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  • 泥のピアス のスレッド詳細

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    21/09/28(火)23:30:26 No.850824390

    泥のピアス

    1 21/09/28(火)23:35:54 No.850826059

    >与太話 >耳 >魔法少女 以上を踏まえまして

    2 21/09/28(火)23:36:04 No.850826107

    「こういうの、私でさえ知ってるんだけど」 「不明です。そもそも“こういうの”に対して私は知識がありません。予想外の事態です」 答えるセイバーの目線がいつもよりやけに低い。アスカはつい溜息を漏らす。 何がどうなってこうなった?可能性の飽和もここにきてどん詰まりだ。 セイバーはあの可憐なるも質実剛健に満ちた鎧姿ではない。純白と金を基調としたフリル塗れの甘いドレス姿だった。 見た目の年齢もハイティーンほどの少女のものからローティーンにまで下がっている。 手には聖剣の代わりに聖剣っぽい意匠のステッキが握られていた。つまりは、テンプレ的な魔法少女姿だった。 「そもそも戦えるの、その格好で。あの他の……ま、魔法少女…?たちと」 「それについては問題ありませんマスター。感覚の上では決して普段に引けを取らないと自負します」 可愛げのない仏頂面も年齢が下がったぶん愛らしく見える。 アスカの視線はその表情からふらりと横に逸れていった。 耳である。熊の耳である。人間の耳が生えているところに生えている。 実は見た目ほど柔らかくない。ごわごわとした毛でできている。だがその人間に媚びない獣の毛並みがまたいい。

    3 21/09/28(火)23:36:14 No.850826164

    セイバーが森の王たる熊という生物の一部を以てその身がかの大地の妖精の主たる証であり、その手触りをアスカは経験によって知っていた。 外見の年齢が下がったせいか、その耳のサイズは心なしか大きく見える。 ついアスカは腕を伸ばし、むんずとその耳を摘んでいた。無意識の行動だった。 「…」 じっと抗議の視線が突き刺さる。セイバーは耳を触られるのが嫌いだった。 気にせず指の腹でセイバーの耳を弄ぶ。なんということだ。あの荒々しい毛並みが毛筆の先のように柔らかい。こんなことが許されるのか。 これではただ可愛いだけの熊の耳じゃないか。アスカは失望した。急に腹が立ってきた。 「…」 「マスター。かつて伝えたはずです。私の耳を弄ぶのはやめてください。敏感な部分なのです」 セイバーの抗議の声が遠い。アスカを突き動かすのは憤怒だ。 子熊の初々しい耳になってしまったセイバーの両耳をアスカは片手ずつで黙りこくって弄った。 「マスター。私のすべきことは変わらない。障害を排除する。あの少女たちを撃破する。  故に一刻も早く向かわ、んゅっ」 デリケートな部分を指先が掠めてセイバーが上ずった声を上げたが気にしないことにした。

    4 21/09/28(火)23:40:00 No.850827339

    また王があざとさを見せつけておられる…

    5 21/09/28(火)23:40:58 No.850827655

    あの…我が王? ここまでお辛い設定に反してあっっっっざといところしか見せてないのですが?我が王?

    6 21/09/28(火)23:43:18 No.850828456

    >ここまでお辛い設定に反してあっっっっざといところしか見せてないのですが?我が王? 騙されては行けません 息をするように瞬時に判定機トリストラムグリフレット解体するようなラスボスですよラスボス

    7 21/09/28(火)23:47:04 No.850829565

    >騙されては行けません >息をするように瞬時に判定機トリストラムグリフレット解体するようなラスボスですよラスボス でも耳がピコピコって…ピコピコって…!

    8 21/09/28(火)23:51:47 No.850830843

    円卓の騎士を三枚おろしにするラスボスであることとあっっっっざとい熊耳であることは矛盾しないのでは?

    9 21/09/28(火)23:51:47 No.850830845

    あれ?アスカちゃんって泥来てる?

