ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。
21/10/10(日)06:09:10 No.854741830
[不定期] 結月ゆかり(ロリ)がきりたん(70代・年金生活のロリババア)を将来的にメチャクチャにする話 [予定] ・13歳→18歳まで ・健全なロリババアきりたんを滅茶苦茶にする ・コッショリ
1 21/10/10(日)06:09:42 No.854741871
新しい朝が来た、彼女がこの家に来て何度と無く繰り返してきた新しい朝。 彼女が新しい学校のシャツに袖を通したあの日は、とうの昔のようで思い返せば先月の出来事のようにも思える。 何度彼女と私の衣服を洗って、ご飯を作って二人で食べたのか、そして休みの日に何処かに行ったのも両の手で数え切れないほど。 ……流石に、最初の内は中学生の服などと言っていましたが、慣れてしまえば恥ずかしさも薄れていくものです。 あの時は怒りましたが、隣のさとうさんも私を中学生かなにかだと思って接しているならば、あの格好をしていても違和感を感じないのでしょう。 少女の心と身体は日増しに変化を遂げると言います。 ……そうなんでしょうか? とぼんやりと考えながら、私は今日も彼女に連れられて外に出ていました。 「きりたんさんは、今日は何食べたい?」 電車の中で、私を膝の上で抱きながらそういう少女に、私は苦笑いを零しました。 お金を払うのは私なのに、随分彼女も変わったものです。 とはいえ、その彼女の勧める料理は大体は一風変わっていて、それでいて美味しいのですからまあ、仕方のないことかもしれません。
2 21/10/10(日)06:10:00 No.854741894
「そうですねぇ……たまには、甘いもの以外も食べてみましょうか」 「甘くないもの、か……」 そう言って私の腰を抱きながら、彼女はコツンと後頭部を車窓に置く。 揺れる車内の中、暫し二人で外の流れる景色を黙々と眺めた。 「生魚、とかどうですか?」 「寿司……とか?」 「……ええ、少し歩きますが……」 「ん、良いよ……でも、高い店じゃなくても……」 そう言って私の頭を撫でる彼女に、私は小さく笑い声を上げる。
3 21/10/10(日)06:10:14 No.854741910
「気にしなくて良いんですよ、どうせお金ならありますから」 「……きりたんさんって、意外とお金持ちだよね」 そう言って私の顔を上から覗き込む少女を見上げながら、私はにぃっと彼女が時折するような勝ち気な笑みを浮かべた。 「なんせ、お金を掃いて捨てる時代にも生きていましたから、多少の貯蓄ならあるんですよ」 「ふぅん……」 「……まあ、結局何に使えばいいのか分からないまま、今日まで来ちゃいましたけど」 あの時代が良かったとは思いませんが、結局お金の価値というのはよく分からなかった気がします。 お金で何でも買える、と言えば聞こえは良いのかもしれませんが、結局私はあの時代には今一馴染めませんでした。 朝から晩まで働いて、稼いだ金で遊んで、飲んで、食べて…… 今の時代の人々に理解できるはずもない時代でしたから、24時間働くというのが比喩では無かった時代です。 ……良かった側面と言えば、私のような小市民はあぶれたお金を貯蓄出来た、ということくらいでしょうか。
4 21/10/10(日)06:10:29 No.854741938
「……きりたんさんは、欲しいものは無かったの?」 そう言って私の顔を覗き込む少女から目をそらし、私は車内のクリーム色をした床を眺めます。 「あったのかもしれません、ただいまいち、あの時代に乗り切れなかったんでしょうね」 「……ふぅん」 「まあ、そういう時代もあった、ということですね……ああ、歳を取るとこれだから……」 「……私はきりたんさんの話、好きだけど」 そう言って私の頭を撫でる少女に、少しだけ安堵したような気持ちになる。 ……でもこれではいけませんね、年増の女が少女に慰められるなんて。 「……ま、まあ、良いのですよ、それより美味しいご飯の話です」 「それで……今日は、何処へ?」
5 21/10/10(日)06:10:45 No.854741953
そう言ってこちらを眺める少女に、私は振り返って笑みを返した。 「少し銀座の方へ行きましょうか」 「銀座?」 「ええ、通りの方には色々あるのですよ」 そう言って私は、車窓から大きなビル群が通るのをじぃっと眺めていた。 ─── 土日の銀座というのは色々な人が歩いている。 ビル街やら、商店街やら、医療施設やら、歓楽街が雑多にひしめき合うこの地域は、人の多彩さに溢れているがその人はどれも足早に歩くのだけは一緒だ。 スーツを羽織った人に、私服を着ている人、医療施設から散歩してきているのだろう格好の人……少なくとも、学生服の人というのは物珍しいものだ。 だが私達を気に留める人は居ない、居るとすれば何か商店街に入ったときくらいなものだろう。
