ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/10/23(土)23:58:39 No.859447382
夕刻、彼の自宅には来訪者があった。土曜日、日が暮れる1時間ほど前のことである。彼にはその正体が分かっていた。彼の担当バ、シリウスシンボリである。 「なんだよその顔は……アポぐらい取れってことか?」 分かってんじゃねえか……と呟く隙に家に侵入される。頭だけ後ろに向けるともうソファーでくつろいでいた。トレーナーは多少の頭痛を感じながらもリビングに向かった。殺風景な部屋に似合わぬ豪奢なソファー……シリウスが選んだそれに、彼女は身体を預けていた。その様子が一枚の絵画か洋画のワンシーンに見えたトレーナーは頭を抱えた。自分も変な影響を受けている。完全に毒される前になんとかしなければ……と再び彼女に視線を合わせると、体を起こしたシリウスは両腕を広げて微笑んでいた。 「おいで」 絵画が語りかけてくるなどという非現実的な光景……じゃない。眉間に指を当てて少し息を吐いたトレーナーはソファーに歩み寄り、彼女の両脇を抱えて無理矢理立たせた。 「む、相変わらず意地悪だな、アンタ。私の胸に甘えてもいいんだぞ?」
1 21/10/23(土)23:59:04 No.859447545
それはいつかの楽しみにさせてもらおう、と返してトレーナーはシャワーを浴びてくるよう促した。その言葉を聞いたシリウスは首を傾ける。 「……アンタ、私の匂いが好きなんじゃないのか?」 トレーナーの動きが止まった。図星である。彼はシリウスが纏う香水とシャンプーとボディソープ、それと僅かに汗が混ざった匂いを好んでいた。年頃の少女の香り、とでも言うのだろうか。ある種のフェロモンとして機能するそれに魅了されていた。 「……隠してたつもりだったのか。私がシャワーに行く時あんな残念そうな顔をしてたのに……」 初耳であった。もしそれがトレセン学園内でしていた表情ならすぐ改めなければならない。取り巻きも多い彼女の担当である自分は、特に。 「まぁいい。今日はアンタに上になって欲しい気分だったんだ。できるよな?」 思考が渋滞して硬直したトレーナーだがなんとか動き出した。彼女を横抱きにし、寝室へ連れて行く。最初こそ驚いた雰囲気を出していたシリウスだが、すぐにトレーナーの首に両腕を回し、体を少しだけ揺らした。振り撒かれたフェロモンのために愚息に熱が宿ったことをトレーナーは感じ、少し恥ずかしくなり頬を染めた。
2 21/10/23(土)23:59:30 No.859447711
「……アンタがケダモノなのか初心な仔犬なのか、たまに分からなくなるな……」 シリウスの声を今は無視し、彼女をベッドに横たえさせる。普段は主張しない長髪が放射状に広がり、またしても絵画的になった。トレーナーは彼女の服に手をかけ、丁寧に脱がせ始める。ボタンを上から一つずつ外していくと、封じられていた双丘が総レースの黒いブラジャーと共に露わになった。同時に、シリウスも彼の服を脱がせていた。ベルトを緩めさせ、チャックを下ろし、元からゆったりとしていた上半身を完全な裸体に変えた。 「少なくとも、今日のアンタはケダモノじゃないらしいな?」 そもそも自分が獣のようになったのは彼女に強姦された時だけであるし、性的な意味での獣ではなく防衛本能が働いた結果の産物なのだが……そんなことは置いておいて、彼は屹立にマッサージオイルを垂らして滑りを良くし、シリウスの肉壺に挿入した。するりと最奥まで届き、確かな締め付けを感じる。 「ん……やっぱり相性がいいんじゃないか、私とアンタ」
3 21/10/23(土)23:59:57 No.859447878
否定はできなかった。かといって肯定ができるわけでもないので、彼は無言と脇腹への愛撫を返した。少し腰を浮かせるシリウス。こそばゆかったのかもしれない。 「体起こしてもいいか?」 返事を聞く前に彼女は上体を起こした。その筋力と体幹に感心する間もなく、シリウスの唇がトレーナーの鎖骨に襲い掛かる。強く吸われる感覚の後、彼女が口を離すと虫刺されのような痕と薄い紅が残っていた。キスマークだ。 「ふふ、こういうのも洒落てるだろ?」 洒落にならない……この位置だと隠すためにはマフラーを巻く必要があるが、最近はそこまで寒くもない。しかし消したくもない。消したくない理由は……考えるのをやめた。お返しとばかりにトレーナーがシリウスの鎖骨を狙うと、触れる直前で彼女に頭を押さえられた。 「そこはダメだ……アイツらに見えるだろ?」
4 21/10/24(日)00:00:37 No.859448158
