21/09/25(土)21:07:44 「あま... のスレッド詳細
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画像ファイル名:1632571664190.png 21/09/25(土)21:07:44 No.849681668
「あまり気持ちのいい天気とは言えないな」 私は依頼先の学園に向かっていた。普段は私自身が出向くことはないのだが今回はクライアント側がどうしてもと言ってきた。 強い雨が降り続けている、雨は嫌いではないがあまりにも雨風が強い。 私は傘をさし、学園の入口へと向かった。…が。 「私としたことが…」学園というにはあまりに敷地が広く道に迷ってしまった…。 日本随一のトレーニングセンター学園と聞いたので学生の一人や二人に聞けばいいと思っていたがあいにくの天気だ 生徒の姿も見当たらない。 見当たらないはずだった。 「どこに用があるんだい?」 私の後ろから声が聞こえた、 「ん…?ちょうどよかった。君、この学園の案内をお願いして…」 驚かないわけがない。傘もささずにこの大雨の中、少女が一人で立っているのだから。
1 21/09/25(土)21:07:58 No.849681802
「なるほど、確かにここは広いからね。生徒会室なら私もよく出入りしてるから案内するよ」 「あ…ああ、そうしてもらえると助かる。ところで、なぜ傘もささずに外にいたんだい?」 「散歩さ」 「散歩…?なら、天気の良い時にしても良いんじゃないか?」 「私が今散歩したいって思っただけさ、ほかに理由も必要ないだろう?ミスター ネゴシエイター」 ああ…そうだ。昔、言われたことがある。雨の中で傘を差すぐらい当たり前。そんな言葉を思い出しながら私は返した 「…そうだな、私としたことがうっかりしていたよ。雨の中散歩するウマ娘がいてもいい」 「自由とはそういうものだ…ゲーテの言葉だね」 「そうだ、私はあまり何かに縛られるのは好きじゃなくてね…」 「私もさ、なににも縛られずただ自由に生きる。楽しいとは思わないか?」 「同感だ」 などと話している間にいつの間にか部屋の前についた。私一人ではおそらく時間通りに着くことはできなかっただろう。
2 21/09/25(土)21:08:35 No.849682189
「案内してくれてありがとう、もう大丈夫だ」 「君、名前はなんて言うんだい?」 「名前…?」 「そうさ、名前。聞いていなかっただろう?私はシービー。君の名前は? ~~~~⏰~~~~
3 21/09/25(土)21:08:49 No.849682359
「君にはトレーナーをしてもらいたい」 そういうのはここの生徒会長、私を呼んだ理事長は現在不在らしい 「…ははは、冗談だろ?私はネゴシエイターだ、交渉するのが仕事…」 「そちらの仕事を優先してもらって構わない、少しでもそのネゴシエイターの力を貸してほしい」 「…誰と組めばよいなどは決まっているのか…?」 「話が早くて助かるよ、その辺りは後に…」 「戻ってみれば面白い話をしてるね」 振り向けば、部屋の入口に先ほどの少女が立っていた 「君はさっきの…」 「私と組んでみない?」 「シービー、ちょっと待ってほしいんだが…」 「いや、決めたよルドルフ。ミスター ネゴシエイター、私と組もう」 どうやら、記憶を忘れた街でなくても私を必要とする人は多いらしい。
4 21/09/25(土)21:08:59 No.849682494
[we have come to terms] 全く…シービーには困ったものだ…彼が了承してくれるならビコーペガサスを任せようと思ったのだが…
5 21/09/25(土)21:10:45 No.849683735
一コマみたら恐らく皆思いつくであろう組み合わせ シービーさんこんな感じだったらいいなって…
6 21/09/25(土)21:13:01 No.849685070
どういう組み合わせだよと思ったが そうか雨か