ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/11/10(水)15:37:24 No.865220655
料理を作るのは好きだが後片付けは面倒だ 一人暮らしのジレンマである。トレーナー業というのは大変なもので 普段は時間が無く大抵出来合いの物を食べて済ませてしまうのだが 皮肉にも意外なタイミングで時間というのは出来てしまうもので こうした時、意欲がフツフツと沸いてしまうのでたまったものではない 手の込んだ料理を作りたい。だがそうなるとどうにも一人分というのは難しく かつ冷凍庫にしまうのもシャクになる。が、ふと閃いた 「エアグルーヴ。ちょっといいか?」 「ん?どうかしたのか。生徒会の仕事があるから早く済ませろ」 「今夜俺の部屋へ来ないか」 担当バの目が大きく見開かれる。まあ突然の事なのだから驚くだろう 「何だ急に…」 「いや、たまにはゆっくり食事でもしたいと思ってな 君は別に何も準備しなくていい。ただ、一つだけ俺の願い事を聞いて欲しいんだ」 「願い事、だと?」
1 21/11/10(水)15:37:39 No.865220703
花壇の手入れをしながらの彼女の手元が同じ動作を繰り返しはじめ シャベルで空いた穴がみるみるうちに掘削され耕される 「…ごめん。ここでは言えない事だから」 後片付けを手伝って欲しいといえばきっと呆れて来てくれないだろう そうなっては豪勢な食事を消費してくれる大事な人員が減ってしまう そういう訳にはいかない。真剣なまなざしを向けていると 側で作業している下級生達のちらちらと見た後、彼女は溜息をついた 「まあいいだろう。後から行くから精々入念に準備しておけ」 なんだかんだ言って楽しみにしてくれたのだろう 平静を装っていたが声は大分明るくそして尻尾は揺れていた そして俺も内心でガッツボーズする。よし、と食材をあれこれ考える
2 21/11/10(水)15:37:56 No.865220750
そして夜。チャイムの音に俺がドアを開くと まるで高級料理店へでも赴くような井出達をしたエアグルーヴが姿を現した 「やあこんばんわ。…奇麗だな」 「ふん折角お呼ばれをしたんだ。この位は、な」 彼女を部屋に案内するとほう…という声が漏れる 既に食卓には豪勢な料理の数々とシャンパンが用意されていたからだ 我ながら気合を入れ過ぎたのだがまあいいだろう 「まるでお祝い事でもあるかのようだな…それで?願い事というのは何なんだ」 「あ、いやその…食事をしてからな」 「ああ…すまない。急かしたな」 頬を染めどこかソワソワした様子で食卓につくエアグルーヴ きっと彼女も目の前の料理に食欲をそそられたのだろう 早速俺達はディナーにありつく事にした
3 21/11/10(水)15:38:08 [オワリ] No.865220800
そして翌日。何故か女帝はすこぶる機嫌が悪かった
4 21/11/10(水)15:39:33 No.865221136
クソボケがー!!!!!
5 21/11/10(水)15:39:43 No.865221181
クソボケがーーッ!!!
6 21/11/10(水)15:40:10 No.865221293
正直に言えば手伝ってくれる娘だってわかってるだろ!
7 21/11/10(水)15:43:37 No.865222022
(そろそろか……?) (デザートを食べ終わったが……もう来るだろう) (む……確かに食後のお茶は大事だな……) (さて。口内も整ったしそろそろ来るだろう……!) 「ありがとうエアグルーヴ。また明日」
8 21/11/10(水)15:44:42 No.865222268
さっさと指輪を渡せーー!!!
9 21/11/10(水)15:49:37 No.865223269
多分来る前に入念にシャワーと体毛処理をしたろうに…