    10 21/09/28(火)23:51:58 No.850830898

    >あれ?アスカちゃんって泥来てる? まだきてない

    11 21/09/28(火)23:55:49 No.850831951

    イメージしにくいと思うので先に顔だけ見せておきます fu385181.png

    12 21/09/29(水)00:00:11 No.850833095

    王のイメージはないのですか

    13 21/09/29(水)00:04:12 No.850834274

    ケモミミでいい感じのがあんま無くて…

    14 21/09/29(水)00:12:59 No.850836788

    王のかわいいところもっと見たい

    15 21/09/29(水)00:13:01 [1/2] No.850836800

    「……おい、どういう事なの、これは?」 怒りに肩を震わせ思わず素の口調に戻ってしまった『マレフィキウム』基マスター楊小路水貴を前にラモラックは兜のバイザーを下ろし、無言で首を振った。 「オレに言われてもなぁ…みたいな顔してれば済むと思ってないか?え?コラ」 水貴の追求に再び無言で首を振るラモラック。 その態度がムカついたので、ラモラックの脛を蹴り飛ばした。 「何故、俺に言う」 「オマエ以外の誰に言えんだ!こんな格好!」 渋々といった様子で口を開いたラモラックだが、水貴の怒りは治まらない、と言うか完全に八つ当たりだ。 水貴は姿鏡で改めて己の姿を見る。 白とピンクのパステルカラーで彩られた可愛らしいフリル過多の衣装を身に纏っていた。 「こんなのロックじゃない!!」 頭を抱えながら絶叫する水貴。 「似合っていない訳ではないからコメントに困るな。寧ろ中々可愛らしいんじゃないか?」 「……!」 顔を赤くした水貴はラモラックの頭をハンマーで殴打、金属音が響く。

    16 21/09/29(水)00:15:37 [2/2] No.850837502

    「アイドル衣装っぽいって言われればそうかもしれないけれど、桜木芽衣奈のイメージじゃないの!」 勢い余って二撃目のハンマーが振るわれるが、ラモラックも慣れたものでこれは身を翻して、さっと避ける。 「聞いたところによると、サーヴァントが、魔法少女のようになる怪現象が起きていると、聞く。もしかしたらその影響かもしれん」 「アタシはマスターだけど?」 「俺が、魔法少女になれる訳が、ないから、代わりじゃないか」 無言と沈黙が周囲を支配する。 「…………そんな理由…! 舐めたマネしやがって!」 理解が追い付かず固まっていた水貴だったが、ようやく頭が回り意味を理解したらしい。 言うが早いか、水貴はマスクを装着し、赤いコートを纏うと怒りのままに外へと飛び出していった。 「しかし、マスターのあれは魔法少女というより不法少女と……」 水貴の後ろ姿を見ながら下らない事を呟いたラモラック。 その瞬間、窓から飛び込んで来た呪詛の籠ったハンマーが後頭部に直撃したラモラックは不覚にも昏倒し、意識を失うのだった。

    17 21/09/29(水)00:21:36 No.850839233

    なに この 2102アフター/魔法少女

    18 21/09/29(水)00:32:11 No.850842316

    「『逆行運河☆創世光年』」 「ぎゃーっ!?」 水貴ちゃんは魔法少女フィジカルにあかせて無理矢理横っ飛びに飛んだ。一瞬で対岸まで。 振り向いた後の描写を詳細に綴ると1レス以内に収まらないので省略する。倉庫街を纏めて消し炭さえ無に帰したのはとにかく光。光。光。炎さえない消却の光だった。 「なにすんだテメー!?」 「外しましたか…どうやらまだ力を使い切れていないようだ」 瞳を伏せ、陰鬱な調子で呟く白と金の超絶美少女。ステッキからは未だに破滅の光の残滓が溢れている。 紆余曲折ありマスコットとして小さくなり水貴の傍らに浮遊するラモラック(ぬいぐるみの姿)が戦慄いた。 「あ、あれは…まさか、我が王…!」 「知ってるのバーサーカー!」 「見間違える、はずもない…!だが、我が王が、魔法少女だと…?  マスター、決して…決して、油断するな。我が王が、魔法少女…即ち、あれこそが、最強の魔法少女…!」 水貴は察した。バーサーカーの戦慄は本物だと。 しかし水貴の唇には皮肉げなるも雄々しい歪みが浮かぶ。彼女とて数々の修羅場を潜り抜けた歴戦の戦士、いや魔法少女だった。 「面白いじゃないの。やったろうじゃない…!」

    19 21/09/29(水)00:33:15 No.850842627

    なんか続いてる!?