ワガママ娘め!と体を起こしたトレーナーは横から彼女の尻肉を叩いた。スパンっと響き渡る乾いた音。シリウスは腰を浮き上がらせ、彼のモノをより強く、深く咥え込んだ。ああ、もしかして腰を浮かせるのは気持ちいい、という主張なのか? 少し考慮の時間を取ったトレーナーは、彼女の右乳の付け根……そのギリギリを狙って口付けた。そして、先程やられたように強く吸い付く。彼女の柔らかで瑞々しい肌、それと濃厚な"香り"に襲われて頭がクラクラするも、果たして印は刻まれた。この位置は恐らく、見えるか見えないかの瀬戸際といったところだろう。 「意地悪だな」 同僚との話の種を作ったお返しだ、とぼやく。彼女の腰を掴み、ゆるやかに動き始めた。決して激しくない、快楽だけを伝えるよう工夫した抽送運動。彼女が最も好む動きを、ひたすらに。機械的にならないよう続ける。彼女の手がシーツを掴み始めたあたりで問われる。 「キスはしないのか?」 してほしいのか?と返す。シリウスは少し頬を膨らませ、「意地悪」と答える。トレーナーとてできるならしたい。だが、彼女が求める以上のことをすると、何か深みのようなものに嵌まってしまう予感がしていた。
5 21/10/24(日)00:00:59 No.859448302
「いつかアンタの方からさせてくれって懇願するようになるぞ。私には分かってんだ」 その通りかもしれない。ここまで突っ込んでおいて、今更逃げられるとも思えない。まだ性交に不慣れな彼女も、すぐに技術を吸収して自分を軽くあしらえるようになるだろう。トレーナーは体を倒し、シリウスの唇を塞いだ。 「ん……やっぱり、情熱的……」 シリウスは目を細めてこの瞬間を楽しんでいるようだ。元はと言えば彼女のフケを解消するためだけの関係、挿入までする必要はあるのか。最初の行為に流されているのではないか。舌を絡めて身体を重ねる、これでは、まるで恋人……とまで考えた時点で思考を強引にストップさせた。恋人にしては極上すぎる、釣り合わない。自分が彼女の身体を穢せるのはこのほんの一瞬だけ。彼女の長い人生の中のほんの一瞬のノイズにすぎない。 「んぅっ……!これ、クる……!」
6 21/10/24(日)00:01:26 No.859448482
肉体は彼女の双丘が潰れる感覚に興奮していた。腕は背中に回され、彼女の両脚は腰に絡み付いている。全身から伝わる柔らかさと尚も増し続けるフェロモンに包まれ、トレーナーとシリウスは同時に絶頂した。絡み付いた脚は白濁を一滴も漏らすまいと腰を固定し、腕は痕が残るのではというほどに彼の背中を抱き締めていた。そのまま数瞬が経ち、トレーナーは体を起こした。 「どうだ?気持ちよかっただろ?」 大人びた表情の彼女を見て溜息を吐く。さも自分の性交技術が上位であるかのような考え方をしたが、訂正しなくてはいけないかもしれない。実のところ俺は、彼女に都合よく手玉に取られているのでは? 「アンタはいつもそうだ。もっと素直になればいいのに。私は正直になるぞ?……サイッコーに気持ちよかった!このまま融け合いたいくらいだ!」 ……彼女が虚言を吐かないタイプなのは知っている。ズルいよなぁ、と思いつつ腰を引き抜こうとすると、彼女の脚がそれを阻んだ。 「私はこのまましばらく過ごしたいけど、アンタは?」
7 21/10/24(日)00:02:01 No.859448717
一等星の微笑みに……再び溜息を吐いた。やっぱり、若さの中に妖艶さを孕むのはズルい。お前が望むなら、と返して肉棒を引き抜くのを止めた。今夜はピロートーク、まるで蜜月のように。 結局この後、髪が傷むとよくないので早めにシャワーに向かわせた。少し不満そうだったが、その美しさを慮ってのことだと分かってほしい。二人で体を洗い、二回戦目が始まるのを抑え、そのまま同衾した。手の指を絡め、密着しそうな距離感の中、眠りに落ち……翌日、休日ではあったがトレーニングのため学園へ向かった。 「あれ、その首の……どうしたんすか?」 自分より若めのトレーナーに質問され、少し言葉に詰まった。言い難い……と思っていると、先輩がそれとなくフォローしてくれた……夜遊びはほどほどに、というお叱りと共に。 ふとシリウスの方を見ると、相変わらず取り巻き達に黄色い歓声をあげさせていた。休日なので人は少なめだが……と、こちらの視線に気が付いたのか、襟元を下げて右乳の付け根を見せる風な態度をとった。昨日つけた"アレ"が見える……寸前のところで手を離し、視線も自分から外した……トレーナーは、もう一度溜息を吐いた。
8 21/10/24(日)00:02:57 [s] No.859449097
おわり 数日前にシリウスシンボリとキスマーク付け合うのいいよね…してきたから文字にした YouTubeでトッキュウジャー見ながら書きました
9 21/10/24(日)00:03:41 No.859449395
またイマジネーションが爆発してる…
10 21/10/24(日)00:05:52 No.859450251
ウワーッ!ウワーッ!!!
11 21/10/24(日)00:07:06 No.859450746
ウワーッ!生ぴょい!
12 21/10/24(日)00:10:14 [s] No.859451955
すっげえ特急で書いたからエミュに自信がない
13 21/10/24(日)00:21:23 No.859456080
これ共依存しない?大丈夫?
14 21/10/24(日)00:22:19 No.859456419
素晴らしいイマジネーションだ… 次もあるなら待ってます
15 21/10/24(日)00:23:33 [s] No.859456893
次は元ネタの方の回し蹴り動画見たら足コキを書く予定 早ければ明日の夜あたり