虹裏img歴史資料館 - imgの文化を学ぶ

ここでは虹裏imgのかなり古い過去ログを閲覧することができます。新しいログはこちらにあります

21/09/24(金)09:59:58 「聞い... のスレッド詳細

削除依頼やバグ報告は メールフォーム にお願いします。個人情報、名誉毀損、侵害等については積極的に削除しますので、 メールフォーム より該当URLをご連絡いただけると助かります。

21/09/24(金)09:59:58 No.849130664

「聞いたよ、キング。彼女が居るんだってね?」 耳覆い越しにそう囁くと、彼女の耳が、身体が、ささやかにぴくりと跳ねた。 はぁ、と深く吐かれた彼女の吐息が、閉め切られた保健室の角から部屋中に響いて、あっという間に溶けていく。 「それは、あなたの事でしょう」 「どうかなぁ。キングったら人が好いから、勘違いされてもおかしくないし」 「そんなつもり、無いわよっ」 ぎし、と簡素なつくりのベッドを揺らしながら、彼女が刺々しい口ぶりで反論するのを、つとめて平静に追い返す。 まだ西陽の射す窓から、カーテン越しに柔らかく光が当たって、横たわる彼女のうごめく影を、ベッドに映す。 「でも、なんか面白いね。キング”に”彼女なんて────」 そう言ってまた顔を近づけると、息が当たったのか、彼女の顔が、僅かに上向きに跳ねた。

1 21/09/24(金)10:00:23 No.849130750

「────こんなに、ネコちゃんなのにね」 くつくつと笑いながら、目隠しで覆われた顔の先、鼻の先端に口付けると、口元が真一文字に結ばれて、縛られた両の手がぎゅっと握られたのがわかった。 きっと目隠しの下もまた、ぎゅっと瞑っているのだろう。そう思うと、ただ可愛らしく思う。 「そんなに怖がんないでよ」 「無理よ、目隠しとか、初めてなのに」 「ごめんね、でもちょっとくらいは意地悪させて」 震える唇でゆらゆらと返す声に向かって、短めの謝罪と口付けで返して、縛ったままの両手を撫でる。 両脚は縛らずに居たが、それも何故だか勝手に脚を揃えていて、どこかそのように縛られたいのかと考えさせる。 確かに縛り付けたい気持ちはあるにしても、物理的に縛るつもりは今日まであまりなかったし、それに対してこうも素直に居られては、なんだか勘違いしそうになる。 否、果たして勘違いなのだろうか?

2 21/09/24(金)10:00:36 No.849130787

そんな考えで頭がくらりとした時、彼女から改めて、そんな風船に針が刺さる。 「……スカイさん、それで、その……このまま、スるのかしら」 「……お望み通り」 改めて仰向けに向かせて肩を押さえるようにベッドに押し付けると、彼女の細い喉から、小さく音が漏れた。 縛らずに居た脚を割り開いて、身体を重ねゆくのを、僅かに射した西陽ばかりが照らしていった。

3 <a href="mailto:s">21/09/24(金)10:02:20</a> [s] No.849131109

という内容の28Pくらいでそこそこ装丁の凝った本がですね

4 21/09/24(金)10:02:38 No.849131167

デジタル亭であったか

↑Top