

44 21/11/12(金)01:02:25 No.865747800

まあ綺麗な最期ではあったがどうせならしんどくても生きててほしいとは思うんだ!

45 21/11/12(金)01:04:33 No.865748317

多分いろんなフラグが有って死ぬのから普通のOLになったりお嫁さんになったりAV落ちしたるする

46 21/11/12(金)01:05:24 No.865748521

早く育成においで…

47 21/11/12(金)01:06:46 No.865748831

>あまり言いたくはない!! >あまり言いたくはないが!!! >前回の方が完成度は高いな!!! やはりハピエンは難しいですね… 暗い部分が長いなら明るい部分も相応に長くしないと読者はカタルシスを得られないと どこかで見たのですが正にその通りだと痛感しました

48 21/11/12(金)01:08:59 No.865749331

原作拾った一番やばいルートだとクラシックに上がる頃にダービーを取ると約束した兄が死去 遺志に背中を押されて達成したとたん足に爆発と兄の死の実感が押し寄せて無気力化 とかの可能性もあったからわりとセーフなほうかもしれん

49 21/11/12(金)01:10:28 No.865749688

前回が美しすぎたんだ…

50 21/11/12(金)01:11:47 No.865750018

バッドエンドの方が楽だから仕方ない

51 21/11/12(金)01:13:51 No.865750493

散りゆく桜は美しいからな…

52 21/11/12(金)01:16:21 No.865751081

何と言われようと俺はハッピーエンドの方が好きだよ それはそうと前回よりましとは言えバケモノが生まれててダメだった

53 21/11/12(金)01:16:21 No.865751082

アニメの時にも言われてたけどウマ娘自体が3流のハッピーエンドやるためにやってるからな…

54 21/11/12(金)01:17:11 No.865751259

よかった…!前回見てないけどいい話だった!

55 21/11/12(金)01:17:34 No.865751345

>とかの可能性もあったからわりとセーフなほうかもしれん スターオーが亡くなったのチヨノオーのダービーの数週間前だしね……アプリだときっちり拾うかもしれん

56 21/11/12(金)01:18:25 No.865751545

>アニメの時にも言われてたけどウマ娘自体が3流のハッピーエンドやるためにやってるからな… 原作へのリスペクトは忘れないけどそこは譲ってはいかんよね…

57 21/11/12(金)01:20:03 No.865751908

原作はクソだよ 原作者なんて本当にどんな考え方したらあんな容赦ない脚本が書けるんだ なのでウマ娘ではみんなに夢を叶えてもらう!

58 21/11/12(金)01:21:49 No.865752313

原作の原作者に人の心などない

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