6 21/10/10(日)06:11:12 No.854741991
「それで、何処に行くの?」 そう言って私の手を握った少女は、通りゆく人々とタクシーロータリーを見回す。 「お寿司屋さんですよ」 私はそう言って、青になった歩道を歩く。 そうしていると、少女は不思議そうに口を開いた。 「……そう言えば、ここってお寿司屋さん多いよね、高級商店街だから?」 「昔近くに魚市場があったんですよ、ある意味その名残ですね」 「ふぅん……きりたんさんは物知りなんだね」 ……言ってて何だか、私が古い人間みたいだなと内心肩を落とす。
7 21/10/10(日)06:11:26 No.854742004
「……でも銀座の寿司か、何だか高そうだね」 ぽつりと呟く少女に、私は苦笑いを零した。 「都内というのは大体高いものですよ」 「ふぅん、そんなもんかな」 「繰り返しますが気にしないで良いんですよ、大人というのは子供が美味しいものを食べれて嬉しければそれで良いのですから」 「……ふぅん」 そう言って私達は道を歩く。 駅前では少なかったお店が、段々と増えてきてあるところまで来ると商店街……というには少々高そうな店が立ち並んだ。 土日ということもあり、歩行者天国のこの通りでは道路にまでせり出したお店が椅子や机傘を差して立ち並んでいる。 行き交う人々は買うものに熱中しているのか、私達に関心を寄せる人は少ない。
8 21/10/10(日)06:11:37 No.854742021
「それで、お店っていうのは?」 「またここから少し歩くんです、銀座は裏通りにも色々名店がありますから」 そう言って表通りから歩き始める。 人気が段々と少なくなってくると、価格の書いてないお店や、やっているのかどうかも分からない店が顔を表し始める。 「……何か変な感じ、お店なのに値段が書いてないなんて」 「一見さんお断りのお店もありますから……都内だとここだけかもしれませんが」 昔はそういうお店に入るのも躊躇われたが、まあたまには良いだろう。 そう思いながら、何度か軒先の雰囲気に負けて入れなかったお店の前にたどり着いた。 ……寿司屋らしき看板と、清潔そうな竹の引き戸に興味はあったものの、幾度となく目の前を通り過ぎただけのお店。 戸を開くと、中には板前さんがお客さんに寿司を握っているのが目に映った。
9 21/10/10(日)06:11:53 No.854742037
「……いらっしゃいませ」 和服を着た少し若い板前さんのような人が、そう言いながら戸の影から物珍しいものを見るかのように私達を眺める。 ……まあ、普通であれば制服を着た二人組であれば、お店を間違えたと思うだろう。 「二名で」 「はい、分かりました」 そう言って、板前さんは私達を案内してくれる。 ……深くは聞かないんだな、と思って私は少し胸をなでおろす。 木目の綺麗なカウンターでは、職人気質のような老人が寿司を握って相対するスーツを着た男性に寿司を握っている。 ……やっぱり、少し間違えたかな、なんて思いながら私達はカウンターの椅子に腰を下ろす。 「……お勧めを2人前と、涙巻きを一ついただけますか」 「はい、わかりました」
10 21/10/10(日)06:12:12 No.854742068
私がそう言うと、目を細めながら寿司を握っていた老人は、以外にも朗らかにこちらに笑みと返事を返しながら寿司を握り始める。 少しだけ胸をなでおろすと、少女は私に口を開く。 「涙巻きって?」 「ああ、刻んだわさびや、山葵の茎を巻いた巻き寿司ですよ」 「……へぇ、そういうのもあるんだ」 「脂身の多い魚を食べた後に食べると、口の中がスッキリしますが……涙が出るくらい辛いので、涙巻きって言うらしいですよ」 「ふぅん……きりたんさん、辛いの食べるんだ」 そう言いながら少女は机の上の手ぬぐいを手にとって、指を拭っていく。 少しだけ苦笑いをしながら、若い板前さんが運んで来た湯呑のお茶を一口飲んだ後、口を開いた。
11 21/10/10(日)06:16:11 No.854742374
今日はここまで 今日の続き:sp94964.txt 明日の途中まで:sp94965.txt 今日までのまとめ:sp94966.txt 週間結月ゆかりの情緒を作って遊ぼう、次週号は最終巻きりたんをぐちゃぐちゃにする心です
12 21/10/10(日)06:34:03 No.854743800
ついにキスするところまできたか…どんな風にぐちゃぐちゃになっちゃうのかドキドキしてる
13 21/10/10(日)07:46:33 No.854752238
お疲れ様です 盛り上がって来たというべきか階段を登ってるというべきか