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21/10/28(木)23:18:38 No.861102092
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1 21/10/28(木)23:18:56 No.861102180
更けた夜にも必ず朝がやってくるように、全てには須らく終わりが訪れる。 そして、それは男達の誇りと尊厳と社会的生命をかけた戦いでも同じであった。 「…さて、そろそろこの会も終わりに近づいた。最後に俺の話で締め括るとしよう。」 スペシャルウィークのトレーナーがおもむろに立ち上がる。 「おいおい、その前に確認しとく事があるぜ。もし同点のやつがいた場合、どんなふうに決着を付けるんだ?」 トップタイのエルコンドルパサーのトレーナーがにやり、と笑う。 「…そうだな、後でもめるのも御免だから決めておくか。と言っても単純なもんだ。 得点トップで再投票を行う、それだけだ。それでも同点なら…まぁ、決勝投票でもするか。」
2 21/10/28(木)23:19:10 No.861102271
「おいおい、結構投げやりじゃねーか?」 「ふっ…まぁ、投げやりにもなるってもんだ。何故なら、勝つのは俺だからな。」 不敵に勝利宣言をするスぺトレの一言に、男たちがざわついた。 「スペシャルウィーク…か…。確かに可愛いが性的な目で見たことはないぜ…。」 「それはエルトレさんの好みに合ってないだけでしょ。普通にエッチですよスぺちゃんは。」 セイウンスカイのトレーナーが囁く。確かにスペシャルウィークはどちらかというよりは純朴な雰囲気を持つウマ娘。だが、逆にそれがそそる。 「ふむ…確かに尻…」 「もういいですって…!」 グラスワンダーのトレーナーがキングヘイローのトレーナーに口を封じられたことを確認すると、スぺトレが最後の話を始めた。
3 21/10/28(木)23:19:27 No.861102374
アレはいつ頃だったか…URAファイナルで優勝して少しした時、スぺに連れられてスペの実家に一緒に向かったんだ。 中々の長旅で不摂生の身体には響いたが、それでもスぺから聞かされた地元の話、家族の話、これまでの思い出…。暇になることは無かった。 実家ではおもてなしもしてもらい、楽しく過ごした2泊3日だった…。 帰りは同じように飛行機と電車とバスを乗り継ぎながらゆっくりと戻っていた。電車の中で座っていると、やはりというか疲れがどっと出た。それでもスぺの手前寝る訳にも行かないから必死に内頬を噛んで目を覚ましていたんだ。 すると、どっと左肩に重力が掛かる。見ると、スぺが眠りこけていた。流石にスぺも疲れたかと思うと、急に愛おしくなった。頭の一つでも撫でても罰は当たるまいと手を伸ばした瞬間だった。 帰省の為に着てきた服はいつもと違って結構攻めの服装で、胸元もいつもに比べりゃ露出が大きかった。(もっとも、マジのギャルが着ているようなマジの服には遠く及ばないが。) そんなもんで…ほんのりと谷間が見えていた。ちょっとだけ。
4 21/10/28(木)23:19:45 No.861102449
俺に電流が走る。伸ばした手を胸に持って行かないことで精いっぱいだった。なんとか理性が勝つと頭を一撫で。何とか尊厳を守ったところで手を引っ込めると、手がうっかりとスぺの耳飾りに当たって解けて、スぺの足元に落ちちまった。 まずいなこりゃ、頭触ったのバレるかも…まぁバレても大したことないか…なんて思いながらすっと拾うと、何気なしに顔をスぺの方に振り向いた。 ああ。そうだ。スぺはその時いつもははかないだろう丈のスカートで、しかも寝ているもんだから脚はだらしなく広がっている。 スぺの真っ白なパンツが俺の目に飛び込んできたんだ。 『ふあぁぁ…あっ、おひょ…』 情けない声が出ちまうくらいに綺麗だった。おめかしした服と違って下着はまさにスぺそのものの純白パンツ。うっすらと拭き残しの染みが残っていた。 思わず顔を近づける。ローカル線の電車だ、乗客はほぼいない。その時だけはワールドイズマインだった。 聖布から漂う暖かい空気は余りに甘美で、俺は頭がくらくらした。 俺の息子は信じられないぐらい勃起し、もういっそここで全部壊しちまうか…と思った瞬間。
5 21/10/28(木)23:20:03 No.861102562
『ん…うぅ…。』 『!!!!!!!????????????!?!?!?!?!?!?!?』 あの時ほど素早く動けたためしはない。人間は限界を容易に超えられるとは知らなかった。 結局ただのうめきで起きることはなかったものの、結局ビビり散らかしもう一度パンツを見ることはなかった。 だが、あの日から何度も何度もアレをおかずにしているぜ。 ~~~ スぺトレの話が終わる。沈黙は続いたままだった。 「さぁ、投票だ。みんな、手を挙げてくれ。」 すっ、すっ、すっ、すっ。 四つの手が天を突く。
6 21/10/28(木)23:20:15 No.861102638
