21/10/01(金)14:00:52 「今日... のスレッド詳細
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21/10/01(金)14:00:52 No.851617914
「今日は軽めのトレーニングだけど、何か質問とかはあるか?」 「ええ、その……終わった後に、買い物に付き合ってくれる?」 そうして、二人でスーパーを歩いている。カートを押す彼女は普段通りの表情を繕ってはいたものの、細部に喜びが滲み出ているようだ。 自惚れじゃないならば、それなりの付き合いの結果見えてきた自分だけの彼女の表情だと思う。 「じっと見て、どうかしたの」 「いや、なんでもないよ」 「そう、変な人」 しゅるりと尻尾が軽く手をはたいてくる。握り返すと流石に怒られるので、指で軽く漉きながら歩き続ける。
1 21/10/01(金)14:01:13 No.851617981
「これなんか美味しそうじゃない?」 「自炊するときは値段優先で見てるからよくわからないかなぁ……でみ、ベガがそういうならきっと美味しいよ」 「……じゃあ、これも」 そうして気がつけばカートは山盛りの食材で埋まっている。一般人なら一週間は余裕だろう。 「ところで、こんなに買い込んでどうするんだい。食堂だってあるのに」 「ほら、明日から台風じゃない。それで、ね」 なるほど得心がいった。外に出るのも億劫だし危険だろう。 荷物を手分けして持ちながら—勿論彼女一人で余裕であるしそう言われたけれど男にもプライドはある—つらつらと雑談をしながら帰り道。 相変わらず耳と尻尾が愉快気で、きっと楽しんでくれたのだろう。 「それじゃあ、気をつけてね」 「ええ、あなたも」
2 21/10/01(金)14:01:29 No.851618031
学園の入り口で別れの挨拶をして、自室に—— 「ついてくるなんてどうかした?ミーティングならまた今度でもいいけど」 「荷物、あなたの分くらい持っていくわよ」 「うん、それはありがとう……もうついたけど?」 「……お茶くらい出してくれてもいいんじゃない?」 わからないが、離れたくないようだ。何度か彼女が通ううちに幾分小綺麗になった部屋に案内して、コーヒーを入れる。 「どうぞ、粗茶ですが」 「ふふ……コーヒーじゃない。それに、なんだっていいの……欲しいのはこの時間なのだから……っ、ミルク貰える?」 ポーションを2つ、それに砂糖を手渡す。このあたり大人びた雰囲気であっても彼女はまだ少女なのだ。 「笑わないでよ、もう……」 「ごめんごめん、かわいかったからさ」 「なら、許してあげるかわりにもっと言って、ほら」 「こっちが恥ずかしくなってくるな……かわいいよ、ベガ」 「うん、許してあげる」
3 21/10/01(金)14:01:43 No.851618082
互いに顔を真っ赤にしながら何をしているんだとも思う。たった数年前、形式的に、と釘を刺されながら専属になったのが随分と昔に思える。 そうして話していれば、外は既に日は落ちて雨も降りだしている。もういい頃合いだろう。 「ベガ、そろそろ部屋に戻らないと……ベガ?」 「買ってきた食材で……っ!晩御飯、作りたいの……お願い」 固い意志を感じさせる詰まり気味な言葉に、その目をされて断れる人間は果たしているのだろうか。良くないとわかっていながらも、首肯する。 「ありがとう……それと、あまり自信もないから、一緒に……」 結局の所、彼女は大人にあこがれている年相応の子なのだろう。根拠の無い万能感を現実で砕かれながら、すり合わせていく大人への道。 そう解釈して、台所に並んで立つ。 まるで、親子の様な――
4 21/10/01(金)14:02:01 No.851618139
