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21/11/05(金)22:51:34 泥の異... のスレッド詳細

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21/11/05(金)22:51:34 No.863670466

泥の異界常識

1 21/11/05(金)23:03:16 No.863675676

固有結界…みたいなものなのか

2 21/11/05(金)23:19:27 No.863682618

確か大奥イベントで初めて言及されたステータスだな

3 21/11/05(金)23:20:31 No.863683109

異界常識自体はもっと前から触れられてなかったっけ? FGOで大々的に取り上げられたのは確かそうだったと思う

4 21/11/05(金)23:22:35 No.863684031

まるで、人じゃあなかった。 魔力の多寡ではなく、風貌の異様でもない。それは静かに佇んでいた。波風の一つも立てず。 乱れるものは一つもなかった。死せる肌、燃ゆる瞳、血濡れた髪。衣は闇に浸り、鎧は熱く滾っている。 そして、剣。無機物という前提を超えて、明確に思惟を感じさせる―――呪いを鞘に封じきれぬ邪に焦がれた剣。 その一つ一つが強靭にして精緻、禍々しくも美しかった。 圧は感じない。力は無遠慮に吐き出されることはなく、呼吸と共に心身の内に循環されていくのだろう。 だが、見えたのは。いいや、識ったのはそれだけじゃなかった。 輝く線。 人と運命を結ぶ線、いつも自分が見ている、感じている線が、そこにある。 けれども、こんなのは初めてだ。 幾万、幾億、はや数えることは叶わぬほどに、線はその姿に結ばれていく。波頭のように、水面のように。 気づけば、光の海がそこにあった。無数の運命に縛られ、また織りなしていった、膨大に過ぎる因果の集合がそこにあった。 ああ、運命が変わる。 それを表す言葉はなく、旋律も詩も暗示もなく、0が1に変わっただけの感慨がそこにあった。

5 21/11/05(金)23:22:49 No.863684117

「弱き者よ。お前に、この剣を抜く覚悟はあるか」 「至る結末が、救い難きものであるとしても」 「此処で止まることはできないと、運命に身を投じる覚悟はあるか」 「運命なら、さっき決まったさ」 「俺には分かる。俺の戦いはお前に、お前の勝利は俺にある」 「その剣、使わせてもらう。……俺は唯。お前は?」 「サーヴァント、セイバー。ハールヴダンの息子」 「真名を、ホグニと言う」

6 21/11/05(金)23:29:59 No.863687043

ホグにゃん! 目線は唯くんか

7 21/11/05(金)23:39:49 No.863690924

光景もそうだけど文章が綺麗だわ こんなの俺も書きてえ…

8 21/11/05(金)23:41:19 No.863691446

唯くん!

9 21/11/05(金)23:46:48 No.863693313

光を見つけるには、一旦光を見ないのがコツだ。 といっても、それは偶然だった。何か固いもので頭を殴られて、視界が真っ赤になって、真っ暗になった。 何も見えなくなるといよいよ部屋に捨て置かれるようになって、食事らしきものも殆ど出なくなって、このまま暗い部屋で消えてしまいそうで。 その時、見えた。繋がって円になる、そのギリギリ手前といった感じの光の線。 後になって気づいたが、あれって自分が死にかけている予兆だったらしい。 屑と娼婦の家から、今の義父さんと義母さんの家に拾われて。眼の治療、というか殆ど義眼みたいなものに替えても、線は見えたままだった。 わかったことは3つ。 ①こいつは俺にしか見えない。見るというか、感じているというか、五感での表現は難しい。 ②人や動物にくっついて見える。車とか無機物はダメ。ただ、相手がいれば≪クオリア≫越しでも見つけることができる。 ③そして、線を辿ると、相手が次に何をするのかわかる。……理屈とかそういうもんじゃない。相手の先の運命が見える。 今のところ、世界に俺だけの特別な力。俺はこれを早速、 人を虐げるのに使った。

10 21/11/05(金)23:47:03 No.863693384

特段言い訳するつもりはない。子供のやることとか、思春期特有のアレとかそういうのじゃなくて、本気で人を傷つけようととして傷つけた。 強いて言うなら、殴られてた身体がずっと痛いままだったんだ。 狙ったのは、転校した先にいた身体も態度もデカい上級生。絡んできたそいつが突き飛ばそうとしてきたから、踏み込んできた爪先を踏み潰した。 次にどこに転がるのかも分かってたから、その先にコンパスを放り投げたら刺さった。階段に追い込んだら落ちた。最終的に骨は折れてたと思う。 けれど、身体は痛いままだったから暫く続けた。他の奴らまでは相手にしなかった。みんな気味悪がって避けたから、それを良いことにさっきの奴を徹底的に狙った。 止める気は無かった。だから、そのうちそいつは死んでたと思う。死んだところでどうでもいい、その後自分がどうなってもどうでもいいと思ってた。 だって、自分には他に何もなかったから。 その時だった、 たぶん同い年ぐらい、初めて見る奴が怒鳴り込んできた。

11 21/11/05(金)23:48:40 No.863693990

唯くんとサクヤくんの馴れ初めか…

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