「くっそ…!キモいのにスぺの白パンなんて生々しすぎて勃起しちまったぜ!」 「いやぁ…キモいとエロいの心が二つありますね。」 「くっ…パンツと尻は表裏一体…!やられましたね…!」 「…普通にエロいけど…犯罪未遂だよな…?」 「くっくっく…俺の…勝ちだぁ!!!!」 スぺトレが声高々に宣言する。机に置かれたチケットを掴むと、そのチケットを天に掲げた。 「スぺのパンツは日本一ッッッッ!!!日本総エロ大将じゃああああ!!!!!!」 最低の咆哮を上げるスぺトレ。だが、それでも彼が勝者なのだ。勝負とはかく理不尽なり。 「あの…さっきのお話って本当…なんですか?」 「当たり前だろ!嘘の話なんてある訳ねぇ!!この目でスぺのパンツを見た俺の勝ちだッ!!!!!」 はっはっはっと高笑いをするスぺトレ。だが、少しして違和感に気付く。 他の四人が青ざめた目で自分を見ていた。いや、それも正しくない。視線はこちらだが、見ているのは『さらに向こう』だ。 そういえば先程の問いかけも自身の背後から聞こえたような気がする。 恐る恐る振り返る。
7 21/10/28(木)23:20:33 No.861102747
「嘘…です、よね?トレーナーさん…?」 …一番いてほしくないウマ娘がそこにいた。 「あら~どうしたんですかスペちゃん?そこは私達の部屋じゃ…あら、トレーナーさん?」 「オー!トレーナーさんたちデース!皆さんどうしたんデスか?一緒にカラオケデス?」 「あら、ほんと。奇遇ね、隣の部屋同士でカラオケしてたなんて。」 「およよ?あっトレーナーさんたちじゃないですか~?一緒にカラオケしません?もちろん…おごってくれますよねっ?」 わいのわいのと愛バが湧き出てくる。何のことはない、なんと隣で担当達がカラオケを楽しんでいたのであった。 「あ、いや…スぺ、これは、えっと…ってかどこから聞いてたんだ!?」 「えっと…最初から、です、かね…。」 膝と社会的地位と信頼が崩れ去る音が聞こえる。それと同時に、グラスワンダーの眉間に皺が寄る。 「スぺちゃん?どういう事なのです?」 「えっと…なんか、トレーナーさんが…私の、ぱ、ぱんつ…見たって…」 赤面し震えながら語るスペシャルウィーク。それだけで、グラスワンダー達が出口を封鎖するには十分すぎる理由だった。
8 21/10/28(木)23:20:50 No.861102839
「トレーナーさんたち…?ここで何をお話されていたのですか?」 「…答えによっては、ここを通すわけにはいきまセン…!」 「嘘…よね?嘘って言ってちょうだい…?」 「…あれ?これって…ちょ~っとお仕置きしなきゃいけない感じです?」 かくして、トレーナー達はこの日思い出すことになる。 ウマ娘と人間の圧倒的な生物としての力の差を。
9 21/10/28(木)23:21:06 No.861102929
~~~ 「…俺たちどうなるんだろうな…。」 「まあ…生きてるだけましってやつなんじゃないですか…?」 「そーそー…。なんでかクビにもなってないですし。」 「グラスのお尻が見れるなら何でもいいですよ。」 白い天井。白いベッド。5人は仲良く同じ病院で入院していた。 あの日、余りにも熱い灸をすえられた5人はその日のうちに病院に担ぎ込まれ、今に至る。 この入院中に届いたのは、破壊されまくったカラオケボックスからの修理代の請求書と理事長からの厳重注意のお手紙だけだった。
10 21/10/28(木)23:21:29 [完] No.861103054
「…ま、もし担当に嫌われたりしても仕方ねーわな。」 「うーん、それ俺も思ったんですけど…実は、昨日スカイから手紙が届いたんですよね。中身は皮肉たっぷりな説教だったけど、最後はまぁさっさとトレセンに戻ってこいって感じで。」 「マジ!?俺もエルから同じ内容で来たぜ!?」 「…実は俺も。キングの手紙は説教99%だったけど。」 「…私に来てないのは何でですかね?」 「マジで知らんしケツ魔人だからじゃねーの?」 男たちの宴は終わり、熱は去った。ただ、男たちの胸中には、何か芽生え始めていた。 「ところで入院中暇ですし…秘蔵のエルのお尻写真集でも見ますか?」 「「「「…。」」」」 「「「「見るに決まってるだろ!?」」」」 恐らくそれを、人は絆と呼ぶのだろう。
11 21/10/28(木)23:22:58 No.861103547
完全版→fu474684.txt
12 21/10/28(木)23:24:14 No.861103963
最低なんだこいつら! いやでもスペのはエロいよ
13 21/10/28(木)23:28:52 No.861105419
エロに興味津々な中学生か
14 21/10/28(木)23:34:23 No.861107226
多分こっちより間違いなく甘酸っぱいだろうけど黄金世代側も同じ様にわいわいやってそうだしそっちも見てみたい 男子中学生みたいなこのトレーナーさん達のキャラがもっと掴みやすくなりそう
15 21/10/28(木)23:52:15 No.861113495
スペちゃんが暴力振るうほど怒らせるのは辛い… でもパンツ見たことを自慢するような奴だから仕方ないね
16 21/10/28(木)23:58:57 No.861115595
なんのかんのトレーナーさん大好きかつ理性的な黄金世代がカラオケルーム破壊してトレーナーさん入院させる… …まあ話の中身がひどいから仕方ないな