「お嫁さんって、こんな感じ……なのかな」 けれど、彼女は既に成熟した女としての魅力を開花させつつあることを、嫌でも自覚してしまう。 けれど、そんな目で見るのは自分にも、彼女たちにも失礼だと鋼の意思が訴える。 危なげな手先を補助して身を寄せるたび、ふわりと知らない匂いが鼻に届く。 緊張からか汗ばんだ彼女の肌は、橙色の明かりに照らされて艶やかに彩られる。 唾をのんだ音はどちらのものだったのか、気が付けば調理も終わって簡単な夕食が食卓に並ぶ。 いただきますと声をそろえて、彼女が自分が作った料理に箸を伸ばす。 「……ふ、ふふ、美味しい」 自分で作った料理はやはり格別だったのか、気品を損なわず、けれど喜色を隠さずに進む彼女を見てようやく一息吐く。 変なことを、考えていたものだ…… 「うん、ベガのおかげだよ」
5 21/10/01(金)14:02:16 No.851618188
あっという間に大皿に乗った炒め物は姿を消して、ゆったりとした時間が部屋に流れる。 けれど外はもうずいぶんと雨脚も強く、門限もそろそろだろう。 「ベガ、そろそろ……」 「こんな雨の中、愛バを放り出す気?」 寮まではすぐだろうと言おうとした言葉を飲み込む。 「風も強くて危ないかもしれないし……まだたくさんあって、明日もご飯……作ってあげるから……泊めて……」 そう、だな……無理に帰らせるのも危ないかな…… 自分もさっきまでの時間が楽しかったのは事実であったし、やはり首肯を返してしまう。 そうすれば、彼女は嬉しそうにシャワーに向かう。 「覗かないでね?」 夜は、長くなりそうだ……
6 <a href="mailto:これくらいのアヤベさんください">21/10/01(金)14:02:38</a> [これくらいのアヤベさんください] No.851618253
ねぇカレンさん、聞いて。 結局それから勇気を出して添い寝もしたのに、何もされなかったの。 どうしたら落とすことが出来るの……? でも……ごはん作るのは、楽しかったな……
7 21/10/01(金)14:02:57 No.851618310
おっとー…?
8 21/10/01(金)14:10:46 No.851619741
あてつけか貴様。
9 21/10/01(金)14:15:35 No.851620590
ほんとレース以外じゃ無駄に強いな鋼の意思
10 21/10/01(金)14:16:12 No.851620700
これくらいならお兄ちゃんともやれるし色ボケてないしなんならカレンちゃんの方が進んでると思ってるし...
11 21/10/01(金)14:29:02 No.851623203
アヤベさんを抱きとめて眠りにつきたい
12 21/10/01(金)14:34:28 No.851624224
これが蜜月って奴ですか...
13 21/10/01(金)14:44:10 No.851625982
カレンチャンもアヤベさん参考にしてお兄ちゃんの家に特攻だ
14 21/10/01(金)14:47:18 No.851626527
>カレンチャンもアヤベさん参考にしてお兄ちゃんの家に特攻だ (何もされなかった)
15 21/10/01(金)14:57:42 No.851628532
>>カレンチャンもアヤベさん参考にしてお兄ちゃんの家に特攻だ >(何もされなかった) (バキバキだったお兄ちゃん)
16 21/10/01(金)14:58:06 No.851628603
下手にうまぴょいしちゃうよりこういう甘くてゆったりした一日の方が思い手に残るよ
17 21/10/01(金)15:06:38 No.851630292
段々当たり前のように泊まってご飯一緒に作るようになるんだ ぴょいはしない
18 21/10/01(金)15:15:59 No.851632357
きわど目のガールズトークしながら仲良くなっていくのはいいと思いますね
19 21/10/01(金)15:25:26 No.851634507
>カレンチャンもアヤベさん参考にしてお兄ちゃんの家に特攻だ まぁ見ててください カレンのカワイイで大人の階段もひとっ飛び、ですから☆ >(何もされなかった)
20 21/10/01(金)15:28:16 No.851635171
>>カレンチャンもアヤベさん参考にしてお兄ちゃんの家に特攻だ >まぁ見ててください >カレンのカワイイで大人の階段もひとっ飛び、ですから☆ >>(何もされなかった) カレンぶんむくれてそう